|
アニメ「ガラスの仮面」の残照 |
---|
某掲示板でのかぜの書き込みの下書きを保存しておいたものです(掲示板そのもののコピーではありません) も く じ |
2006/05/03 作成 2009/07/10 up もくじの第34回 = アニメ第34回です →
このページでは私(かぜ@管理人)が某掲示板で述べていた原作のネタばれの投稿を中心に、他者の発言に 対する返答や質問に対する回答などの、他の方々の発言を引用した部分を編集・削除したものをベースとして、 サイト作成のきっかけになった事柄や今後のコンテンツで取り上げる予定だった部分をまとめてみました。
これらの語りは、主にアニメ「ガラスの仮面」への萌えを語る掲示板への投稿ネタとして書いていたものです から、 じっくりと比較研究したものではなく、思い付きで書いていたり、ノリで書いていたりする部分が多い ので正確な情報とは言えず、改稿研究の趣旨からすれば単なる参考にしかならない程度の情報です。
TVアニメ版のガラスの仮面を観た後、その部分の連載時の様子はどうだったかという事を 中心に書いていますので、内容的には改稿にまつわる話が多いのですが、原作連載誌の 発行年度や号数にはほとんど触れていませんので、改稿のデータとしての価値は ほとんど無く、単に私の感傷や想像に基づくお茶目な記述が多くなっています。
しかしながら、当サイトは目下コンテンツの更新が停止している事もあり、今後の進行の目処も 立っていない為、『紅天女』の章に辿り着く頃には原作の方が完結してしまうかも知れません。 そこで、多少なりとも需要のありそうなうちに公開したほうがいいだろうと判断いたしました。
まさか原作の連載の方が動き出すとは考えても居なかったのでちょっと驚きましたが、 かつてのように定期的に更新できる余裕もありませんので、先に公開に踏み切った 最強?リストの 参照用あらすじ としてご利用頂こうと思った次第です。
未刊行部分のストーリーはある程度の方々には既に浸透しているように思いますが、 初期の改稿分ついての情報はネット上にもそれほど出回っていないようですので、 このページがお越しの皆様のお役に立つようなら幸いです。
文章はテキストエディタでの下書きのものがベースになっていますので、必ずしも掲示板への 投稿時に書いていた文章とは一致しない点もありますし、多少の編集もしています。 ご覧になる方は以上の点をご理解の上で私の独り言にお付き合いくださいませ。 <(_ _)>
★この文章の出所は掲示板への書き込み用である為、他の方の質問に回答した 文章もありますので、編集後は多少文脈がつかみにくいところもあるかと存じます。 (他者の発言を引用した部分やHNなどはほとんど削除しています) ★私は関西在住の関西人ですので、アニメ放送が関東より一週間遅れでした。 その為、他の方の感想の書き込みが先行して書かれている事もあり、ネタの重複を避けようと思えば、 独自の情報を書き込むしかなかったという事情もあり、原作連載時のネタバレに走った訳です。 ある意味そうした条件に恵まれた事で、この改稿研究というサイトが出来たともいえます。
2012/02/22 説明文を追記 本文の改行位置を少し編集 |
かぜ的完結編
|
第34回
私は前回放送分の「毒の演技」の連載時にガラかめと出逢い、マヤの引力に捕まった者です。 その後20年程離れていましたが、完結が見たいとの思いは断ちがたく古本屋へ・・・ところが・・・ なんとまだ終わっていな〜い!!! ・・・その後は皆さまと同様にファンサイト巡りまくりです。
ネット社会の普及とファンの情熱の賜物で様々な情報を与えていただきました。 こんなフラッシュまで・・・http://rabbitcorps.jp/flash/kamen.htm (゜д゜;) (画像をクリックすると一コマづつ進みます・・・念のため^^;)
Googleで「ガラスの仮面」を検索すると3番目に出てくるのがこのフラッシュです。 おねがい♪うさぎ軍団 2005 http://rabbitcorps.jp/ さまのサイトよりMenu→Flash/MAD → = 番外編 = マヤ、紅天女を目指すのです!ガラスの仮面 と進んでいただいても見ることが出来ます。 ※この方のサイトには他にも面白いフラッシュや風変わりな動画がいっぱいありますが、かなり趣味性が 強いのでご覧になる際はご注意下さい。
原作を読み始めた時期はマスミンと同世代でした・・・彼がマヤに惹かれる気持ちはとてもよく解ります。(^^;)
はい、皆さまのペースについていけません (|||▽ ̄) ←ヒジリン 今までは皆さまの書き込みを1週間遅れで拝見していましたが、それでは_〆(。。)しづらいので、 アバウトに思い付きを書き込もうと思います。
「ふたりの王女」はこの壮大な物語において中盤のクライマックスです。 実際の生活環境と真反対の役柄、しかも同じ稽古場と舞台上での天才マヤと努力の人亜弓の成長と対決、 そして影の主役(?)月影先生の実力が主要登場人物と視聴者(読者)に対して示されます。
雑誌連載時のストーリーが、コミックス編集時に改稿されはじめるのもこの辺りからで、単なるページ数 合わせや重複ページのカットではなく、魅力的なエピソードが大幅にカットされ、また加筆再構成の上で 編集されています。
私はマヤファンなので今回の作画ではマヤがタヌキ顔だったのがちょっぴり残念です。 しかし84年の旧作アニメをリアルタイムで見ていたので、それに比べれば新作の絵のバラつきはあまり気に なりませんが・・・・ 旧作アニメが尻切れトンボに終わったことを思えば、芸能界編以降が見られるだけでもうるうるです。(ノ_<。) 旧作アニメのマヤ役だった勝生真沙子さんが新作の姫川歌子役でいい感じなのでその点もうれしい(^^♪
アニメは展開が速いので細かなエピソードはカットされていて分り辛いですね。 原作ではつきかげのメンバーはバイト先に住み込んだり親の仕送りで部屋を借りたりするのですが、 麗だけは東京出身ながら親との関係(含みのある描き方ですが原作でもはっきりした事情は語られて いませんよね?)で実家に戻らずマヤや月影先生と一緒にアパート暮らしをしながら喫茶店でウエイター としてバイトするのですが・・・ さすがに源造さんは同居出来ないようですが、いったい何処に住んでるんだろう? (^^;)
すみません・・・遅れてカキコしていますので突っ込むところがここしか残っていませんでした・・・(///∇///)
来週はいよいよ役の心を掴んでいくエピソードですね。 原作の連載時には、皇太后のロザリオの受け取り方が二人の役作りの上での不足を明らかにし、その夜、 帰路にたまたま通りかかった公園での、二人だけの稽古で徐々にアルディスとオリゲルドの気持ちが湧き出 してくるというエピソードを経て、改めてそれぞれの役の心を掴めたかの試験になっていましたが、コミックス では冷凍庫内のエピソードが加わり、公園でのエピソードがカットされます。 ナゾの演出家ミスターモーゼの消失の件も含めて、美内先生の構想が様々に変化した時期なのでしょう。
|
←リンク切れ
|
アニメ(第35回)
コミックスでは稽古中のエピソードはかなりカットされていますので、月影先生の皇太后役としての演技は 本番まで描かれないのですが、連載時には通し稽古中に初めて登場したハルドラの演技力と圧倒的な 存在感におののく、亜弓をはじめとする共演者の姿が描かれていました。
この時初めて月影先生がかつての大女優”ではなく顔の傷さえ無ければ今でも現役の大女優としての 風格を失っていないことが明らかとなり、その卓越した技量ゆえかつての内弟子”姫川歌子に「紅天女」 を譲らなかったのだと納得できるシーンでもあるわけです。
また、このような経緯があるため演出の風魔先生が主役二人の指導を一任したということに合理性が出ます。
そのあとアルディスとオリゲルドの初対面シーンでの演技で、二人とも役柄が掴めていないということで 風魔先生の幾たびもの指導を経て、月影先生が二人をあずかることになり、“皇太后のロザリオをアルディス とオリゲルドとしてふさわしく手に入れるという課題を与えます。
この特別稽古の初日、マヤはまずまずの出来、しかし亜弓にとっては演技の上ではじめての屈辱となる 言葉を聞かされます。 「亜弓さん!あなたはそんな演技でよく芸術大賞をとれたものね! 審査員たちの目が狂っていたのかしら!?」 (亜弓激しく青筋)・・・(|||o ̄) 「あなたの演技にねたみも憎しみも出ていませんよ! あなたはオリゲルドの心をつかんでいないからよ!」 (青筋滝汗) ・・・(|||o ̄;) 「マヤ!ここに居るのは亜弓さんではありませんよ!」 「オリゲルドに対する心の動きがあなたにはつかめていない!」 ・・・( ̄o|||;) (|||o ̄;) 「さあ!もう一度!」 パン!
他の人々:(あの亜弓さんがめちゃめちゃにののしられているそうだ・・・ ひええ〜 何度も同じ演技を・・・)
「今日1日かかってそんなことしか出来ないの!」 「舞台の上で恥をかきたくなかったら明日までに何とかするのね!」 ・・・(;|||_|||;)(;|||△|||;)
ちなみにマヤの演技と亜弓の演技の合間にマスミンの乱入?シーンもありますがここもカット! ・・・( ̄▽|||)
稽古後の帰り道「このままじゃ眠れないわ!」亜弓の言葉にマヤが提案します。 「この公園の遊具を舞台装置に見立てて演技してみない」 お互いの作り出す雰囲気に引っ張られて二人の本能の演技が炸裂し・・・ ついに亜弓にアルディスへの殺意が芽生えます。 またマヤには自分に憎しみを向けるオリゲルドへの慈しみが芽生えます。
翌日、ロザリオの課題はクリアしたものの亜弓には“今までの動きの殻を破る事” マヤには“作り物ではない本物の気品を身に付ける事”という新たな課題が与えられます。
亜弓は日々の稽古の中で次々と演技を変えながら試行錯誤し、オリゲルドの心と動きをつかんで行きます。 マヤは北白川さんのもとに赴き“お茶の作法”や“活け花”に由来する自然な上品さと穏やかな物腰、素敵な 笑顔に触れます。 初日を迎えるまで音楽に触れ、美術館や花屋、宝石店などで感性を磨き、紫のバラを貰った時の「感覚の 再現」などに勤しみます。
ちなみに北白川さんの歌と歌舞伎の女形のお話、亜弓の減量はコミックス化の際の加筆で連載時には ありませんでした。 一方、初日の楽屋に紫のバラの花束”を抱えた(|||▽ ̄)の登場シーンはカット! ・・・(|||▽ ̄;) ・・・メッタニ テ゛ハ゛ン ナイノニ・・・・
旧作アニメのマヤ役は新作アニメの歌子さん役の勝生真沙子さん。 当時は新人声優でしたがとても上手い!でも声が大人っぽくて13〜16歳マヤのイメージとはやや違和感 はありました。 新作アニメの椿姫とサリバン先生役の歌子さんの演技をする勝生さんの演技力はナミダもんでした(爪-爪)。
旧作のマヤが月影先生の前で「椿姫」の演技を披露するシーンを、新作アニメの歌子さんの「椿姫」の セリフと聞き比べると感動もひとしおです。
ちなみに亜弓役は松島みのりさん(キャンディ)で、こちらもカン高い声に私としては違和感ありまくり・・・ ついでに言うとマスミンは野沢那智さん(18話まで)と森功至さん(19話〜)(エースをねらえ!の宗方仁と 藤堂貴之) ・・・(*^-^*) ※( )内は私の印象に強く残る代表作です。若い人も知ってるよね?
原作の、しかも連載時のネタはちょっと書きすぎたかと心配しておりました。 とはいえ今回はもっと激しく心配・・・・・・(-ω-;)
ミスターモーゼは連載時にすら開演前に登場したのみで、劇が始まって以降は完全なる消滅”をしました。 従って彼を招いたマスミンの「マヤか亜弓君か・・・」 「今度の舞台で彼がどちらを選ぶか・・・」 「それによって運命は大きく変わる・・・!」 「これは賭けだ・・・!」 「賭けだ・・・!」のシーンもカット(TΔT)
レストランのシーンから開演まで連載時は7回分で合計220ページ強、コミックスでは約135ページですから、 加筆部分約40ページを差し引くと、120ページ程の原稿が編集でボツになったということです。 ただし、話のまとまりはコミックスの方がすっきりしており、また印象に残るシーンはコマを切り貼りする様に して盛り込まれている為、普通に読み進む分には耐え難いほど大きな違和感はありません。
・・・実は開演後も至る所に細かな修正があります。
|
(-- )ゥ〜ン…
|
第36回、遅ればせながら今日みました。
どこで読んだか忘れましたが、美内先生は「ビアンカ」と「ふたりの王女」は別の漫画のストーリーとして 描くつもりで構想していた物だったものの、「ガラスの仮面」が思いがけず大長編になってしまい、描く機会 が無いので劇中劇として使ったとの事だったような・・・ また、オリジナルストーリーだったからこそ、それまでの劇中劇と違って結末まできっちりと描く必要が あったかと思います。
「奇遇だな」とあくまで紫の薔薇の人ではないフリをする速水さん。
このシーン、コミックスでは「美しい女優たちと食事に来たらきみの姿が目にとまったわけだ」とのたまい、 マヤも「この冷血仕事虫が紫のバラのひとであるわけがないもの・・・」 とあっさり納得してますが、連載時の原稿では「奇遇だな」のセリフは無くて「やあ しばらく」だけです。
マヤ: 「速水さん、どうしてここへ・・・!?」 マス: 「たまには女性とデートでもと思ってね」 「ここで待ち合わせていたんだがどうやらすっぽかされた らしくてね」 「食事はあきらめてもう帰ろうと思ってこの前を通ったらきみがいたというわけだ」 「きみこそどうしてここに?」 マヤ: 「そんなことあなたに関係な・・・」 ウエイター:「どうぞこちらでございます」 (北白川さん登場) (この後はコミックスと同じです) マスミンたら、はかりごとを企んでいるので、マヤの疑念をごまかす為にやたら饒舌ですね。 でも女性とデートっつーのはかえってアヤシイかも・・・
封筒に紫の薔薇のスタンプ この辺はマスの「そのバラ色のドレス、よく似合っている」のセリフや北白川さんの「立ち話もなんですから」 のセリフ回しも含めて、製作者側のシナリオやコンテ段階での原作読込み不足によるミスといったところで しょうか。
アニメでは北白川さんの招待状に紫のバラ一輪を添えていましたが、原作ではその招待状は紫のバラの イラスト入りカードでしたね。 一方マヤにはバラ一輪のはずがスタンプ!? ・・・・・・あべこべじゃんっ! ヽ(`д´;)/ 紫のバラの花はマヤ専用アイテムだっつちゅーの!
このシーンでは、自分はたまたま居合わせた第三者だと装うために苦心の小細工がありますが、北白川 さんへの紫のバラのイラスト入りカードは、ふたりのアルディスを引き合わせ、更にその場に自分が自然に 立ち会うための必須アイテムでしょう。 私的にはこういった小細工を弄するマスミンが萌えポイント!
でも、原作の北白川さんへの招待状のバラは速水さんか (|||▽ ̄)の手書きでは・・・と想像してみると・・・ いくら周到なマスミンでも、単発キャラの北白川さんへの招待カード用にスタンプまでは作らないと思うので きっと手書きだ!!
ちなみに雑誌連載時の原稿では、このレストランの帰りがけに地下劇場の入り口でうろうろしている、 着替えや食事の包みを抱えた梅乃ばあやの姿を見かけたマヤが、一緒に階段を下り、燭台に三本の 蝋燭を灯しただけの場内の一角で、ラストニアの牢獄の雰囲気に包まれた亜弓をみて刺激を受け、 帰宅後に「生きてみようか王女の心で・・・!」と決意し、翌朝からガラッと違う雰囲気で梅乃ばあやを はじめ使用人や共演者を驚かせる場面があります。
なお次の連載152回は50ページにわたって通し稽古のエピソードなのですが、これはコミックス化の 際にばっさりとカットされています。 また、開演後のセリフとはやや違っていますので、美内先生のシナリオもこの時点ではまだ未完成 だったようです。 この回からコミックスに収録されたのは、オリゲルドとアルディスのモノローグシーン2ページだけです。
花冠の王さまの家来はだあれ♪〜リスにきつねに野うさぎ♪エヘン♪〜お供しましょう熊ン蜂♪〜 の歌には実は2番があるんですよ!
花冠の王さまのお城はなあに?♪〜花畑♪〜招いたお客は気むずかしやのクマにたぬきに 山羊じいさん♪ 〜蝶々のダンスにうかれて踊る♪〜
私はこのシーンでの小林さんの歌声を心待ちにしております。 ((o(▽ ̄*)oワクワクo(* ̄▽)o))
北白川さんは、「おやめなさ〜い、戦〜いを〜♪」と綺麗なお声を披露。 この歌声にはびっくりしました。いざ聞いてみると、さすが〜
街のスケバン〜顔のアザ〜不良オバサンのシーンはコミックスでの加筆でした。 ということは加筆部分は約60ページになるので連載時のボツ原稿は140ページに及ぶわけですね。
「ふたりの王女」はこの『ガラスの仮面』という物語の、主要キャラによって紡がれた数々の伏線が収束し、 最後の「紅天女」に向かうための重要なエピソードだと思います。 亜弓にとっては初の悪役、マヤにとっては初のお姫様役、そして二人とも月影先生との初共演の場であり、 先生との稽古によってその能力が引き出されていくとともに意識の上で完全に先生の支配下に置かれる ことになります。
千の仮面を持つ少女と千の仮面を持ちたいサラブレッドと千の仮面を持っていた女優との初共演! そして「紅天女」へと向かう物語の本筋はまさに影の主役月影千草が動かしている!
小野寺 「みんな気付かんのか・・・この物語を動かしているのは月影千草だということに・・・」(■д■)y-゜゜゜
プラネタリウムデートは、この物語最大の横糸である“真澄とマヤの恋の行方”を遮る存在として登場する 紫織の影によって動揺したマスミンの、マヤに対する最後のアタックだったわけで、ここをカットしてしまうと 話が繋がらないでしょう。 いつも冷静で、紫のバラの陰に本心を隠し続けた“マスミンのガラスの仮面”がマヤの前で初めて壊れそう になるシーンですからとっても重要!
これまでず〜〜〜〜っと伏線キャラとして忍んできた英介の初顔出しも楽しみですね。(*^ー゜)v♪
|
うぷぷっ(^m^)
(■д■)y-゜゜゜
|
アニメ(第37回)
観た感じではかなり頑張っていましたね、でも、取り上げる部分が違う感じは拭えません。 冒頭のオリゲルドが観客席を歩きながら演じるシーンはさすがに無理でしょうか!? ライトの当たり方はアニメの特性がうまく生かされた感じですね。
基本的なストーリーは変えられないと思うので劇中劇のシーンはアニメスタッフの独創的な演出を期待、 尺が足りないのはいかんともしがたし・・・
くるくる回るところにカメラワークのひねりが入ればもっとよかったかも・・・エウレ○セブンの初期EDのように・・・
「ふたりの王女」は『ガラスの仮面』の中でも最も長く劇中劇が展開されますが、「花とゆめ」誌での連載は 1982年24号で初日の幕が上がり、フィナーレが1983年17号ですから、なんと9ヶ月(休載が2回あるので 16回)もの長期に渡って1本の舞台劇を描いていたのです。 1回30ページとして480ページ!! 作者の力の入れようが他の劇とは比べようもない程に際立っていますね。
私は真澄さま同様にマヤファンなので目を凝らしてみていましたが、(’。’),^*)シーンのクチビルの形が やや不満でした、ちゅっ!の瞬間にすぼまるともっとよかった・・・ハルドラのマスクの中の目は綺麗で よかった! 白目になるかと思っていたので・・・
亜弓さんはふくよかで見応え十分、ただヒロインのセリフと脇役のセリフがかぶる部分ではアニメの中の 観客が聞き取れたかどうかが心配になったり・・・ ライティングと顔の仰角で表情が凄みを持っていくあたりは感動した!
アルディスが、騒ぐ民衆を前にバルコニーで演説する場面 アニメでの舞台上の光と影の演出、声優さんの演技など、後編がますます楽しみになってきました。 こればかりは、原作では表現できないアニメならではの表現手法だ!というものを期待しております。 カメラが大回りしながら段々迫っていって最後にキャラの目の中に入っていくような・・・
前回のラストシーンで楽屋でのマヤの姿が出たのにはちょっと残念でした・・・原作同様にうつむき加減の 目元のアップや後ろ姿だけにして“引き”を作ってもらった方が次回の楽しみが増えたのでは・・・とはいえ アニメでは予告があるので“引き”はあまり意味がないかもしれませんが・・・(^_^;)
私の見るところマスミンはこの場面で「なんていう子だ・・・!」だけではない何かを感じているのであって、 それは平たく言うと“オンナ”だと思うのです。 アニメはダイジェストにならざるを得ないので、後の展開で重要な伏線となるこの部分でのマスミンの 心情を視聴者に伝える事に重きを置いて欲しいと思います。
なっ、なんとーーーっ!幕間のサクラコージとの絡み「いつのまにかおれと肩を並べるほどに・・・」 「そしてチビちゃん きみもいつのまにか・・・」(遠い目) 「いつのまにか・・・」のシーンはカットおぉっ!! それでは、プラネタデートに先立っての「アンナ・カレーニナ」公演でのマスミンの常軌を逸した行動 “マヤの手を握って離さず、しかも脅迫した”事件への心理的な伏線が弱いじゃありませんかっ!
マスミンは普段のマヤからは“冷血仕事虫”と呼ばれゲジゲジ扱いされていることは承知の上で強引に デートに持ち込む為に、“チケット”を餌にして、マヤをおびき出すという姑息な手段を弄し、開演間際に 現れて満座の観衆の中でその手を握り締め「君がここを逃げないと誓ったらな」とまで言っているのです。 社会的に敵の多い立場、そして日ごろから気にしている11歳の年齢差を考えれば普段の冷静な マスミンからは有り得ない情熱的な行動。
そう、彼はこの時ばかりはマヤを“そのひたむきな情熱は何なんだ・・・”という自分にはない魂に憧れを 持って尊重してきた“紫のバラの人”としての立場とは違い、自分が結婚したい唯一の存在として、 なりふりかまわず誘い出し、あわよくば全てを棄ててコクろうとしているわけです。 これは、紫織との見合い話が抗いがたい現実として突きつけられた事が最大の動機ですが、その時に 彼の心に浮かんだ、焦りにも似た尋常ではない心理状態抜きには説明できません。
これまでの劇では少女役、人形役、妖精役と演じてきたマヤの初めての大人のオンナ役がアルディス なわけで、 劇の終盤ではユリジェスと駆け落ちするまでに成長するアルディスの姿を観たマスミンは、 自覚は無くとも今までの感情とは違う何かを感じた筈です。 つまり、「ふたりの王女」の舞台で観たマヤの姿にオンナを強く感じた事が彼の心中に育てたもの、 それまでの“影から見守っていたい少女”ではなく“結婚したい相手”として自分でも気付かぬ内に 変化していた意識が背景にあったからこそ、危険を顧みず無謀な挑戦に打って出た・・・と思うのです。
ご批判を覚悟の上で申しますと 大人になるのを・・・待っていた・・・チビちゃん・・・「いつのまにか・・・」・・・「いつのまにか・・・」・・・
30オトコが19歳の娘に恋するのはさして不思議な事ではありませんが、13歳の頃からお互いに知って いて、 しかも嫌われている事を自覚している身でありながら、その相手にここまで舞い上がってる様子は 「このオンナを自分のものにしたい!」という強い衝動なしには考えられません。
失礼しました・・・馬鹿なファンのたわごとです・・・
まっ、まさか、花冠の王さまの〜♪ のシーンはカットおぉ!! そっ、それも、「お嫁になんか行きたくないーー!ビェーー」のシーンまでがっっ・・・!? な・な・な・なっ、なんでやぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっっっ!!! ・。・゜゜・(≧◯≦)・゜゜・。・ビェーー
失礼しました・・・つい、ヲタクの叫びが・・・
月影先生の予告はキャラ同様思わせぶりたっぷりでいい感じ!
マヤ、亜弓さん、覚えておきなさい・・・ これが視聴者をひきつけるのよ!・・・
|
←しつこいって! ヽ(`д´ヽ)
|
読み始めたら止まらない! 大河解説ロマン - ガラスの改稿 - ふたりの王女編 〜ガラスのように もろくこわれやすいシナリオ 人は素顔を隠して それをえがく〜 (いまならまだ引き返せますよ・・・(^_^;)・・・いまなら・・・)
改稿で良くなった部分としては25巻の182ページ以降から26巻冒頭に当たるオリゲルド登場シーンに 加筆修正された、 オリゲルドが観客席へ降りて“冬将軍”の娘として舞台上の“春の女神の娘アルディス” と交互に劇場の空気を支配するところでしょう。
連載時の原稿は、25巻181ページのオリゲルド登場からそのまま26巻14ページへと繋がるので、加筆に よって物語の厚みが増し、冷凍庫内の稽古のエピソードが生きることになりました。 ただし、つなぎ目のセリフの関係で2ページ分の連載原稿はカットされ加筆部分と差し替えています。 牢内でのばあやとのセリフのやり取りではオリゲルドの表情が美しすぎる部分は描き替えて怖くなって います。 (黒目→白目青筋+頬コケ+クマ) 26巻22ページまでのアップのオリゲルドの多くは描き替えで、セリフや場面の流れも細かく修正が 施されています。 他にもマヤがオリゲルドの演技を見ながら「亜弓さん・・・!」と呟くコマが客席の様子に差し替えて あったり、王と王妃の会話シーンが書き換えになっていたりするのですが、きりが無いのでここまでに します。 (引き返すなら今ですよ・・・(^_^.)・・・今ならまだ・・・)
庭のバラを枯らした庭師の部分は加筆挿入ですがアルディスのやさしいエピソードに厚みを持たせ、 それに対するユリジェスの反感が後々の不穏な情勢の効果的な伏線になっており、最後の脱出行へと 続くドラマの一つの軸になっているように思います。 一方その前後はややカットしていて話をつなぎますが、連載時原稿では“花冠の王様の唄”は2番の 前半まで続きます。
26巻83ページ「敵国の花嫁・・・」の部分は連載原稿が場内遠景やシルエットだった場面を、ふたりの 表情がわかるように書き換えています。 26巻101ページから数ページは連載時の4号と6号のつなぎ目にあたるのでコマ割を再構成して一部 描き替えています。 (5号は休み) 26巻134P・135Pは6号と7号のつなぎ目に加筆挿入されたもので効果的な盛り上がりになっていると 思います。 26巻165ページは加筆、一方7号ラスト1ページと8号の冒頭1ページはカット。(いわゆる“引き”と“アオリ” の部分です) 26巻178ページの紫のバラの花束を抱えるマヤのコマは連載時の第二幕開始前の館内の様子シーン からの差し替え、179ページの花束マヤと記者たちに対する小野寺の劇評、および180ページの第二幕 開始前の館内の様子シーンは加筆。 26巻186ページは83年8号連載時の原稿の途中にコマを挟み込む形で亜弓のモノローグやマスミンの (マヤ・・・!)が追加挿入されています。 27巻58ページは減量した亜弓さん の設定に基づき加筆挿入された場面です。 (まだ読んでます?・・・知りませんよ・・・(^-^;)・・・)
以上がコミックスとしての前後の繋がりを自然にし連載時の各話の“引き”にあたる部分を加筆再編集して 纏りを持たせている効果的な改稿です。
一方、私の見るところ残念な部分も多いので、以下に具体的に述べたいと思います。
ハーランドでのアルディス姫の活躍とその後の政治的な動きがコミックス化の際にかなりカットされています。 コミックスでは26巻の最後と27巻冒頭に当たるシーンですが、ハーランド王宮での場面が数ページ分カット され、アルディスのセリフやハーランド国王のセリフが少ないコマに凝縮されています。
連載時には居並ぶハーランド貴族や従者ユリジェス、また客席の反応や亜弓の驚きの声や表情などが、 アルディスの戦時外交の見事さを強調しているのですが、コミックスではオリゲルドのコマとセリフを 切り貼りして挟み込み意図的にアルディスの印象を弱くしています。 そもそも、戦争中の相手国に乗り込んで和平合意の空気を作るには、如何に天使の微笑を持つ姫が来た としてもハーランド議会を動かす貴族たちの了承が無ければ無理だと思いますので、改稿によってこの場面 の説得力が大きく損なわれました。 また、このシーンはエリンワルド王宮でオリゲルドの見せた、ウーロフ王にその知性を認めさせ、それに よって自由な陰謀を駆使できる環境と部下を手にしたシーンと好対比を成すものなので、マヤ対亜弓の 演技対決という観点からみても明らかに亜弓有利に修正したわけです。 (とうとうここまできてしまいましたね・・・(^o^;)・・・眠れなくなりますよ・・・)
これに続き、オリゲルドがエリンワルド王に願い出て、グリエル大臣を使者としてラストニアに援兵を申し入 れる場面と、この提案を受け停戦調印寸前の状態から再び戦争継続に傾く議会の模様、それに反対する アルディス、困った貴族の差し金によるアルディス幽閉、そしてハーランド侵攻と王家の処刑、それを知った アルディスの深い絶望、へと繋がる一連の場面もカットされ、かなりの圧縮がなされています。
ラストニア王より援軍の見返りとして、長年の係争地「北の領地」がエリンワルドへ譲られるシーン、ハーランド 王家の最後を嘆くアルディスに対し冷たい表情のオリゲルドからの二通目の手紙「あなたの和平への努力 を無にしてしまってごめんなさい・・・」のシ−ン、自分を気遣ってくれるやさしいお義姉さまへの思慕と ハーランドに対する申し訳なさが交錯して呆然と立ち尽くし切ない表情をみせるアルディス、息を呑む 真澄や麗や客席の様子、「オーホホホホホホ」 オリゲルドの高笑いのシーンもカットされています。
ヨハン王子暗殺後、王の病状が悪化していく中、オリゲルド暗殺計画が立案され、一方オリゲルド派に なびく貴族も現れ宮廷は不穏な情勢。 周囲の者に避けられているという不安におびえるアルディスと忠誠を誓うユリジェス、帰国したオリゲルドの 王宮でのラグネイド王妃・ゴッドフリード伯に対する不敵な態度、再会を嬉しそうに迎えるアルディスに対する いやみ「それが本心なら嬉しいのだけれど・・・」もカット。
このあたりの改稿もカットされたページ数は少ないもののオリゲルドの印象が悪い部分であり、アルディス のキャラが立つ場面ですから意図的な改変です。
どうでもいい話ですが、オリゲルドのスパイでありアルディスの投獄を実行した貴族にはバルドナ男爵 という名があります。 彼とアルディスとの獄中の会話シーンはたっぷり3ページもあります、牢獄での姿が描かれたエピソードの 全体ではオリゲルドの物語冒頭の獄中シーンに迫るボリュームがあったのです、ここでも好対比をなす マヤ対亜弓の演技対決が繰り広げられていました。 アルディス投獄から謀反の疑いによるアルディス尋問、国王の葬儀、謀反人の処刑、アルディスからの 手紙を無視するオリゲルドとつづく一連の流れは連載時とコミックス化の際ではやや順番が違い、また 多少の圧縮があるものの大筋でほぼ同じです。 (実は時間の流れが破綻しているのですが・・・)
「いかなる苦しみも神の与えたもうた試練であるのです アルディス姫」 「世を呪い人を憎んではいけません」 「その試練にうちかつ姿を神はじっと見守っておられるのです」 ( ^-^)/(‥、) 「はい神父さま」 「神の与えたもうた試練・・・」 ヽ(^-^ヽ) ・・・もカット(T_T)
ところが、100日の喪が明けた新女王の戴冠式では大幅にカットがあります (ああっ・・・ついにここまで・・・(^0^;)・・・迷宮へようこそ・・・)
戴冠式には各国の王侯貴族に混じってエリンワルド王とアシオ王子や大臣も参列し、 「しばらくはオリゲルドに任せておとなしくしておれ、いずれはこの国もお前のものになる」 等のセリフを言うシーンは全てカットされ、バラけた髪、灰色の衣服、粗末な身なりで参列する アルディスのシーンも一切カット。
両手をくくられ衛兵にひもで繋がれたアルディスの入場を息を呑んで見つめる参列者と驚きを隠せない 真澄をはじめ観客たち、貴族からささやきが洩れます 「まるで囚人のようではないか」 「これからはオリゲルドさまの時代だな」 ただ一人ユリジェスが「あまりに無礼ではないか!かりにも一国の姫君を このような姿で列席させるとは・・・」と駆け寄りますが衛兵と父ランスベルイ伯爵に止められます。 「オリゲルドさまのおなりー」ファンファーレとともにオリゲルド入場、教皇より王冠と爵杖、宝具が授けられ、 従者が捧げるマントを羽織って振り返ると「女王陛下ばんざーい」の声が沸き起こります。 歓声の中、片隅で見詰めるアルディスの姿、傍らのビエナが泣き崩れると「なぜ泣くの?どうしたの、ビエナ」 「だってくやしいではありませんか!今まで親切にしてやった貴族までが姫様を無視して・・・!」 「しかたのないことだわ・・・おじいさまやお母様がしたことを思えばここにこうしているのも・・・ お義姉さまはきっとわたくしに裏切られたとお思いになったでしょうね・・・ とても悲しくつらい思いをなさったにちがいないわ・・・」 「アルディスさま・・・」
スポットライトがオリゲルドへ「・・・」 「ついに手に入れたわ・・・長い間の念願だった王座・・・!」 「ラストニア、わたしの国・・・なんてすてきな響き・・・」 「どれほどこの言葉をつぶやく日を待っていたことか・・・」 ここで視線をアルディスに転じ 「臣下の席で罪人のように手をしばられ粗末ななりで人前に立つ苦痛はどう?」 「これでもう誰もあなたの味方になる者はいないわ・・・」 つぶやきながら傍らの花を一輪手に取り アルディスの方へ歩を進めます。 緊張の走る場内、思わず微笑むアルディス、息を飲む亜弓と観客席、アルディスは腰をかがめて 「本日はまことにおめでとうございます、オリゲルド女王陛下」 ざわめく場内、「きょうよりこの国のよき女王陛下となられ、お義姉さまの世が末永く栄えますように!」 (マヤ、なんて表情なの・・・おだやかであたたかな・・・はにかんだ天使の表情・・・!) (演技とも思えない・・・! 舞台の上でこんな表情ができるなんて・・・!) いぶかしみつつ「アルディス、あなたのその言葉が真実ならうれしく思います」 「はい、お義姉さま」 「アルディス ではあなたにも幸運を・・・」手にした花にくちづけてアルディスの前に差し出すオリゲルド、 「あ」 両手を出そうとするアルディス、しかし衛兵に繋がれた手は途中で止まり、 それに構わず花を手放すオリゲルド、ざわめく場内、白目のオリゲルド、戸惑いのアルディス、 床へ落ちる花、「姫さま・・・」それを拾おうとするビエナを長槍の柄で遮る衛兵、 驚きと戸惑いの表情で震えながら跪いて、くくられた両手を伸ばして花を拾うアルディスの姿、 「マヤ・・・!」 沈痛な面持ちで客席の麗がつぶやく、拾い上げた花を額に掲げて 「ありがとうございます 女王陛下」 貴族の声が飛ぶ 「アルディス姫がまるで家臣のようにオリゲルド様にひざまづかれたぞ」 無言で立ち去るオリゲルド 歓呼の声が上がる 「女王陛下ばんざい」 「オリゲルドさまばんざい」 「ラストニア国ばんざい」 (・・・いぢめじゃん・・・((+_+))・・・)
「姫さま・・・!」 「ビエナ」 「くやしゅうございます姫さまに召使のようにひざまづいて花を拾わせるなんて・・・!」 「お義姉さまの手がすべったのよ 誰にでもあることだわ」 「姫さま!」 「それよりビエナ みてよ 美しい花だわ なんて鮮やかな色」 「花をみるなんてもうついぞなかったことですものね」 「姫さま・・・」 「不思議なものね 以前はそれほどとも思わなかったのに」 「今は一本のなんでもない花がこんなにも美しく思える」 衛兵1 「さ!式は終わった 宴は必要ありません」 衛兵2 「牢獄へもどっていただきましょう」 「アルディス姫!」 「ユリジェス・・・」 「アルディス姫 いつかきっと・・・きっとあなたを・・・!」 「いつか・・・」 「また・・・」 コミックス27巻62ページにつづく
いかがでしょうか?これで連載時の原稿から戴冠式のエピソードとしてカットされた24ページ分ですが、 セリフの一部は要約したダイジェスト なのですが場面展開の順番はお分かりいただけるかと思います。 (なお、ビエナは普通の服装で随行していました) コミックス(27巻60ページ前後に収録)でのこの場面と比べていただくとセリフを一コマに凝縮して、 絵は大幅カット及び再構成している事が解ると思います。 ここに手をくくられたアルディスの姿がありますが小さすぎて見えませんね、服は少し加筆修正して 惨めさを薄めています。
このように戦争状態からのアルディスの和平交渉、オリゲルドの意を受けたグリエルの宮廷工作、 エリンワルドの軍事介入、ハーランド征服、王子と王の暗殺、ゴッドフリード派の粛清、アルディス投獄、 王の葬儀、ウーロフ王の思惑、新女王の戴冠式へと繋がる政治的な背景描写の深みを、こつこつ 積み重ねていたのに、それらの伏線を犠牲 にしてまで、オリゲルドの陰謀に翻弄されるアルディスの 姿を大幅に改稿した理由は何だったのでしょうか? 特にオリゲルドがやさしい義姉を装ってアルディスに送った二度目の手紙は痕跡すら残さずカットされました。 (おかげで終盤のアルディスのセリフに破綻が出ています)
私が思うに、連載では長期に渡るストーリーなので、だんだん薄まる印象がコミックスでは短時間に 読んでしまうため強すぎるからではないかと思っています。 補足しますと、舞台の最後に観客の喝采を一身に集める筈の悲劇の女王オリゲルドが、この舞台中盤で 陰謀の権化となり、特に戴冠式のエピソードではあまりにも強烈な悪印象を与える点と、幸せな光の王女 アルディスの方に、悲劇のヒロイン的印象がより強く残る点がその最大の理由だと思います。
舞台のラストシーンに合わせて途中を改稿した結果、展開に無理が生じて細かい部分でほころびが 目立つ格好になったものと思うのです。 その根拠の一つが連載時の劇終盤からフィナーレに至る4話分は細かい部分も含めて全く改稿がないのです。
誤解のないように願いたいのですが、多少のほころびがあろうと私はこの作品は傑作の中の傑作だと 思っています。 ただ、マヤの活躍シーンがカットされるのを納得できるほど、コミックスの完成度が上がっているとは 思えないので残念に思うのです。
光が強ければより影が濃くなる ではなく影をヒロインにする為に光にヴェールをかぶせたような印象がぬぐえない・・・
なお、コミックスでは全体に特にアップのオリゲルドの顔に、頬の影や目の下のクマを加筆して、 より痩せた感じでいっそうコワくなっています。 (連載時のオリゲルドはもーーーっと美人でした(^-^)・・・コミックスの表紙カバーの感じですね) (まだ誰かいるかな!?・・・v(^0^;)v ・・・おーい・・・)
最後にふたりの王女のインスピレーションの原典と思しき歴史上の人物を紹介いたします。 http://www.actv.ne.jp/~yappi/tanosii-sekaisi/06_kindai/06-12_erizabeth.html
ここまで読んでくださった方に深く感謝いたします。
・・・ここにいらっしゃるすべてのみなさまにアルディスはキスして差し上げたいきもちよ・・・(#^.^#)
石の微笑はわたくしも激しく気になっているのですが、どこかに物語りの続きをお書きになった方は いらっしゃらないでしょうか? あと、天の輝きも・・・
あまりにも眠いので、これにて失礼いたします。 (ToT)/~~~ ごきげんよう。
|
ふたりの王女 編下書き
|
今回は遅々になりました、実は連載時原作のネタバレを書いたのですが量が多すぎて投稿できませんでした。 短縮版も作ったのですが、それでも板を2枚使ってしまうので連投も考えましたが迷惑かなと思い投稿は 断念しました。
そこで、思い切ってHPを立ち上げました。 初心者なもので文字ばかりの一枚ページで1000行を超えるものですから読みづらい事この上ありませんが、 お暇な折や正月のTVに飽きた時などお気軽にお越し下さいませ。
■第38回
ふたりの王女は期待を上回る出来栄えでした。ストーリーのカットは仕方のないことですのでアニメとしての 動きやライティング、音声面での魅力に注目していましたが、充分満足のいく内容です。
ここで月影先生の目論見が成就しましたね。小野寺のミスキャスト発言も撃沈! 先生が初めから見抜いていたマヤにはアルディスを演る才能があり、亜弓にはオリゲルドを演る才能が ある事の証明。
マヤには両親こそいないものの、マヤの天才に気付きながらも普通に接してくれる安心できる仲間がいる。 さらに、マヤ本人はコンプレックスの塊でちやほやされても天狗になる心配も無い。
「役の心を掴む」というのは先生がいつも厳しく団員に求めていた事で、特に自分の後継者と決めている マヤには、異常とも思える特訓を課していたのですから、その本質が恨みや復讐といった人を憎む感情に 欠けることもお見通しです。 現に自分を失脚させた乙部のりえに対してもさほど気にしていないようだし、母の仇マスミンとも仲良く している(?) ように見える。
一方亜弓はマヤの敵討ちの為にパパに頼んでまでして乙部のりえを葬るほどに激しい復讐心を持っている。 また、亜弓は自分を取り巻く人々の中で自らの求めるレベルが高すぎるために常に孤独を抱えている。 そして、その亜弓がただ一人コンプレックスを持つ相手がマヤであり、無意識のうちに妬みを持っていることも ジュリエットのひばりを見送る演技でみせた二人の心象表現の差と後の表情からお見通しだったのでしょう。
先生の求める心の動きがあってはじめて演技があるという演技道ともいうべき境地にはいまだふたりとも 達してはいないが、マヤにはバカみたいにやさしいところがあり亜弓には激しい感情があるのでそれぞれの 役に適性があると思われたのでしょう。
そして、若き日の先生もまた亜弓と同じく孤独だったのでしょう。 一連亡き後、孤高の大女優として過ごした日々にはついに後継足りうる才能を見出せず、引退後さらに 流浪して幾星霜。 マヤとの出会いによってはじめて、自分達の魂を繋ぐ者を得たわけですから、先生の目的意識はただ この一点のみ。
マヤに試練を与えようと送り出した芸能界では期待以上の挫折と復活をみせてくれた。 一人芝居とパック役で身体表現能力もレベルアップした。 後は、美少女役で自信を付けさせて紅天女を単なる憧れではなく自分のものにするという執念を持たせたい。
持病をおしてこの舞台に立ったのもマヤに芸能界への復帰と同時に亜弓恐怖症を克服させて「紅天女」 へ向かう決意を促し、亜弓をもっと強力なライバルに育て、それによってマヤの才能をより高い次元で 開花させるということが目的であったはずです。
その為にこそ一客演女優の立場でありながら、主役の配役変更を提案し、演出の風魔先生から主役 ふたりの指導権をも奪い取り(?)自分と同じく心まで役になりきる役者に仕立てたわけです。
稽古中のハルドラに成りきった先生が語る、台本に無いハルドラの過去は、マヤには慣れっこでしょうが 亜弓にとってはマヤとの環境の差を見せつけられる思いだったと同時に月影先生の求める芸の高みをも 感じ取ったはずです。 (ボロクソにののしられてもその指導に従い、先生に自分を認めさせる為に決闘までやったのですから)
台本のない心の動きで役を演じるという課題によってそれぞれが自分の中に潜んでいたもう一人の自分と 出会い、オリゲルドとして語る亜弓とアルディスになって動いているマヤをみて先生はどう思ったでしょうか?
きっと先生はくるくる回りながらも、新たな仮面を身に付けたことで、マヤには次のステージが開け、亜弓は そのプライドによってさらなる高みを目指すだろうと考えていたに違いありません。
「しめしめ、これで泣き虫マヤは次の役にありつけるし、気位の高い亜弓はわたしの心の子分になったし 一挙両得・・・」 「これで二人の成長を待ちながら安心して梅の里で休めるわ・・・ああ・・・一連・・・」ぐらいは 考えたでしょう。
楽日に物陰から成果を確認し、その後一人高笑いしたはずです。 「おーほほほほほほほほ・・・」
一説にはこの時笑いすぎて症状が悪化したとも・・・・・・(^_^;)
その結果マスミンはコクり損ねるのですが・・・・・・(>_<)
しゃがんでいたアルディスがオリゲルドが剣を落とした後立ち上がり、一方オリゲルドがアルディスのドレスの 裾にしがみつく場面で、漫画ではけっして描かれることのない”キャラの連続した動き”がちゃんと表現されて いてとてもよかった! 見たときに、「ああ、こういう形でふたりの立ち姿と立て膝の体位が変わったのか」と納得しました。 こういうところはまさにアニメーションの醍醐味ですね。
アルディスはユリジェスと駆け落ちです。牢獄を出てユリジェスとの抱擁シーン。
マスミンはこのシーン、キャサリンを見るサクラコージ程には動揺しなかったのだろうか・・・ てか、今考えると嵐ヶ丘の時はマスミンもはじめは動揺してたかな・・・
カーテンコールは漫画よりもマヤのウエイトが重くなってて良かったと思います。 原作のカーテンコール場面では、観客の亜弓への評価に比べて、マヤの受ける喝采が物足りなかったので・・・ かくて月影先生の”ミッション千の仮面シスターズ”は大成功! 三人合わせて三千の仮面!!
マヤは紅天女に必要な”絶世の美女”の適性を示し、亜弓は役の人物が乗り移る体験を積み、違う個性を 持った二人の天才が月の女神ダイアナ(往年の月影先生)に少し近づいたといったところでしょうか。
「マヤ、もし俺の正体を知ったら君は…」 今回は”引き”に至るまでこだわりがありましたね、こういう深みのある部分を描いてくれると嬉しくなりますね。
予告で見た狼少女に期待大です、どんな声で吠えるんだろ・・・プラネタも美しそうで楽しみ o(^O^)o アンナカレーニナはやっぱり無理でしょうか・・・漫画では描かれなかった周囲の観客の非難の視線の中での マスミンの暴走振りを密かに期待していたのですが・・・(^。^;)
|
(^.^)
|
管理人さま 早速リンクしていただいたとのこと 感激の極みです。 (ノ_<。) ここ2週間ほど古い雑誌を引っ張り出して格闘した甲斐がありました。 レスいただいてから格闘5時間!とりあえず当方からもテキストリンク貼らせていただきました。 ジオシティーズの簡易作成のTOPは制限が多いので無駄に苦労しましたが少し要領がわかってきました。
コンテンツは実は投稿用に書いたものなので当初はいつものように最も印象的な数場面だけの記述だった のですが、TVが2回で放映するのでもう少し盛り込もうと考えたところ、冬将軍のパート、ハーランドのパート、 再侵攻のパート、手紙のパート、宮廷工作のパート、牢獄のパート、戴冠式のパートと進むにつれ、私の感想 や解釈にあたる文字数だけでも膨大になり、投稿を試みたものの拒否されてしまいました。
そこで、内容(状況描写や長いセリフ)を省略して短縮版を作成し、再び挑戦しましたがあっけなく、返り討ちに 合いました。 文字数を数えてみたところ、本文のみで2回投稿すればいけそうという感触はありましたが、いくらなんでも それはヤバいだろうと思い、さらなる圧縮も考えましたが、すでに17行もあるオリゲルドの手紙を「あなたの 努力を無にしてごめんなさい ・・・いとしいアルディスへ」と1行に要約しており、文面は「・・・」「・・・」「・・・」 ばかりで、情報欠落により脳内変換も困難と 思えるものになっており、それまでも削ってしまうと掲載号を お持ちでない方には全く意味がわからなくなるので逆に解説の行数が増えるというジレンマに見舞われ、 こうとなったらいっそ完全版にして全舞台のカットされた部分を全て盛り込んでサイトを創ったほうがいい のでは・・・と考えた次第です。
なにしろこの劇はセリフが多いので打ち込むだけでも大変な上に、ビジュアルで表現しているシーンも多い為、 その雰囲気を掴んでいただくために何度も改行位置を変更し、また見直す中で文字のみでは伝わりにくい 部分が見つかり・・・といった有様で改稿に改稿を重ねたものです。
まさに、ガラスの改稿でございました。
行間や、「 」 「 」 の間隔でコマ割りも表現したかったのですが、HTMLの知識が無いのでそこまでは できませんでした。 とりあえず年内に一応お披露目できてなによりです。 いずれは稽古場面でカットされた140ページ分も挑戦したいと思います。 ←できるんかいっっ!!
なお副題は、84年放映のアニメのナレーションをもじったものです。 オリジナルは
ガラスのように もろくこわれやすい仮面 ひとは素顔をかくして これをかぶる
で、ナレーターは北浜晴子さんでした。
お越しの節はゲストブックに足跡でも残していただければ幸いです。
では、ごきげんよう みなさま よいおとしを
プラネタリウムデートはこの物語最大の横糸である“真澄とマヤの恋の行方”を遮る存在として登場する 紫織の影によって動揺したマスミンのマヤに対する最後のアタックだったわけで、ここをカットしてしまうと 話が繋がらないでしょう。 いつも冷静で、紫のバラの陰に本心を隠し続けた“マスミンのガラスの仮面”がマヤの前で初めて壊れそう になるシーンですからとっても重要!
|
ヽ(`Д´メ)ノ
|
みなさま、いまさらですが、あけましておめでとうございます。
■第39回 「紫の影」
なんと!みのがしたっ!!(ーー;) 正月特番のアオリで放送時間が変わったかのような勘違いを・・・ というわけで語るべきネタが無いのですが、そこは頑張って原作ネタでお茶を濁しにきました。
今までこちらでいろいろウンチクを垂れてきたのはまさにこのときの為だったのに・・・(ーー;)
以前速水邸で軟禁された件が未だに尾を引いてるんですね。 当時はまだ16歳だったと思いますが、今は恐らく19歳なので3年前の記憶でしょうから、 トラウマが抜けていないのでしょう。
このあたりは、連載時とコミックスの味わいがかなり違っていてその最大の理由はマヤの気持ちを聞く タイミングにあります。 連載ではプラネタリウムが告白の場でしたので(コクるまでは辿り着きませんでしたが・・・その前に撃沈! よけいな一言を言ったばかりにマヤの反撃を受け、あとは冷血仕事虫仮面に本心を隠しながら普段どおりに 振舞っている中、月影先生失踪事件で逆にポイントを稼ぐような流れになっています。
コミックスではコクる状況がこのレストランまで引っ張られ、しかも件の事情でコクり損ねて、さらに土手道まで 引きずるのですが、マスミン自身の決意でついにその言葉は封印されるといった流れです。 こうして、いづれの場合も真実は封印されるのですが、そのこと自体がのちの大きな伏線になっており、 アニメでの捌き方を楽しみにしていたのでとっても残念!
アニメで描かれたかどうか判りませんが、コミックスでのマスミンはプラネタの中でマヤに過去や自分の想い を語っていました。 しかし、連載時は殆ど私語を口にしていませんでしたので、その頃は公共のマナーに厳しかったのでしょう。
アニメでは声の演技が視聴者のイメージを左右するのでここをどう表現するか確かめたかった・・・(T_T) またGyaoのお世話にならねば・・・
なんと!そこまで進みましたか!アパートでの麗との四つ足生活は萌えポイント高かったのにな〜・・・(T。T) こうなったら次は野性を掴む為に軽装で道なき道を通り山奥へ行くのかどうかが私の最大の関心事です。 絶壁の崖っぷちでの「おかあさ〜ん」を激しく期待!! o(^^)o
黒沼先生は芸能界でのマヤはブランク中の時期だったので知らなかったんだね。 マヤの失脚や大都芸能所属の過去は資料で知ったので、かつて速水邸でハンストまでしてマスミンから 逃げた事もご存じないわけだ・・・というかやはりこの作品は設定が細かいですね〜 ・・・(-_-;)
水城さんも連載とコミックスではお見合いの一件でほ〜んの少し心理描写が違うんですよ。 連載時は真澄が愛しているのはマヤだと確信した立場で動揺します。 コミックスでは「そんなばかな・・・」まででしたが、連載時は 「あの方が愛しているのは・・・」 「愛しているのは・・・」 という具合にもう2歩ぐらい踏み込んでいい味出してます・・・(^^;)
キャスト発表の際、相手役がサクラコージだとマヤは初めて知る。
石の微笑では観にきてくれなかったけど真夏の夜の夢やふたりの王女では観に来ていたのにね、 楽屋訪問は遠慮したかな。 天の輝きで里見茂と恋人宣言した立場からすれば、マヤ的には懐かしいお友達に過ぎないのだろうか・・・(T_T) 実は、私は昔からサクラコージファン(オンディーヌの研究所で犬を追い払ったときから)なのだが・・・(^o^;) アニメの彼もすっきりさっぱりでよいのだが、原作のこってりした彼も味わいが濃いんだけどなぁ・・・(^_^.)
次回こそはなにがなんでも観らねば!!! ネタが枯渇する〜〜〜(>_<;)
|
・・・(^。^;)
|
■第40回 「狼少女ジェーン」
今回はみたよ。 VTRが壊れたのでリアルで・・・(^0^)
今回は展開が速くていろいろ詰め込んでいたがよく整理はしていたと思う 黒沼先生はおっさんくさくて原作のおちゃめな感じが薄いのは残念。
ガラかめの男性キャラ達は総じておちゃめだったりやんちゃだったり愛すべき個性があって、その 人物の過去がほのかに匂うのだが、それは小野寺の場合も英介の場合も含めて共通する特徴 ではなかろうか。
特に黒沼はやんちゃ小僧がそのまま大きくなったような人でしかも天才型の洗練された タイプではなくその位置付けは、ものの見方が人と少し違う鬼才型のキャラである。
その意味からすればアニメではインパクトが薄く、ただの我の強いおっさん的なのは残念だ。
これは単に原作での時の変化の際に目の玉が薄く描かれていたのを踏襲しただけでは? 白目と薄白目と黒目を駆使する原作に対しアニメでは色を塗らざるを得ないので半端な表現に なっただけではないだろうか。
このパートは別の日の出来事ですが、やはりごっちゃになりましたね。
管理人さんの突っ込み具合はいやみがなくて参考になります。 私はどうも、本気で書くと突っ込みすぎるので、しばしば一旦書いたものを修正するのですが・・・(^_^;)
こういう部分はむしろ携帯やパソコンがある現代ならではの表現があるべきではないかと思います。 部分的には取り入れているのに、そのアイテムが感情表現や場面展開に生かされていないのは制作 サイドの怠慢に過ぎず、そうであるならいっそ黒電話時代の設定のままで、ストーリー構成も原作そのもの のダイジェスト版 にした方がいいと思うのだが・・・
現代ドラマを昭和50年代の役者が現代の舞台設定で演じているような違和感があるのだが・・・(^_^;) (赤いシリーズの山口百恵がトレンディドラマでキムタクや長瀬君と絡んでいるような・・・あるいは上戸彩 が携帯を持っているのに使えない時代にタイムスリップしたような・・・) ↑ちょっと違うのですが、いい表現を思いつきません・・・(T_T)
急ぎアルバムを背中に回す速水さん。 隠そうとしている部分を殊更にカメラが追いすぎではなかろうか・・・
「おちびちゃん」と呼ぶのは冷血仮面、(マヤ・・・!)と呟くのは真実仮面、“「あなた」のファン”はバラ仮面 と沢山の仮面を使い分けているマスミンは瞬時に仮面を切り替えられないのでしょう。
写真を見ていたエレベータ内では真実仮面、すぐに冷血仮面をかぶり冷静に状況報告を行ったが、予想外 のマヤの変化に驚き、真実仮面とバラ仮面が同時に起動した為オーバーロードになったかと・・・(^o^;)
一方マヤの方は日頃は根っからの素顔なので、一瞬で言わずもがなのセリフを口走ってしまうのでしょう。
円城寺まどかは もっとスーパースターの凄さを示してくれねばマヤのライバルには力不足ですね・・・(^_^;)
亜弓からの電話中小野寺が亜弓の後ろでにっこり この部分は原作の小野寺は姫川ファミリーとの談笑中で、亜弓は別室からこっそりマヤに密告したような ニュアンスですが、アニメの表現では小野寺の計略のような描き方に見えました。
小野寺が月影先生の安否情報をきけば歌子さんや亜弓に教えるのは当然ですがマヤに教えるほど 親切ではないでしょうから、これも単に原作読み込みの不足によるミスコンテでは?
「今後プラネタリウムには行かない」宣言。 きっとマスミンはエレベータでの偶然の出会いで感じた疑問を、また姑息な手段で試してみたのでしょう。 プラネタのときと同じく紫のバラ仮面は簡単にははずせないので、冷血仕事虫仮面を少しずらしてその下の 自分の真心を垣間見せることによって・・・
プラネタ以降はマヤの中にも真澄の冷血仮面の下の真実の気持ちへの探究心が芽生えていたしね。
黒沼組の助手やADたちまでも残っていませんでしたね? 黒沼龍三本人が役者募集のポスターを貼って回るとは・・・それも自分で書いたのだろうか・・・(^_^;)
ラストシーンは、桜小路君がマヤの肩を抱いて相合い傘をする後ろ姿。 根本的に尺が足りないですね〜、どうしても心理表現が行き届かず、サクラコージの見せ場である 傘を捨てて雨の中に棒立ちで空を見上げてマヤの「あたし、スチュワートが必要なの」という言葉を 噛み締めている部分は端折ってしまいましたね。
このときのサクラコージはマヤへの気持ちが届かないもどかしさを感じながら、桜小路にではなく スチュアートに対してすがりつくマヤにショックを受けているのですが・・・(^_^;)
本当ならば空を見上げ雨に打たれるサクラコージをくるくる回りながら撮影し、その内面に迫るような 演出が施されれば悲恋の構図が一層生きる場面だったのだが・・・
やはり制作サイドの理解が浅すぎるのではなかろうか ・・・(ーー;) ストーリーを断片的に繋いだだけだし・・・
どうせやるなら徹底的に原作を読み込んでじっくりと租借して、味わいを濃縮した上で尺に合わせて エピソードを取捨選択してくれるといいのですが・・・カットしている事を感じさせないように・・・
劇場版のガン○ムや映画版のナ○シカのように・・・
原作通りのおちゃめな英介はみられるのでしょうか? どうも、アニメはおっさんキャラの扱いが厳しくて、かわいさが失われているので少し心配・・・
今回は久々に好き勝手な事を書いてすっきりしました。 (^0^)
詳しい事情はプラネタ編で公開していますので、またお暇な折にでもお越し下さい。 その次のジェーン編では、冴子のさらに衝撃の事実が・・・(^0^;)・・・こちらは鋭意製作中です。
これは楽天フリマの取引相手に聞いた話で、確認はしていないのですが、今は国会図書館ではファックス などで掲載誌の号数とページを指定すれば必要な改稿部分だけをコピーして郵送してくれるそうですよ。
|
|
■第41回 「野性の心」
実は、連載時原稿では通し稽古の場面は6話(約160ページ)に渡って描かれました。 コミックスでは40ページぐらいにまとめられましたが、中でもジェーンが養女に出されるキッカケに なったいきさつは舞台本編でも描かれていませんので、この場で少し述べてみます。
スチュワートとバトリー夫人の会話に 「こんなときにあわてないでいられる男がいるものか」 「はやいものですわね あのジェーンが女だってことすっかり忘れていましたわ」 「・・・」 「・・・」 「これからは日ごとに女らしくなっていきますわよ」 「教師がもう1人いりますわね」 「スチュワート さまじゃレディの教育はできませんもの」 「バトリー夫人!」 という遣り取りがあります。
そして衝立の陰から半分のぞくジェーンの表情を見た円城寺まどかのコメントが 「これがジェーンなの!」 「狼からやがて人間に慣れてきた動物 人間らしさからから少女らしさ そして今“女”としての蕾を開いたジェーン」 「的確に変化していっているわ この子・・・!」
その後スチュワートは徐々にジェーンの相手をできなくなっていく様子が召使い達によって語られ、 ある日スチュワートは床で遊んでいたジェーンを寝かせる為に立たせようとした時にその胸に廻した 手を急に引っ込め、ジェーンはしりもちをつきます。 「すまないジェーン」 「ぼくは・・・」 「どうかしている・・・」
ここに至って婚約者のエレンや友人たち、主治医、牧師たちも養女に出すべきだと迫ります。 おりしも邸に忍び込んだ記者によってジェーンがしゃべれるようになっている事がスクープされ・・・ ・・・この場面はコミックスでは稽古中も劇本編でも描かれませんでした。
この場面で黒沼がジェーンの方にライターを放っていますが、こういう部分はあまりにオーバーに 過ぎると思います。 コミックスではその場に落としただけで、それに反射的に狼として反応するジェーンをみてまどかは ショックを受けたのであって、アニメの表現のように近くに投げてしまってはぶち壊しじゃありませんか。
さらに連載時原稿での表現はまた異なり、狼狽した円城寺まどかはお供の男に『イサドラ!』の 演出の藤本夜彦先生を急ぎ呼びにやらせます。 「おもしろいとこだったのに・・・」と愚痴りつつも走る男はきっと一生懸命事務所へ走ったのでしょう。 そして到着した藤本はまどかとふたりしてのけぞりつつも、読者の為に役者の演技や黒沼の 演出効果について丁寧に解説をしてくれるのですが・・・(^_^;)
聖のICレコーダー ここでは、小道具が現代にマッチしていましたね。 管理人さんご心配なく! この後ヒジリンは恐らく真澄の為にプライベートパソコンへ音声データを 転送してあげている事でしょう。 2人だけの秘密の暗号コードで・・・多分 murasaki とか・・・(^。^;) マヤの写真もデジタルデータにしてパスワ−ドを設定しておけばよかったのにね。 マヤはデジカメは持っていないかもしれないが生写真からでもスキャニングすれば・・・
英介がここで顔出しをするのは私としてはマヤの芸術祭参加のための伏線だと思っていましたが、 「忘れられた荒野」ではついにその種の手助けはしませんでしたね。 ということは、『紅天女』の決定にかかわる部分に登場するのでしょうか? いずれにせよ最後の決め手にはかかわりそうな気がします。
我が家のVTRはみんな10年以上ものばかりでして、4台のうち稼動していた最後の一台が 原因不明の機能停止してしまいました。
以前3倍モードでコレクションしたテープが500本ばかりあるためどれも捨てられずにいます。 なんせ互換性が悪くて画像が乱れるので・・・ベータやHi-8のテープも多いし・・・(^_^;) お金に余裕ができたらDVDに移したいのでいつか修理するつもりです。 新型を買うより高いのですが・・・(T_T)
|
|
■第42回 「芸術祭への賭け」
劇中劇の場面に力を入れてくれるのは大変喜ばしいのですが、絵が・・・(T_T) アップの表情だけでも何とかならないものでしょうか・・・(ーー;)
マヤの名を呼び捨てするにふさわしい男性キャラはマスミンだけですね。 サクラコージは舞ちゃんを「舞」と呼んでいるので「マヤ」呼びの資格はないし・・・(^_^;)
梅の里での星空の邂逅まで引っ張る伏線としては致し方ないかも・・・ 満天の星はマヤと真澄の真実の姿を象徴するものですから・・・ということは紫織はスモッグ?
ムササビはともかく、リスの木の実を奪い取る場面ぐらいは欲しかったですね。 あと、履物が流された部分がわかりにくかったような・・・
狼少女の表情は場を威圧するに充分な迫力で良かったと思います。 絵がガサツだったためのケガの功名といった感もありますが・・・(^。^;)
服装は大いに不満です、(ーー゛) 当然ミニスカではありえませんが、すその長い薄手のスカートが 四つ足の走りでどうひらめき、狼のスピード感をどう演出するかのキモになるポイントだったと思うので 製作スタッフに対し「逃げやがったな・・・」という印象がぬぐえません。 009のマフラーやトリトンのマントのようなアクションシーンにおける激しい動きと急停止の一瞬を凝縮し、 ゆらめきの情緒を醸し出す絶好のアイテムだったのに・・・(ーー;)
私的には・・・やはり黒沼先生のおちゃめさが足りん! ヽ(`д´ミ)/ ゴリラが酒に酔ってほのかに顔を赤くしていてもかわいくないーーー! (ノ_<。)
私の期待のポイントはなんといっても「スチュワァアァァ・・・」 と「ゲエェェェーーン」 でしょうか・・・(^_^;) この発声がどうなるのか楽しみ!
|
|
遅くなりましたがカキコに来ました・・・(^_^;) 今回のアニメ雑感としては絵も演技もそこそこ達者で、演出もさりげなく印象を残すような感じで 急ぎ足とはいえなかなかよかったですね。
■第43回 「忘れられた荒野」 明日は初日 聖さんは、普通に花束を届けに来ました
実はこの部分はコミックスでの改稿部分で、連載時原作ではヒジリンも舞も開演2日目に来ています。 ヒジリンは初日に来るつもりだったが台風で来れなかった旨をマヤに詫びていますし、紫のバラの人が いつ来るのかは「今日かも知れませんし明日かも・・・」と言葉を濁しています。 マヤは「紫のバラが枯れるまで毎日来て下さっていると思って演技します」と伝えてくれるように頼みます。 なんせ2日目ですからすでに紫のバラの人は観終わっていたわけで、このときのヒジリンはさぞ胸が 痛んだことでしょう。 (^0^;)
バラを持って窓の外を見るマヤ ここはアニメのスタッフに脱帽です、マヤがバラを持っているのは原作には無い演出で、いい色気が 出たと思います。 原作ではブロンドのかつらを持っていましたからね・・・(^。^;)
残念ながら「忘れられた荒野」の物語は稽古中の連載時原稿のみでその全貌が描かれており、 ある事情によってコミックスでは劇のストーリーはほとんどがカットされています。 単なるダイジェスト編集ではなくて意図的に変更しているのです。 「奇跡の人」のヘレンもそうですが、ジェーンも障害者を扱っているので出版社として難しい面や 連載時原稿への批判の投書などもあったかと思われます。
実は、青いスカーフの扱いもコミックスでの改稿です。 連載時原作では小道具係りのスタッフが釘に引っ掛けて引き裂いた為に、銀行家役の男優の衣装 だった赤いスカーフを使うことになりました。 (彼の衣装はネクタイに変更)
アニメでは青がより印象に残る演出として動きのある映像にしたということでしょうね。 紫のバラの人のメッセージカードで青いスカーフを想い起す場面では当然風に舞うシーンが 使われるのでしょう。
雨月会館にマヤを面会しにきた英介。 実は、この部分は改稿により大きく順番が変わった為に英介の貢献度が下がっているのです。 コミックスでは亜弓をはじめ2日目に大物女優が続々と詰め掛けていますが、連載時原稿では2日目の 客の入りは席数の半分ほどで演劇協会の関係者も女優や俳優も全く来ていません。
この日来た大物は英介のみでこの事に気付いた雑誌記者の情報が演劇界に駆け巡ったことにより 3日目に大物が続々と詰め掛ける事態になりました。 本人には自覚はありませんがマヤのために大いに貢献していたのです。
亜弓の受けた衝撃も嵐の初日に真澄が観に行った事も勿論ですが、むしろ足の不自由な英介が観に 行った事の方を重く見ています。 当然他の演劇関係者も大都芸能の会長である英介の行動を見て雨月会館に足を運んだわけです。 大物俳優や女優たちは『紅天女』には亜弓ほどの関心はないでしょうから真澄が台風を押して 観に行ったというだけでは動機が弱いでしょう。 しかしこの時点ではまだ客の入りは6〜7分程度です。 この時に観劇に来た大物達の評判が徐々に広がり、以後客数がうなぎのぼりに増えていくのです。
そして理事長と小野寺は開演6日目の客席を移動した日に観劇に訪れたのです。 コミックス32巻の175pの小野寺の発言に「速水会長までが来ただと!?」というのがあるのは 「速水社長」の誤植ではなく再構成時のセリフの修正洩れなのです。 ・・・(^_^;) コミックスでは演劇界の大物みんなが2日目に来た事になっていますので小野寺の発言は修正 しなければ明らかにおかしい事になるわけで、横着にもページをそのまま移植した結果このセリフに 矛盾が生じました。 この点は原作者も編集者もボーッとしてますね・・・(^o^;)
ちなみに紫織が訪れたのもこの日ですし、最大の大物月影先生はこの日の劇中盤でジェーンが 歩けるようになった後に途中入場しているのです。 したがって亜弓とマヤが月影先生を探しに行って鉢合わせしたのもコミックスでの改稿です。
|
|
私の場合はどうも萌えどころが皆さんと違うのでヘンな事を書いていると思う方もいらっしゃるかも しれませんが今回もまた痛烈かもしれません。 幸か不幸か放送が1週間遅れているので、ネタバレも好き勝手に書いている面もあって一層痛いヤツに なっているのも自覚しておりますが、けして誰かを誹謗中傷する意図ではありませんのでご了承の程を よろしくお願いいたします。 <(_ _)>
■第44回 「無限の舞台」
キャラの服がいつも一緒なのはTVアニメでは仕方のないことなのでしょうね・・・ デ○ルマンのTシャツも何度破れても次回は同じものを着ているし、エウ○カだっていつも同じ・・・ ましてガラスの仮面のような登場人物の多い作品は・・・しかも紫織や源造のようなサブキャラは・・・(^_^;)
缶コーヒーを投げつけるマヤ。 「ありえねぇ・・・???」 しかも、中身が入ったままで投げつけるとは・・・(゜。゜;) ここはやはり原作の通りに“握りつぶした紙コップを思わず投げた”という表現の方がいいのでは・・・ 当たっても痛くなさそうだし、傷害事件にもなりそうじゃないし、何より、中身を飲みきっていたことが 読者(視聴者)に判るのでスーツにシミがつく事を心配をせずに済むし・・・(^_^;)
一蓮に振られた月影先生が現世に戻って・・・ こういう部分はアニメとしての“動く”という特性をもっと生かしてほしいものです。 原作と同じ構図の止め絵が横にスライドするだけの動きでのすれ違い描写はいかがなものか・・・(ーー;)
桜小路は新人賞を受賞しますが、連載時原稿では新人賞はすでに2年前に受賞していました。 マヤ抱きしめ&別れの時に言った「今度会うときは良いライバルとして・・・」 の言葉どおり一生懸命演劇に打ち込んだのでしょう。 (椿姫のアルマン役もやってますしね) それ故、彼は若手実力ナンバーワンの評価を得ていたわけで黒沼の眼にもかなったのです。
もうひとつ裏話を言うと、亜弓はこの一年間待機しており全く活躍していませんので何の賞も獲得 しませんが、実は連載時原稿では「エレクトラ」という名の 父の死を目の当たりにして気の触れた (振りをして父殺しの真犯人だと思われる母を苦しめている)少女の役で稽古している場面がありました。
同じ時期のアテネ座での劇団つきかげ&一角獣の公演が「気違いサーカス」(堀田が空中に飛び、 さやかが星のマークを頬に貼って空中ブランコに乗っているあの絵の芝居です)という題名の芝居で あり、そこに居たマヤには狼少女ジェーンの役が黒沼によりもたらされる、ということでかなり微妙な テーマの劇を同時進行で描いていたのです。 前回も述べた部分に補足すると、つまりこの点でコミックスは連載時原稿のままでは出版が出来 なかったであろうと思います。
結局、亜弓にはその代わりの舞台は用意されることなく、そのまま1年間演劇活動を停止したので 今回の芸術祭ではマヤのライバルにはならず、かわりに円城寺まどかという“かませ犬”が必要に なったわけですね・・・(^o^;)
しかし、もし亜弓が主演のなんらかの舞台がこの秋に公演されていたならマヤもまどかも受賞は 一層難しくなっていたことでしょう・・・(^_^;)
亜弓がこの会場に居たのは最初から『紅天女』の候補として招かれていたというわけです。 アニメスタッフは恐らく時間の都合で亜弓が呼ばれるシーンを端折っただけでしょうが、原作の展開も 上記事情によりかなり屈折しておりました。
とはいえ、亜弓がここでもし演劇大賞と最優秀演技賞をダブル受賞していたら「ガラスの仮面」の 物語が終わってしまうので、それこそ 「ありえねぇ・・・」ことですが・・・(^0^;)
グラスに一瞬マヤと桜小路の後姿が写る演出が細かい! こういう小技は楽しめる部分でとてもいいと思います。
“風に舞う青いスカーフ”のように、アニメならでは、と唸らせる演出の部分が多ければ多いほど良いの ですがどうも中途半端なんですよ・・・やはり製作側の作品への理解が・・・(ーー;)
次回予告によるとハミルさんが登場です。 ちびマスミンは大いに楽しみ (^0^) 中年英介は妙に老けて見えたけど・・・? (^_^;) ムッシュハミルは片言の日本語でしょうか? それとも通訳付でしょうか? 原作ではヨコ書きで{アユ〜ミ」 とかいってましたが、まさか字幕付で亜弓のフランス語が聞けるのかな? 「ありえねぇ・・・」
どんな形にせよ楽しみですが、亜弓の眼の事件がないなら軽いだけのキャラなのになぁ・・・
どうなるやら・・・(^_^;)
匿名さまへ
まぁ 私の書いてるのは私なりの見方ですので・・・それに多少オーバートークの面もあったり・・・(^_^;) アニメでの演出も、作る方も観る方も人によって解釈の違いがありますしね・・・ 何よりも、原作者自身が連載時原稿を改稿するほど揺らいでいるわけですから・・・(^0^;) いつか原作コミックスで最初からお読みになったときのスパイスと思っていただければ幸いです。
シリアスな面もギャグの面も改稿も?なところも含めて魅力一杯のガラかめ・・・o(^0^)o
|
|
アニメなりのラストがどうなるのかを楽しみに観ています。 今回は速水親子の過去と「紅天女」のかかわりを速水家サイドから見たお話で、今までの伏線が 徐々に明らかになってきました。 しかし一方ではその伏線が邪魔になって、かえって原作のストーリーが破綻を見せる時期でも あるわけで今回もまた辛辣なカキコになってしまいました。 ・・・(^_^;)
量が多すぎるので2回に分けました。
■第45回 「都会の星」 その1
そもそも速水さんの子供の頃のアルバムに関しては原作の描写がまちがっています。 母の藤村文が亡くなるのはチビ真澄が中二の頃より後の事ですから小学生以降の笑顔写真が無いと 言うのはおかしいです。
英介に殴られるチビ真澄。
このころのまーくんって6つなのに・・・・・・(T_T)
連載時原稿では遊びに来ていた親類の子は男の子ばかり3人で、池の泥さらい中に偶然通りかかった まーくんに協力を要請します。 (泣き出して投げ出すほどヤワな子たちではなかった・・・(^_^;) まーくんは植木屋さんに電話連絡して泥さらいをしてもらいますがこの植木屋はバキュームカーは一台しか 使いませんでした。 (速水家の庭はコミックスで数倍の広さに変わりました・・・(^_^;)
これは原作コミックスへのツッコミですが小学校1年生で草野球チームのエースは体力的にありえねぇ・・・ 三角ベースやころがし野球ならありえるかも・・・(^_^;)
また、1年生のまーくんの成績が学年で3番だったことで将来性を評価する朝倉のじい(当時は初老)も その報告を真に受けて事業の後継者候補にする英介もありえねぇ・・・
連載時原稿では独身の英介にライバル関係にある2組の閨閥からの縁談が同時に持ち上がっており、 どちらも英介にとって断り難い相手であり、一方を選ぶと他方を敵に回すという事情がありました。 鷹宮将軍(この当時は天皇ではなかった)の助言「どちらも危険性がある場合、全く無害なものを 選ぶのもひとつの手だぞ」に基づいて、泥さらいの際に機転を見せたまーくんへの興味もあって、その母 の藤村文を鷹宮将軍の仲人という形で周囲の批判をかわして速水家の嫁に迎えたのです。
ちなみに私が小学生のときは真冬でも特別な事情がなければ長ズボンは禁止されていました。 子供は風の子が学校の方針なので小学生時代は半ズボンが当たり前でした。 家での暖房も練炭火鉢だけだったのでたぶん寒かったと思いますが、なぜか凍えた記憶はありません。
連載時原稿の扱いは母を中傷されて怒ったまーくんが庭で3人のうちの1人をぶっ飛ばして泣かせて 「あやまりなさい」とたしなめる母を振り切って飛び出して行きました。 プラネタリウムでの描き方は大分違っており、まーくんは宇宙の大きさにびっくりしているだけで、 黄昏ていたわけではありませんでした。 セリフも「そのときからプラネタリウムは唯一の心の安らぎの場となった・・・」です。
コミックスではこの会話は小学校2年生ごろの時期だと思いますが、まーくんは英介の話が理解 できたのでしょうか? また、その話の内容を回想できる真澄の記憶力も超人的ですね・・・(^。^;) 連載時原稿ではもっと大きくなってから聞いています。(長ズボンなので高学年か中学生くらい?)
誘拐されてしまったまーくんですが コミックスでは政治資金の裏金になっていますが連載時原稿では、会社内の不正経理の責任を 押し付けられてクビになった元社員二人の犯行でした。 まーくんは車での小学校送迎はされておらず、犯人の車も大衆車でした。 連載時原稿でのまーくんは海辺の倉庫の二階に監禁されており、犯人の1人が公衆電話から英介に 脅迫電話をかけました。 英介は誘拐犯に直接「その子はわしの実の子ではない」事と身代金を払う意思の無い事、証拠書類を 渡す気の無い事を告げて電話を切ってしまいました。 男たちは青ざめて「この子を見殺しにする気だ!」 「あんたの死体を速水家にとどけてやる!」と言い つつロープで首を絞めようと迫る気配を見せますが、外で車の音が・・・一瞬の隙をみてまーくんは なぜか近くに置いてあったナイフで足のロープを切り、立ち上がって犯人をナイフで威嚇します。 男たちはビビりながらも手近な木箱を投げつけてまーくんを倒し、2人がかりで襲い掛かります。 まーくんは手は縛られたままとっさに二階の窓からガラスを破って飛び出し、そのまま海に落下します。 頭から落ちたので下がコンクリートやアスファルトなら死んでいたかも・・・(^_^;) 巡視艇に救助されるのは同じですが、自分を見捨てた英介にというよりも、怒る英介と謝る母の姿を見て 深く失望し「愛そうとも愛されようとも思わない・・・誰も・・・」と決意します。 やさしい母のおかげで、心が死ぬまでに至るショックではなかったようです。 なお、犯人はごく普通に逮捕されました。
この点はコミックスでのまーくんは10歳の小学生とは思えない状況対応能力と戦闘能力を持つ子として 描き直されています。(犯人もチンピラにグレードアップ?していますしね・・・(^_^;) それとも見張りの若い衆がとてつもなくボンクラなヤツだったのでしょうか・・・(^o^;)
連載時原稿での打ち掛けは箪笥の奥に風呂敷に包んだ状態で大事に保存されており、母の文ではなく まーくんひとりが水をかぶって燃える家に飛び込み持ち出しました。 まーくんは誘拐事件からだいぶ経ってから、英介が風呂敷包みを開いて打ち掛けを手にしながら涙ぐむ 姿をたまたま目撃していたので置き場所を知っていたのです。 (文は以前部屋を片付けようとして 英介に激怒されているのでこの部屋には出入りしておらず打ち掛けの存在を知りませんでした) 火事の我が家を見た英介はまず風呂敷包みを心配し、消防隊に静止されつつ「だれか打ち掛けを・・・」 「千草ーー!」と絶叫し、その姿をみていたまーくんが部屋に突入しました。
先程述べた英介と『紅天女』とのかかわりは打ち掛けを救ってくれた事に対するお礼の言葉と共に このとき初めて真澄に語ったのです。
なお、コミックスにあるような『紅天女』グッズの部屋は連載時原稿ではありませんでした。 英介の宝物はなぜか“紫”の風呂敷に包まれた打ち掛けだけだったのです。
この時期の連載時原稿では鉄道模型や野球チームでの活躍、タイヤキ屋のおばさんとの触れ合い、 会社での掃除場面をはじめ英才教育、母の死などは描かれていません。 一方、グローブは買ってくれましたが約束のキャッチボールはついに一度もしてくれなかった事と、 学校で描いた父の似顔絵を母の勧めで英介に見せにいったところ目の前でそれを破って「わしは こびる子供は嫌いだ」と言った事で母があやまる姿を見て悲しむまーくんを描いています。
ということでコミックスでは英介の非情さやあくまで後継者候補としての乾いた扱いをより強調し、 同時にまーくんの優秀さと心の傷も強調しているわけです。 でも、小学生のまーくんに英介のひねくれた帝王学が理解出来たとは思えませんが・・・(^0^;)
その2へつづく |
|
■第45回 「都会の星」 その2
ムッシュハミルの吐息や発声の感じがフランス人っぽくて私は大喜びでした。 もっとしゃべって欲しかった・・・(^_^;)
春の命日に、紫の薔薇の花束を持って来た速水さん。 これもどうなんですかねぇ・・・20歳のマヤの墓参りに麗とさやかが付き添うのはまあいいとして 真澄が紫のバラを春の命日に墓前に供えるのはどう考えてもありえねぇ・・・(ーー;) だって真澄からすればまだマヤに正体がばれていないと思っているのに・・・ 「ガラスの仮面」は、どうも改稿の際にキャラのこうしたおかしな行動が目に付くんですよ・・・
この場面はあまりにもご都合主義的なシーンで私は好きではありません。 春の死はマヤ16歳の8月ですから墓参りがアカデミー芸術祭発表から梅の里へ向かう間の出来事と すればこの時期は春(3月か4月)の月命日ということですが、しばらく東京を離れるマヤは当然として、 また、真澄が墓参りに行くのも贖罪の意味で毎月行っているのなら理解出来ますが、紫のバラの人の 立場でお参りするにはその動機に無理がありすぎます。
マヤの芸能界失脚は高校2年生の9月の事であり、その後の紆余曲折や体育倉庫での1人芝居を 経て、高校3年生の秋に「わが作品ナンバー707愛しのオランピア」発表会の公民館で聖に託した時 と卒業間近の進路決定時を除いては、真澄からの紫のバラは高校卒業した年の7月の「真夏の夜の夢」 公演まで封印されており、その秋に「ふたりの王女」オーディション、新春に「ふたりの王女」公演の開演、 19歳の秋に「忘れられた荒野」公演、翌年春に最優秀演技賞受賞となるのでこの墓参りは20歳になって 間もない時期のはずです。
あの「夜叉姫物語」のトキ役で最後の舞台に送り出したときでさえ、スーツの陰に隠し持ちながら、ついに 最後まで明かさなかった紫のバラの秘密をこんなにも簡単に明かすなんて考えられません。
なお、連載時原稿では真澄が万年筆を落とすのは「忘れられた荒野」公演の初日よりも前の事であり、 マヤたちが雨月会館での稽古中だった時期の出来事です。 真澄が雨月会館の様子を見に来た時に劇場の座席に紫のバラを置いて帰るのですが、そのとき 足元に落としていったものであり、当然ながら青いスカーフの一件よりも以前の話ですから、まだ 正体不明の“紫のバラの人”の落し物としてマヤが拾ったものでした。
コミックスではこれを拾う時期をマヤが紫のバラの人の正体に気付いた後にずらしているのですが、 真澄はマヤにばれている事を知っているわけではないのでもっと慎重であるべきでしょう。
ここで、紫のバラの人の正体を明かすつもりでは無いのはその前後のもどかしすぎるストーリーで 明らかですから、紫のバラを供えて帰るというのは、真澄の行動としてはありえないことです。
これらの諸条件から慮るに、コミックス34巻のラストシーンで新幹線のホームでの不自然にドラマチックな マヤと真澄の気持ちのすれ違いを演出する為だけの伏線として墓参りのエピソードを加筆したのです。 死後4年近く経って初めて描かれた墓参のシーンは、ないがしろにし続けていた春をとことん利用する 作者の意図がまるみえで私としては違和感を覚えざるを得ません。
連載時原稿での順番では、マヤは先に紫のバラの人の持ち物の万年筆を拾い大事に保管していて、 アカデミー芸術祭授賞式のメッセージカードでマスミンの正体に気付き悩んだ後に、それを確認する為 に万年筆を使ったのであって、こちらの方がはるかに話の流れがスムーズです。
従って、この部分の改稿は完全に失敗しているのですが、コミックスだけを読むと早い展開ですらっと 流しているのであまり不自然に感じないと思います・・・(^_^;)
しかし、マヤも成人したのにやることが子供っぽ過ぎるし、30過ぎの真澄もマヤの旅立ち前の墓参り を予想していないのはうっかりし過ぎです。 それとも、自分の口で言い出せないのでこっそりお墓に手掛かりを残していったのでしょうか? 傍若無人かつ厚顔無恥なマスミンにはありえない奥ゆかしさじゃありませんか。
ここでの真澄の供花は菊の花でなければおかしいのです。 一番うっかりさんなのは作者と編集者に他なりませんが・・・(ーー;)
アニメは原作コミックス準拠ですから原作での失敗や矛盾がそのままダイジェスト編集されているので、 イタい部分がさらに目立つ結果になっていますが、出来映えそのものは悪くないですね。
ただし、プロなんだからもう少し頑張れよと言いたい気分ですが・・・(^_^;)
(* ̄●● ̄)ハ・・ハナヂガ(* ̄ii ̄)ブー・・・
|
|
匿名 さま、はじめまして。 水城冴子と申します。
照れ屋のかぜさんになりかわって私がお答えいたしますわ、失礼をお許しくださいませね。 かぜさんはいつも持って回ったおっしゃりようなので真意がなかなか伝わらないんですわ。
つまり、あの時の真澄様は本当はお花などお持ちになるべきではなかったのですわ。 北島春さんの墓前へは時間の都合を見て時折お参りなさっていらっしゃいましたけど、 いつもは、紫のバラなどお持ちになるような事はありませんでしたのよ。 お供えのお花で“紫のバラのひと”の秘密がマヤちゃんに知れてしまっては大変ですものね。 私も、真澄様のお持ち物やお召し物にはそれとなく注意しておりますもの・・・ あの日はたまたま会長への連絡事項があって別行動だったものですから行き届かなくて・・・
でも、あれは真澄様の不注意ではなくて、原作者の勘違いが原因なんですのよ。 真澄様はご存知じゃありませんけど、作者と読者はマヤちゃんがもうバラの秘密に気づいている 事を解っていますわよね? ですから、うっかり真澄様が紫のバラの花束をお持ちになるように描いておしまいになりましたの。 私の推理では改稿が多すぎて混乱なさったのだと思いますの。
万年筆のエピソードは本当は1985年の8月5日発売の花とゆめにお描きになったものですのよ。 青いスカーフのエピソ−ドは同じ年の9月でしたの。 青いスカーフのエピソードは、1986年6月25日初版発行のコミックス32巻に採用されましたけど、 万年筆の方の採用はコミックス34巻で、この初版発行日は1987年12月30日でしょう。 いくら大事な伏線とはいえ2年以上も前の出来事なので読者の皆様に通じないとお考えになって、 新たにお墓参りのエピソードをおつくりになったのですわ。 しかも、その時連載で執筆していらっしゃたのは社務所のエピソードの少し前の事で、桜小路くん が海慶先生のお宅に居候するお話でしたのよ。
だからきっとお忙しくてご自分でも混乱にお気付きになっていらっしゃらないんだと思いますの・・・ はっ!・・・申し訳ありませんけど、私の口からはこれ以上の事は言えませんわ。 このあとのなりゆきは原作の完結をお待ちになってくださいましね。
ああ、そうそう かぜさんのおっしゃった“傍若無人かつ厚顔無恥”のお話でしたわね。 あれはもちろん“冷血仕事虫”の仮面をかぶった真澄様の事をおっしゃってるんですわ。 真澄様ってマヤちゃんに対してだけは純情で、そのくせ本人の前では意地っ張りの子供のように なってしまわれるんですのよ。 ホホホ・・・
あら、もうこんな時間! 大変! 紫織様とデート中の真澄様に大事な報告書をお届けしなくては!
じゃあ、匿名さん、管理人さん、ご覧のみなさん、私これで失礼いたしますね。
ごきげんよう。
カッカッカッカッ・・・
匿名さま、はじめまして。 丁寧なご感想を寄せていただきありがとうございます。
これを言うと身も蓋もありませんが、ガラかめはいわばながーい手紙のようなものだと私は 考えています。 1976年の連載開始から始まった、作者から読者へのメッセージという捉え方です。 これだけの長編になるとどうしてもキャラの性格や設定が変わってしまう面もあるのでしょう。 いわば、何年も前に書いた手紙をあとから訂正して出しているようなものです。
雑誌連載は1992年13号から中断し、2年のブランクを経て1994年13号で再開、95年6号を最後に また中断、97年にTVドラマが始まり、宣伝がてらに4話だけ掲載してそれ以後は新たなストーリー としてはまったく再開せずという経過を辿りました。
延べ継続年数は20年に満たないのですが、中断期間を合わせて今年で生誕30年ですね。 そのあまりにも長い期間が手紙の内容を大きく変えてしまった原因になっています。
その間、作者も成長し、社会情勢も変化し、読者もまた成長するわけですから、ものの見方も 変化せざるを得ません。
>真澄の母がもっと強い人だったら事態は改善していたか?
いや、それ以前に、もし母が英介に離縁を言い出せるほど強い人だったら速水真澄は登場しませんよ・・・(^_^;) 母子家庭で育った藤村真澄として平凡でなんのちからも無いただのハンサムになったでしょう・・・(^o^;)
> お礼を言うような心があるわけですね。
英介のお礼の言葉は 「真澄・・・礼をいうぞ・・・」 というしぶ〜〜〜〜い一言でした。(^0^;) 絵の感じではボソッとつぶやいたようなムードです。
> なんとなく、紅天女のことさえなければ、まともな人なのに、こと紅天女に関することだと > 回りが見えなくなる・・・以外に英介は純粋に紅天女に全てを捧げている? > 逆に、今のコミックでは、妙にマヤに優しかったり、紅谷のころの顔つきは、ときおり優しい感じで、 冷酷な英介とちぐはぐな感じ
私の観るところ英介ははじめて『紅天女』を観たときは純粋に感動したんでしょう。 英介の子供時代は親類との折り合いも悪く、不遇な境遇を自分の才覚で打開し、実業界で のし上がったということですから、戦前・戦後の混乱期に乗じて相当やばい橋も渡った事と 思います。 (戦中は兵隊だったので事業は無理だったかと・・・(^_^;)
一定の地位を築き上げた彼にとって『紅天女』の舞台は不遇の少年時代、がむしゃらに働いた 青年時代を経て初めて眼にした夢の世界だったのでしょう。 たちまち虜になり、自分の劇場を立ち上げ、上演権を手に入れようと謀ったのは、金も力もある 英介の立場では当たり前のことかもしれません。
私事で恐縮ですが某「風の谷のナ○シカ」の劇場公開を観た時の某青年(かぜ)も2番館、3番館、 と上映の機会毎に各地の映画館に出没し1年ほどの間に6回も観に行ったものです。 (日頃はエッチな映画しかやらない劇場にも上映とあらば行きました・・・(^_^;)・・・)
もしあの時某青年(かぜ)にお金と力があったならば、おそらく英介と同じ夢を持ち、自分の手で、 TVアニメ版(原作マンガ版)を製作するために原作者を追い詰め、さらには、版権元の二馬力と 徳間書店を買収する為にあらゆる手を尽くしたことでしょう。 某ホ○エモンのように・・・あるいは某村○ファンドのように・・・(^_^;)
とはいえ私は某宮○駿監督を奥さんにしたいわけではありませんし、追い詰めすぎて自殺されては 元も子もありません。 あくまで、原作の映像化権と作者の才能が欲しいだけなのです。 かたっぽだけでは意味がありませんから・・・(^_^;)
恐らく英介もあの形は望んでいなかったのでしょう。 ですから、月影千草への恋慕なのか『紅天女』上演権への執念なのかは、ともかくとして、 一蓮を殺すことが目的ではなく、また演技者千草の才能なしには意味がないのです。 純粋な感激から始まった企画でも度が過ぎれば不幸な結末を招くということでしょう。
むろん、英介にとっても一連の死は不幸だったし、一蓮もそれは解っていたので当時英介の物と なっていた月光座の楽屋であてこすり目的で首吊り自殺をしたのでしょう。 一蓮のあてこすりの結果千草にとって英介は不倶戴天の敵になりましたが、英介の方は、想いが 募るばかりで、寝てもさめても『紅天女』という状態になったのでしょう。
英介の無念は解り易くいえばもう少しのところで叶わなかった初恋の人を思うようなものでしょうか・・・ いまさら言えないが、あの時こうしていればあるいは・・・という気持ちはあるはずです。
ところで、当時某青年(かぜ)が貧乏だったのはアニメ界にとって良かったのか悪かったのかは今と なっては誰にもわかりませんが・・・(^。^;)
さりとて、昔も今も貧乏な(かぜ)はともかく、英介の方はますますお金と権力を積み上げたのです から執着心は募る一方でしょう。
英介は今も『紅天女』に恋しているのですよ。 だから、恋路を阻むヤツは全て敵、自分を嫌っていようと上演権を手に入れる上では真澄は味方、 一方、自分の劇場での上演を拒否するなら、いかに才能有りといえど「マヤをつぶせ!」ということ ですから、恋をキーワードにすれば英介の言葉はなんら不自然ではありません。 もし、真澄が無能だったらとっくに追い出されているでしょう。
大事なのは『紅天女』を自分が上演する事と、『紅天女』を演じきれる女優を得ることだけなのです。 従って、それが叶うならマヤでも亜弓でも田淵エミでも乙部のりえでも雪村みちるでもいいのでしょう。
恋する英介の人物を諮るに一般人の感覚での良い人か悪い人かではくくれません。 良くも悪くもマニアの領域では、自分を助けるもの以外は全て敵ですから・・・(^0^;) 恋路の妨げになるならば肉親や親友といえど敵なのです・・・(ーー;)
私の想像では、この英介のわがままな気持ちが大きな伏線になっており、真澄と紫織の婚約解消の 理由として用意されているのだと思います。
(ここから かぜ の独断による展開予想です ネタバレではありませんがご注意を!!)
亜弓はケガで試演を断念する → 紫織は真澄への接近を恐れて『紅天女』に決定したマヤを潰そうと する → マヤと真澄の恋心に気づいた英介が紫織を潰す → 英介と和解した真澄がマヤにコクる → 魂の片割れと結ばれたマヤの演技が炸裂 → 『紅天女』上演で英介の涙を見た千草はわだかまり を捨てて昇天 → マヤ妊娠で休業 → マヤは上演権を真澄にゆだねる → 眼の完治した亜弓の 『紅天女』をファンの熱望に沿って上演 → マヤ流『紅天女』と亜弓流『紅天女』が各地で盛況 → マヤはアジア演劇界進出、亜弓はヨーロッパ演劇界制覇 → マヤは南米、亜弓は北米で公演 → ついに『紅天女』の思想で世界が統一される。
というのが最も合理的でかつ真澄とマヤ、千草、亜弓、他にとってもハッピーだと思うのですが・・・(^_^;) もちろん英介はマヤと真澄の幸せの為ではなくて自分の夢のために鷹宮と手を切るのですよ。 邪魔するヤツはみんな敵ですからね。 ・・・(^o^;)
マヤの気持ちには42巻で少し気づいた風ですから、あとは紫のバラのひとの正体が英介に知れた ときが物語が一気に動くポイントじゃないかと・・・ だからここまで紫のバラの秘密を引っ張ってきたのではないかと思っています。 そうでなければ英介の登場そのものに意味が見出せないのですが・・・(^0^;)
> オークションで見かける、月間ガラスの仮面1巻から14巻などは、もう改稿されたあとなのでしょうか?
月間ガラスの仮面は改稿後の原稿から印刷されたものですので基本的にコミックスと同じです。 ただし、カラーページの一部がカラーで再現されていることと若干の誤植の修正等があります。 また、版がやや大きいので細かい部分の表情などはかなり見やすくなっており、オススメです。
私の所有するコミックスは初版のものが多いため、誤植の修正がいつ行われたのかは判然と しないのですが、重版の際と文庫本編集時、そして、月間ガラスの仮面編集時にそれぞれ校正 の機会があったと思われます。 当然ながら、後発のものほど誤植の修正は進んでいると思います。 絵の修正があるのかどうかは双方を並べて突き合せて見なければ、確かな事はいえませんが、 私の印象ではコミックスと月間の絵の違いは一読では判別できませんでした。 なお、文庫版は持っていないのでなんともいえません・・・(^_^;)
連載当時の原稿は原作者や出版社でもそのままの形では保管しておられないと思います。 理由は私のサイトをご覧いただけばお解りになるかと存じますが、美内先生は原稿をコマ単位で 切り貼りして再構成されることが多く、おそらく印刷用原版を作った後の連載時原稿はコマ単位で バラバラになっていると思います。 絵は同じでもセリフをまったく違う展開に書き替えている場面もありますし・・・(^0^;)
とはいえ出版社がその気になれば再現は可能だとは思いますが、改稿のページ数が膨大すぎて 容易ではないと思います。
すみません、つい勢いでとてつもないことを・・・(^_^;)
|
|
原作の改稿が増えるにつれて私のカキコの量も嵩んできました。 そこで、今後はポイントを絞ろうと思います。
それと、古い話で恐縮ですが、43回のレスの件です。 ヒジリンが「忘れられた荒野」2日目に行ったのは連載時原稿を日付の上でそのままスライドしただけ なので、ちゃんと花屋さんでしたよ・・・(^_^;)
つまり同じ絵を日付に関わるセリフを変えて開演前日の出来事にしたわけです。 「本当は昨日来るつもりでしたが台風で来れなくて・・・」 → 「・・・明日の初日頑張って下さい・・・」 32巻70p-2コマ目です。 (ヒジリンが軽くお辞儀しているコマ)
けっさくなのはこのあとのページで「今日かも知れませんし明日かも・・・」→「明日の初日におみえです」 そして72pでマヤのセリフ「紫のバラが枯れるまで毎日来て下さっていると思って演技します」→ 「 」 (すみません、セリフが長いのでコミックス参照して下さい) ここで喜ぶマヤの顔を見たために 73p-1、2 のコマでヒジリンが青筋、頬汗 なのは私の言う 〔マスミンは開演初日に観に来てしまっているのでこのときのヒジリンはさぞ胸が痛んだことでしょう〕 の感想に対応します。
説明不足で誤解を与えたようなので補足いたしました。 まったく同じ絵をセリフを変えて転用しているところがおかしいのでご紹介したのですが・・・(^_^;) フキダシの大きさと文字数がアンバランスなコマはたいていセリフが変わっているためです。 当然、舞のシーンもセリフが一部変わっています。
■第46回 「梅の谷へ」
理事長の重みも授賞式まででしたね、「忘れられた荒野」公演の大ヒットとマヤの受賞には大貢献した 人なのに・・・いまや真澄様のイヌに成り下がってしまわれて・・・ ヨヨヨ (ノ_<。)
亜弓、マヤともに、風を演技。
実は、連載時原稿ではここにサクラコージが登場します。 一真役をつかむために月影先生にアドバイスを貰いに来るのですが、林の中でマヤに出会い、 マヤは突然、サクラコージに 「わーい 桜小路くんだ」 といって抱きつきます。 支えきれず倒れたサクラコージは「おどろいたなあ マヤちゃん元気そうだね」
この場面はあくまでほのぼのムードなので怒らないで下さいね・・・(^_^;)
源造の計らいでお寺を宿にして仏像を眺めながら修行します。 月影先生の助言を得た後、彫ってみようと決意し、紅天女の里を後にします。
車で梅の谷へ向かう英介が通りかかり、マヤを誘って甘味屋へ。 私の想像では、英介がマヤに異常にやさしげに接するのは当然だと思うのですよ。 マヤは『紅天女』の候補者としての資格と資質を持っているわけですから、英介とすれば長年の悲願で ある『紅天女』上演のためにはなんでもするでしょう。 尾崎一蓮の件で一度失敗しているので、今度こそは主演女優に嫌われる愚はおかすまいと一層慎重に 接しているので、つい猫なで声になってしまうのでしょう。
もし、マヤが「おじさん、あたしのファンだったら毛皮買ってよ」とでも言おうものなら、喜んでホイホイ なんでも買ってくれますよ。 むろん、裏では大都芸能との専属契約の手筈を整えて巧妙な罠を仕掛けるでしょうが・・・(^_^;) (根拠は第45回レスに詳述したので興味ある方は参照されたし)
>しかし、連載時とコミックスでそんなに改稿しているなんて驚きでした。まんが業界にはありえることなんですね。 >今もそうなのかな?
美内先生の場合は特殊です。 もちろん、他の作家の方もコミックス化の際に手直しをされる方は一杯いらっしゃって、連載時原稿と 単行本のテイストが変わる事は珍しくないのですが、たとえば永井豪先生、宮崎駿先生、手塚治虫 先生などは結構そういう話を見聞きしますね。 ただし、これらの方々はほとんどが加筆改稿や美麗な絵に描き替える方向の修正です。
美内先生の改稿はエピソードのカットが異常に多いのですよ・・・(T_T)
あと、小説家の方も新聞連載時と単行本で社会情勢や事件の影響などで改変される場合もありますし 昭和天皇崩御の節はエッチな本や反皇室的な内容を含む本の発行自粛などもありました。
かく言う私も、ここで書いた内容を時折修正したりしますので、改稿自体は悪いとは思っていません。 手紙を清書のときにやや書き直すような感覚で捉えていただければわかりやすいかと・・・(^_^;)
しかし、美内先生の場合はかなり違っており、改稿が改善になっていないことが多々あるのですよ。 42巻を見たファンのボヤキで各所のBBSが荒れたのをみても明らかなように、連載時原稿の方が 良かったという感想も多いのです。
しかも、他の作家さんと根本的に違うのは完璧主義的傾向が強く、改稿するとなると大量の原稿が ボツになるのですが、捨てられたストーリーの中にはファン心理をくすぐるような煌くエピソードも多い のが困りものなのです。
ガラかめにはいわゆる未刊行部分に匹敵する程の改稿部分があり、もし全てそのまま出版されて いたならすでに50巻を超えていたはずなのです。
> →1年間ていうのは短すぎますよね。テレ東側も無謀です!
そうですね、ド○ゴンボール並みの放映期間なら描き切れるかもしれませんね・・・(^_^;) でも、脚本家の人選はやり直さねばダメでしょう。 ・・・吉沢君ならいいかも・・・(^。^;)
20年後の第三次アニメ化に期待します。 生きてるかどうかが心配ですが・・・(ーー;)
レス遅くてすみませんでした・・・<(_ _)>
では、みなさまごきげんよう。
|
|
■第47回 「恋の炎」
今回の絵の具合が妙に違和感を招くのは目の表情の乏しさと、直線的な鼻の線に原因があると 思いました。 特にアップのマヤの鼻筋が・・・(T_T)
仏師海慶に会いに来た桜小路 ここは、匿名さんがおっしゃるようにいつも微笑んでいる(眠っている?)ような眼の山本課長から覚醒 した仏師海慶への目の表情の変化がきちんと描かれていなくて不満です。
また、彫り始める前の木材に細かい仏像の下絵を施していますが、むしろ木の中から海慶の見た仏が 浮き出てくるようなイメージシーンを挿入するとかの工夫があってしかるべきです。
だって、海慶先生には仏の姿が見えているんですから、木肌に書くのは微細な下絵ではなく位置決めの 目的で書いた粗い輪郭だけの線でなければ仏師としての凄みが伝わりません。
また、微細な下絵を描くよりも、それを象徴的に動かして見せねばアニメとしての価値がないです。 もっとも絵をみると今回の作画スタッフにその技量はなさそうですが・・・(^_^;)
『紅天女』の物語では一真の役どころはとても重要なので、桜小路の受けるインパクトをきちんと伝える べきであり、短時間のシーンといえどもおろそかにして欲しくなかった・・・。
今回の描き方では、単に原作の場面を圧縮して採用しただけであり、アニメ製作者の意気込みや 工夫がまったく見られず、原作者の意を酌んで要約したとはとても思えません。 やはり、脚本と演出が根本的なところで作品への理解を欠いていますね。
匿名さんの追記を読んで改めてアニメの展開が原作を消化不良なままに無秩序に省略しているだけだと いうことに気付かされました。
僭越ながら、お答えします。 原作のマヤは薬の袋を持っておりました。 病院を出てすぐのコマと、一旦東京の真澄に電話しようとして思い直し、聖の動きにもやもやした気持ちのまま ふらふらと電話ボックスから出たところを英介乗車の車に轢かれそうになるコマの2コマだけですが、確かに 薬袋を持っていました。
甘味処以降は手には持っていないのでその時着ていた膝下丈のスカートにポケットがあったか、または 上着のパーカーの裾をスカートのウエストに挟んでいたのでそのお腹にでも入れていたのでしょう。 ひょっとしたら背中にたらしたフードに入れていたかも・・・(^_^;)
(ここから、英介の過去 第3章 アニメより少し先の話です。 ネタバレ注意!!)
英介は故郷の岡山では親類にいじめられ、家出して東京で一旗上げたということですから若い頃は 戦前の不景気の中、死に物狂いで肉体労働したのでしょう。
兵役で南方の戦線に赴き、熱病にやられて生殖能力を失っていたとの状況もその性格形成に影響が 大きかったのでしょうね。
戦後復興期に急激に事業を伸ばしたのは、ある意味英介の悲惨な過去がその興味や才能を仕事のみ に集中的に向けた結果とも考えられます。
がむしゃらな働きでの事業の成功を経て観劇に訪れた『紅天女』の舞台で天女に初恋をしたのでしょう。 だからこそ、その執着が凄まじくて、ついに一蓮を死に追いやるまでになったかと・・・
子供の頃から愛情を受ける事の薄かった英介の人格は、紅天女に振られた事でいっそう悪化し、その 結果として真澄の性格をもゆがめたのでしょうね。 これはあくまで私の想像に過ぎませんが・・・(^_^;)
原作が深い人物描写に基づく傑作であるだけにアニメのスタッフの理解力の無さには閉口しますが 次回はみなさま垂涎の社務所ということで、せめてその描写だけでもきちんと描いて欲しいですね。
私はマヤに恋しているので、観るのがとっても辛いのですが・・・(^0^;)
|
|
紹介していいものか迷いましたが、旧作アニメの動画がただで観られるところを見つけたので いちおう記述しておきます。
ここは、海外のサーバーにアップロードされたものをフラッシュの動画で流しているのですが、 私のPC環境では度々画像と音声が中断するのでストレスが大きいものの、時間をかければ なんとか最後まで観ることは出来ます。
原作のエピソードを端折っているのは新作も旧作も同じですが、監督による個性や時代性の違い を考慮してもなおこの作品の魅力が失われていない事と、相対的に今現在の新作アニメがさほど 旧作に比べてレベルアップしたとはいえない状況が浮き彫りになります。
もちろん、旧作アニメにもおかしなところはあって、例を上げるなら第5話の「たけくらべ」のセリフで 竜華寺の信如のことを「しんさん」ではなく「のぶさん」と呼んでいたりするのですが・・・(^_^;)
しかし、現在の姫川歌子役である勝生真沙子さんがデビューして間もない頃にマヤ役で演じて いたセリフを聞けるだけでもオールドファンとしては感動ものです。
■第48回 「夢の一夜」
さて、今回のアニメについてはストーリーのカットは仕方の無いこととして考えると、非常によく まとめていたように思います。
原作に由来する妙な部分は連載時とコミックスそれぞれにあるので、その点も考慮するとアニメの スタッフは良く頑張ったといえるのではないでしょうか。
特に、水から上がった亜弓が毛布を羽織っているのは優しくて良かった。 ・・・(^0^) 門の入り口で逃げる黒沼の影は意味不明でしたがなんらかの伏線でしょうか?
亜弓の水の演技の際にハミルや記者たちが大勢見物している中、上半身裸で演じるのはコミックス で改稿されたもので、連載時原稿では観客は村の子供だけでした。 また、亜弓の演技に拍手するマヤに「ライバルだって事忘れてるんじゃ・・・」という記者のセリフは 連載時原稿では月影先生の発した感慨の言葉でした。
前後の筋立てからすれば記者がいることになんらの意味も無いのですから、あえて連載時原稿の この場面に記者を加筆した意図は私としては大いに疑問の残るところなのですが・・・(^_^;)
だって、プライドの高い亜弓が大勢の記者の前でさらりと脱ぐとは思えないし、人魚姫の演技の上 でも脱ぐことにまったく必然性が無いと思います。 月影先生のビーチクもそうですが・・・(^o^;)
また、たとえ禁止されていてもこの千載一遇のシャッターチャンスを逃すようなカメラマンはいない と思います。 さらにいえば、ムッシュハミルは「稽古中の亜弓を美しいと思ったなら撮っても良い」との約束で この場にいる以上、どんなに感動しようと演技中の亜弓を撮影するのはダメでしょう。 あるか無きか?の信頼関係が壊れてしまいます。
この改稿は連載時原稿の掲載順をコミックス編集にあたって大幅に組み替えた美内先生の 失敗のひとつだと思います。 連載時原稿ではハミルが谷にやってくるのは土のエチュードが終わってからでした。 しかも、社務所よりも前に月影先生の過去のエピソードがあったのです。
連載時原稿での掲載順は 水の模索→英介遭難→水のエチュード→土の模索→海慶登場→星空の邂逅→マヤの道祖神→ 亜弓の縄→サクラコージの居候生活→速水家相続問題→月影の過去→源造が英介発見→ 月影の英介救助→真澄捜索にやって来て月影に会うが英介の事は教えてもらえず→マヤマス 梅の谷で出会う→社務所1→社務所2→社務所3→紅天女のエチュードでマヤは社務所後遺症で ボーっとしているのを月影先生に見咎められて、亜弓は型にはまった考え方が抜けず、月影に罰と して20キロ走らされる→いつの間にか必死の競争→互いを認める→真澄が英介の居場所を突き 止める→マラソン中のマヤと亜弓に偶然出会った黒沼のアドバイス→修行を終えたサクラコージ、 ハミル、理事長、小野寺、紫織がいっせいに梅の里へ向かう→サクラコージとハミルは黒沼と遭遇、 他は英介のもとへ集う (この間21話分です)
他に主な改稿部分としては連載時原稿でのマヤの土の演技は道端の朽ちかけた道祖神が村の 歴史を語るといったものでしたが、コミックスでは「種の心」に置き換えられました。 風火水土のエチュードにそれまで無かった「愛」という要素を加えたくなったのでしょうね。 このあたりは改稿の是非の意見は分かれるところでしょう。
プラネタやまーくんの時もそうでしたが、総じて改稿の際はカットしたエピソードの穴埋めとして 心理描写や感情の動きを大げさに表現するような傾向が見られます。 連載時原稿では社務所はもっとボリュームがありますが眠りチューはありませんでした。 また、谷を離れた梅の花が枯れる描写もコミックスでの加筆です。 ストーリー展開や心理描写の合理性は犠牲にして、より感情的な演出が加わるということですね。
|
|
しょうこりもなく酒に酔って眠り込んだため、見逃しました・・・(ーー;) WBC優勝のお祝いで友人と盛り上がってしまい6時間も飲み屋に居ましたよ・・・(T_T)
ということで、例によって原作ネタオンリーですが書きにきました。 (ネタバレ注意!!)
■第49回 「魂の半身」
月影先生の過去編開始。
連載時原稿では千草の過去は コミックス34巻の英介談 姿を消して(舞台の事故)から27年 という事は連載開始の1976年を基準にすると1956年に顔に傷を負ったわけですね。
コミックス1巻の小野寺の発言では『紅天女』初演は32年前とのことなので1976年を基準に考えると 1944年に当たるので敗色濃厚な戦局の時期にあたります。
1945年に終戦で、一蓮探しと『紅天女』完成までを一年くらいで行ったとすれば1946年に初演でしょうか。 すると、千草の『紅天女』としての全盛期は最大10年程の期間しかなく、この間に英介は戦場から復員して 運輸業で全国展開を果たし、成功した実業家として月光座に現れたということになります。
この時期に演劇の地方公演はおろか映画業界でも興行は難しかったと思いますが、そこはおいといて、 英介が鷹宮家の御曹司を戦場で救ったことにすれば、そのコネで起業は出来たかもしれません。 (^_^;)
その点では、現代設定でも時代考証に矛盾が出るのは避けられませんが、当初は半年ぐらいの予定で 連載スタートしたということですから年数の設定はアバウトだったということでしょうね。
むしろ、そのアバウトな設定にあとから年代を当てはめたので戦前の千津時代と戦中・戦後の千草時代 という形でコミックスにはよりドラマチックな演出が加わったということでしょう。
連載時原稿では一蓮の回想シーンは数ページでしたので年代の特定も出来ず、情報不足のために かえって設定上の矛盾も目立たなかったのですが・・・(^_^;)
舞台上での事故…
連載時原稿ではこの事故は英介の差し金で大都芸能の手の者が照明器のボルトを弛めた為です。 これは英介が紅谷で遭難し、千草に助けられた時に両者の会話で語られました。
無論、英介は千草の上演権が欲しかったので単に舞台を失敗させようと思い、妨害する事を指示した だけなのに、手の者が勝手に危険な工作をしたのだと言っとりますが・・・(^_^;)
コミックスではこのエピソードはカットされたので、照明器落下事故の真相は不明のままです。
一方で、連載時原稿では千草の過去はボリュームがはるかに薄いのですが、一蓮自殺に至る 展開はほぼ同じです。 (ヤング源造はこの時には登場していません) ただし、戦争の描写はないので時期は不明ですし、生死の縁で見る夢ではなく新たな紅天女たちの 稽古に触発されてみた感じのごく普通の夢でした。 (この後に英介発見となります)
実は、この元ネタは連載時には1987年の終盤から1988年の初めに描かれたのですよ。・・・(^_^;) しかも、この直後の連載が あの 社務所 のエピソードです。
このあたりの展開の整合性をとるのに手間取って90年10月発行の37巻から92年3月発行の38巻 出版までに一年半もかかったのでしょうか。 39巻が92年10月でこの時には雑誌連載は長期中断に入っており、40巻が93年9月発行、しかし 中身はほとんど描き下ろしなので89年前半に描かれた月影先生の演じる『紅天女』とはかなり趣が 変わってきていました。
つまり、3〜4年分の原稿からエピソードの順番をを組み替えて、あるものはカットしあるものは大きく 膨らませてコミックス37巻以降を編集したということです。
社務所後のマヤと亜弓のマラソンでの競争が殴り合いの喧嘩やつり橋での見殺し描写に発展した 事も含めて、後になるほど心理的な葛藤の表現が段々オーバーになってきます。
42巻でのキャラの壊れっぷりも凄まじいものがありますが・・・(^0^;) 43巻では一体どうなってしまうのでしょうか? ← 怖いもの見たさではなく純粋に見たいのですが・・・
ところで、面白い記事を見つけたので貼り付けておきます。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/thatu/20060131/mng_____thatu___000.shtml
私は遠いので見に行けませんが、こちらにはかなり大量の貴重な蔵書があるようです。
では、これにて、ごきげんよう。
|
|
管理人さま、みなさま、オソオソですがおはようございます。
このところ自宅の作成に追われていて随分遅くなりましたが、カキコに来ました。
今回のアニメは絵の美しさや展開の自然さも良かったと思います。 ストーリーもしっかりとまとまっていて安心してみることが出来ました。
ただ、亜弓のアップの表情がムーブするシーンがCGだったのにはロボットアニメを見ているような 不思議な印象を受けましたが・・・(^_^;)
■第50回 「女神の仮面」
(ここから思いっきり連載時原稿のネタバレ!!)
さて、ここのところ私のカキコはずっと月影と英介の過去の事情シリーズで続いていますが今回も しつこく英介の場面にこだわりたいと思います。
連載時原稿では英介のもとに真澄が辿り着いた後、マヤと亜弓の紅天女の稽古中のことですが、 月影先生によって突き落とされた流れの激しい川の中での二人の稽古場面があります。
亜弓は滝の中に天女のイメージを垣間見るのですが、水の勢いに足元をさらわれ、下流へと ながされます。 カメラを放り出して駆け出す隠し撮り中のハミル! しかし間に合わず・・・ (ハミルの存在はまだ亜弓には知られていません・・・(^_^;)・・・)
そこへマヤが泳いで救援に向かい、次の滝への落下寸前で亜弓の手と手近な岩をつかみます。 しかし、2月の気候が持続している梅の谷の水は冷たく、ふたりとも自力で岸辺へ上がれません。
二人の傍らを上流から流れてきた木の枝が落下していきます。 水の力とその姿に息を呑む二人。 その後、自身をロープで縛った源造によって「お嬢さん方」は救助されます。 (なぜか先生はあゆが流された場面以降は姿をみせず・・・(^_^;)・・・)
それぞれの紅天女の模索の中、亜弓はある確信を得ます。 マヤは・・・? 源造が英介と真澄のもとに現れ、『紅天女』へ招待します。 この号はここまで
・・・というわけで、連載時原稿では、マヤが亜弓を危機的状況から救ったのでした。 マヤはジェーンのときの修行で激流に流されるのは慣れっこだったのでしょう・・・(^0^;) あの時も滝の手前で蔓にしがみ付きましたが、生命の危機に瀕すると野性の本能が働くのでしょう。
次の号は英介の怒号から始まります。 英介を背負った息も絶え絶えの社員を怒鳴り付けつつ道を急がせる英介。 後に続く真澄と他の社員達がゾロゾロ。 (紫織や理事長は同行していない)
歩きながら『紅天女』を巡る因縁に思いを馳せる真澄。 一方つり橋を渡る赤目と小野寺、ここで小野寺の意外な過去が語られます。 『紅天女』の舞台に魅せられた若き日の純情小野寺、自分の手で蘇らせたいとの想い! 一方川辺の瞑想から醒めた黒沼も演出プランの完成とともにひとり興奮してはしゃぎまくり!
舞台となる梅の谷には理事長とサクラコージの姿も・・・ 一方、山道で疲れ果てた背負子役の男、怒鳴り散らす英介、宿へ戻る事を提案する重役連。 (重役の皆さんは誰一人自分が英介を背負って山登りする気は無いようです・・・(^_^;)・・・)
真澄が手を差し出す 「行きましょうお義父さん」 「さあ・・・!」 青筋の英介「真澄・・・」。
無言で山道を進む真澄、その背で青筋頬汗困惑顔の英介 (真澄・・・) この号ここまで
作者取材の為7回の休載
谷に集う人々、隠し撮りの位置決めするハミル、 無表情で進む真澄、困惑する英介、 ついに谷を見はるかす高台へ着いた。 峠道を下る一行。 目頭を押さえる英介。 坂の途中で降ろせとせがむ英介、(千草にこんな姿を・・・いや、ちがう・・・部下や千草や 真澄の前で取り乱すかも知れん自分がこわいのだ) 英介と若手社員一人を残して真澄達は谷へ・・・
コミックスの英介とはかなりちがっていますね・・・(^_^;) 連載時原稿の英介はどこまでも傍若無人ですが、コミックスでは紫織と理事長が加筆になっている 事もあるでしょうが、「みんな先に行ってくれ」と社員連中にまで気遣いをみせています。 真澄も心中に復讐の意を秘めておりコミックスほどに英介に対してやさしくはありません。 ただし、どちらの英介も真澄には負い目を感じているような描写です。 (連載時原稿の描写の方がはるかに強く負い目があるみたいですが・・・(^_^;)・・・)
なおこの号ではこの後、マヤと亜弓の「聖域の白い小鹿を射た村人に対する紅天女の感情」という 最後のエチュード“紅天女の喜怒哀楽”が雑多に集う観客たちの前で披露されます。 なお、この場に つきかげ&一角獣の面々は登場しません。
このあたりの改稿っぷりは凄まじいので、コミックスに採用されたエピソードはかなり厳選 の上、大幅加筆して再構成されたということでしょう・・・(^_^;)・・・っていうか描き下ろし!
残念ながら紙面の都合で本日はここまでです。 (^0^;)
なんとうらやましい・・・ 少し調べてみましたが、ここの開放書庫のリストでは未刊行部分の 後半以降はかなり揃っています。 リストが公開されていないので詳しくは分かりませんが、閉鎖書庫にはもっとあるのでしょう。 訪問されるときはぜひ事前に連絡をください!掲載号をリストアップした一覧表を作っておきます。
アニメの萌えはほとんど書きませんでしたが、今日はこの辺で・・・(^_^;)
ではみなさまごきげんよう。
|
|
管理人さま、みなさま、こんにちは。 私は途中参加でしたが、この半年は異常な情熱に突き動かされてこの場に日参していました。
始まりがあれば終わりがある・・・ついに、その時が関西地方にも訪れました。 (T_T)
そして、これが最後のネタバレかと思うと・・・(ノ_<。) ううっ・・・
■第51回(最終話) 「紅天女」
梅の谷での『紅天女』の筋立ては連載時原稿とコミックスでは細部の詰めがかなりちがいます。 しかし、ストーリーの大筋は同じもので、連載時原稿とコミックスでもっとも違うのは、月影の阿古夜は 顔を隠すことなく素顔で演じられたということです。 (紅天女は面をかぶって演じられました) もちろん髪は後ろで括っているので顔にはかかっておりません。
阿古夜の恋心の表現場面は源造の一真相手ではなく、サクラコージの背にしなだれかかって語る阿古夜、 赤目慶を見詰めながら手を差し伸べて語る阿古夜、として演じられました。 ふたりの一真をはじめその場の観客はみな、右顔に大きな傷を持つ月影の阿古夜にほれたのです。 (もっとも傷の描写は顔の角度を工夫して、あまり目立たないような描き方ですが・・・)
その阿古夜に梅の精が憑依して紅天女の心を語る部分も素顔で演じられています。 そして、コミックスとは違い、これ以後の南北朝の争乱のストーリーが細かく語られる事は無く、物語の 展開そのものも描かれること無く終了しました。 (北朝の間者も楠正成も登場しません)
コミックスでのような一真と阿古夜の禁足地でのクライマックスシーンのみを伏せるという形では無く、 物語の細かい部分はほとんどが伏せられたわけです。 (シナリオが未完成だったのかも?)
また、月影先生が吐血する描写もありませんし、記者も紫織や麗たちも谷へは来ていません。 大掛かりな客席も無く、黒沼は地面にあぐらで、真澄らは立ち見、英介は山の中腹の岩場から、 理事長はそこらの岩に腰掛けて、小野寺と赤目は理事長の近くで、ハミルは茂みから隠し撮り といった按配で、思い思いの場所で月影の『紅天女』を観ていたのです。 (観客のすべてが『紅天女』になんらかの所縁のある人ばかりです)
そして、以後のマヤと亜弓の稽古の中で、断片的に場面場面が描かれていくことになりますので、 「忘れられた荒野」と同じ手法で、徐々にストーリーが明かされていく展開です。
紅天与の正装 連載時原稿での描写は非常に質素な衣装でした、紅天女の衣装は阿古夜の衣装に袴と打ち掛けを 重ねただけですし、源造の衣装も白い着物に色物の袴といったいでたちで、全体に白っぽい画面構成 です。 (麗たちは谷に来ていないので演者は月影先生ただひとりです、源造は語りに専念)
英介が泣きながらその場を離れるのは同じですが、連載時原稿の方がハデに泣きます・・・(^_^;) 泣きが足りなかったせいか、コミックスの英介はすぐに「北島マヤを潰せ」と気合を見せます。 連載時原稿の方ではこの後しばらく出番がありませんのでたっぷりと余韻に浸りながら、充分に養生 したのでしょう。
ちなみに、連載時原稿での英介は一歩たりとも自分の足で歩いておりません。 お守役の若手社員は一人で英介を背負って山道を逃げ帰るという苦行を強いられ悲鳴を上げています。 「いそげ! 一刻も早くここを離れたい・・・!」 「ひ〜〜〜〜」 ・・・(^o^;)
英介は、どこまで行っても傍若無人で厚顔無恥なワンマン会長でした。
連載時原稿でのマヤと亜弓の関係は、谷を離れる最後の日にマヤの演じる見よう見まねの一人 『紅天女』を見た亜弓のショックと憎しみ「ただ一度見ただけの月影先生の演技もセリフも全部覚えて いるの・・・!?」は描かれますが、すぐに、「あなたなんかに渡さない!」と立ち直り、コミックスのような 殴り合いのケンカには発展しません。
亜弓は、読者ほどにはマヤのこの特殊能力の事を知らないので、このとき初めて気づいたとすれば ショックは大きかったでしょう。
もし、13歳の頃に歌子の演じた「椿姫」の舞台を丸暗記していた事実を亜弓が知っていたなら、その時の 月影先生と同じく「恐ろしい子・・・!」 という免疫が出来ていたかも・・・(^_^;)
前回述べた月影先生の殺人未遂場面は亜弓の身体表現力がマヤのそれをはるかに凌駕している 事を描いた、川での“天女の岩渡り”に発展しました。
つづく
|
|
カキコが思いのほか増えてしまったので続編です。 (^^;)
連載時原稿での月影先生と真澄の会話には「大都芸能ではなくぼく個人に『紅天女』を任せて くれませんか」という話の流れと、後日谷を去る真澄に対して先生が自分亡き後の『紅天女』を真澄に 託すかのような発言をしますが、この部分はカットされました。
マヤと真澄の気持ちのすれ違いはかなり違った描写です。(座布団のぬくもりの描写はあります) 連載時原稿では月影は真澄の恋心に注目し、「おどろいたこと あの朴念仁が恋をしている・・・!」 と、源造に語りますが、コミックスでは注目点がマヤの演技の肥やしとしての恋心に変わりました。
そしてなんといっても、連載時原稿には魂の邂逅がありません。 コミックスでは魂の邂逅と、それを妨げるストッパーとしての紫織が同時に加筆されたわけで、 この辺の改稿に関しては、いろいろと憶測の余地があり妄想の楽しみがあります。 ・・・(^^)
また、架け直したばかりのつり橋に放火し、これを消失せしめるといった暴挙も行われていません。 コミックスでは感情描写がオーバーになる傾向はここでもいかんなく発揮されました。 ・・・(^0^;)
もっとも、ここまで来ると連載時原稿のエピソードや絵はほとんどボツですので、これ以後は改稿と いうよりは、むしろ未刊行部分の領域に近くなりますが・・・(^0^;)
かぜ的完結編
僭越ながら、原作とアニメに私なりの決着をつけようと思います。
私個人の意見としては、『紅天女』は一子相伝の奥儀ではないので、マヤと亜弓は月影先生の死後は 二人とも『紅天女』を演じる資格を持って良いと思います。 永遠のライバルということで・・・ そうでなければ、真澄様と結婚したマヤが安心して妊娠できないじゃありませんか・・・(^_^;)
いずれにせよ、この物語の最後の幕引きは英介の役割だろうと思います。 強引で身勝手な英介の我儘が最後の最後でもつれた糸を解きほぐすのではないでしょうか。
『紅天女』を巡る人々の壮大な人生ドラマを気持ちよく締めくくるには、最大の元凶、英介と、悲劇と 情念のヒロイン、月影千草の和解なしにはうまくおさまらないと思います。
また、英介と真澄の因縁もマヤとの魂の触れ合いで解決に導かれるといった所でしょうか。 真澄の大きな愛に気付いたマヤが、母の恨みを乗り越えて真澄との魂の結びつきを得た時に、真澄の 方も母への扱いに対する恨みに基づく、英介への長年のわだかまりを捨てる心境になれるのではないか と思います。
そして、英介の立場では社内でもっとも信頼に足る真澄との和解なしには手塩にかけてきた大都芸能や、 大都コンツェルンの将来に暗雲が立ち込めるので、『紅天女』上演へのこだわりと会社の利害が、 マヤと真澄の恋の成就によって、両方転がり込むとなれば躊躇はしないでしょう。
マヤと真澄の結魂のために最後の大鉈を振るって鷹宮との関係を断ち切れるのは英介のみですから、 真澄と次期紅天女の恋を成就させたいと願うようになる心理と、会長としての立場を悪くしないための 社内情勢をどういう風に構築するかが脇のキャラの腕の見せ所でしょう。
無論、政財界に暗然たる影響力を持つ鷹宮と手を切るに見合う見返りを他で用意しなければならないので、 例えばブロードウェーの大物との『紅天女』北米公演の契約をきっかけとして、国際貨物の業務提携を成立 させるぐらいの手腕がふるえる人物が必要になります。
ヒジリンにはその資質は42巻を見る限り期待できないので、やっぱり“ガラかめワールド最強の知性派 水城冴子嬢の出番ですかね? それともひょっとしてサクラコージが・・・・・・ありえねぇ・・・(^_^;)・・・ (この役割は真澄がやってもいいんですが、そうするとマヤとの恋模様が希薄になるので、しばらく姿を 消していても不自然ではないキャラとして考えると冴子がもっとも適任でしょう)
一方、世界的写真家ピーター・ハミルの学生時代のコネでフランスの世界的製薬メーカーのCEOが、 大富豪“J”とともに亜弓の『紅天女』ヨーロッパ公演のスポンサーとなって・・・ ・・・(^o^;)
かくて、英介の英断によって、尾崎一蓮と月影千草の魂のメッセージは全世界へと波及することになり、 お墓参りの源造が草葉の陰で喜ぶ二人に想いを馳せる構図で物語を〆るのはいかがでしょう?
これだと美内先生の志向にも合うような気がするのですが・・・ ・・・(^_^;) 鷹宮天皇も紫織も『紅天女』狂いの英介の我儘による被害者ってことで・・・ 傷心のサクラコージには舞が舞い戻るかと・・・ 結魂式の招待客ではありふれているので、麗たちは北米公演のキャストでどうですか?
みんなが英語をしゃべれるかどうかはこの際無視しましょう。
鬼才クロヌマ演出!マヤ キタジマ主演の『紅天女』ブロードウェイで大絶賛!!
なんと! 全編日本語で演じた“魂の恋”に全米号泣!!
しかも、5日後にはコメディバージョンの『紅天女』発表か・・・!? ・・・との噂も・・・(^_^;)
真澄が分社の上で家出をしてしまうと鷹宮家と英介を敵に回すことになるので、マヤと『紅天女』を 一生守っては行けないように思います。 英介に育ててもらったという恩義のある聖唐人も苦しい立場になりますし、英介より目付け役として 遣わされている水城冴子もまたしかり。 つきかげ&一角獣の皆さんもまた真澄の斡旋により大都芸能の系列劇場に活動の拠点を持っている 以上、内紛が勃発すればその立場は安泰とはいえますまい。 また、真澄の英介への復讐が成就すると、それはそれで後味が悪くなると思います。 英介が千津の後追い自殺するのも気色悪いしね。
ここまで積み上げられてきた数々の伏線を綺麗に収束し、かつ美しい余韻を残す為には一切の 対立軸を解決せねばならない事は言うまでもありません。 あくまで、各キャラクターの性格と個性を尊重するということで・・・ ・・・(^0^;) 最大の問題は月影と英介の和解をどのように演出するかだが、そこはこの言葉にヒントがありそうです。 一真:「死ねば恋が終わるとは思わぬ・・・」 ま、英介の場合は永遠の片思いでしょが、それは罰ということで・・・ 死ぬまで紅天女と月影千草記念館などの後援者として罪滅ぼしをしてもらいましょう。
なにはともあれ、これでこの板での私の役割(?)も無事に完了致しました。 いままで、勝手気ままにほざいて参りましたが、これにて退場とさせていただきます。
管理人さまも、長い間お疲れ様でした。 <(_ _)>
では、43巻の早期発行と物語の完結を願いながら・・・みなさま、ごきげんよう。
|
|
|
|
<= ご感想、ご意見、ご苦情、コメント等はこちらへどうぞ !! (^_-)-☆ |
||
---|---|---|---|
<= ゲストブックです。 ご来訪の記念に足跡など残してください !! |
|||
<= ガラスの改稿の裏話です コメントなどのカキコもどうぞ !! (^_-)-☆ 次のページ作成の進行状況や次回予告などを書くこともあります。 |
|
|
”かぜ”の作成したサイト内横断リンク集 |
作成日 |
最終更新日と更新内容 |
---|---|---|---|
改稿 ・ 未刊行解説以外の ペ │ ジ も い ろいろ あ る よ !
見 て ね !
(^^) |
第11章 紫の影 4 狼少女ジェーン 3 通し稽古編 1 へ 第11章 紫の影 5 狼少女ジェーン 4 通し稽古編 2 へ 第11章 紫の影 7 狼少女ジェーン 6 ミルキーウエイ編へ 第11章 紫の影 8 狼少女ジェーン 7 速水真澄の陰謀編へ 第11章 紫の影 9 狼少女ジェーン 8 姫川亜弓の活躍編へ 第11章 紫の影 10 狼少女ジェーン 9 速水英介の思惑編へ 第11章 紫の影 11 狼少女ジェーン 10 野生の狼少女編へ 第11章 紫の影 12 狼少女ジェーン 11 『イサドラ!』の楽屋編へ 第11章 紫の影 13 狼少女ジェーン 12 ロビーの波乱前編へ 第11章 紫の影 14 狼少女ジェーン 13 ロビーの波乱後編へ 第11章 紫の影 15 狼少女ジェーン 14 紫のバラと万年筆編へ 第11章 紫の影 16 狼少女ジェーン 15 開演前日の風雲編へ 第11章 紫の影 17 狼少女ジェーン 16 嵐の開演初日編 1へ 第11章 紫の影 18 狼少女ジェーン 17 嵐の開演初日編 2へ 第11章 紫の影 19 狼少女ジェーン 18 嵐の開演初日編 3へ 第11章 紫の影 20 狼少女ジェーン 19 嵐の開演初日編 4へ 第11章 紫の影 謎の番外編 ─ガラスの仮面通信─ 1〜6へ 第11章 紫の影 21 狼少女ジェーン 20 上演2、3日目編 へ かぜのキャラクター紹介のページへ キャラのイラスト募集中 !! |
2006/01/02 up 2006/01/12 up 2006/01/14 up 2006/01/22 up 2006/01/28 up 2006/02/04 up 2006/02/12 up 2006/03/01 up 2006/03/07 up 2006/03/11 up 2006/03/25 up 2006/03/31 up 2006/04/01 up 2006/04/12 up 2006/04/17 up 2006/04/25 up 2006/05/08 up 2006/05/21 up 2006/06/02 up 2006/06/10 up 2006/07/15 up 2006/07/24 up 2006/07/27 up 2006/08/25 up 2006/01/17 up 2006/02/02 up 2006/04/29 up 2009/07/10 up 2009/07/10 up 2006/03/26 up 2006/04/02 up 2006/05/13 up 2012/01/10 up 2012/02/21 up |
12/02/22 コンテンツ全体の修正 06/04/13 背景とレイアウトの変更
06/04/29 「 キエカナ」 へのリンク追加 06/05/08 屋台場面の注釈を追記 06/04/12 背景とレイアウトの変更 06/04/06 画像のレイアウト変更 06/04/12 記述の追加とレイアウトの修正 06/05/01 「 キエカナ」 へのリンク追加 06/04/12 レイアウトの変更 06/04/12 新事実の追記二件と全体修正 06/04/17 内部リンクの追加 06/04/14 注釈の追記と情景描写の修正 06/04/17 内部リンクの追加 06/05/01 コンテンツ名変更 06/06/03 若干の注釈追記と微修正 06/06/16 若干の解説・注釈の追記と修正 06/06/16 更新 記述の追記と修正 06/06/16 解説・注釈の追記と記述の修正 06/06/16 解説・注釈の追記と記述の修正
06/08/28 追記と修正 12/01/13 更新 記事の追記 06/06/07 カラーも含む画像2枚 up
新コンテンツ作成ごとに随時更新中 必要に応じて随時加筆 2012/02/21 新規サイトを仲間に追加 (^^) ついに作家デビュー !! 作家デビュー2作目 !! 最新のコンテンツ |