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  読み始めたら止まらない 大河解説ロマン ガラスの改稿  狼少女ジェーン 1 黒沼龍三登場編   

〜 ガラスのように もろくこわれやすいシナリオ 人は素顔を隠して それをえがく 〜

第11章 紫の影 2 狼少女ジェーン 1 黒沼龍三登場編

も く じ

2006/01/22  作成   06/04/14  レイアウトと背景の変更   

   06/04/29  更新  「キエカナ7」への参照リンク追加   

 

あらすじ

 

ふたりの王女公演の成功はマヤに新たなチャンスを呼び込んだ。

5年間の沈黙を破り新作に挑む“鬼将軍”鬼才の呼び声高い

黒沼龍三演出の芝居「忘れられた荒野」の主役に抜擢されたのだ。

 

師でもある月影千草の言明によりマヤには演劇大賞又は最優秀演技賞の

獲得が必須の条件となっている「紅天女」への挑戦権獲得期限はあと1年・・・

マヤは狼少女ジェーン役に全てを賭ける決意を固めた。

 

一方速水真澄には縁談が持ち上がっていた。

マヤとのプラネタリウムデートを経て、自己の心を封印した真澄はどう動くのか?

水城冴子は?、聖唐人はここにどう絡むのか?

そして、速水英介の素顔とは?

いま、激情のドラマが幕を上げる !!

亜弓の稽古

狼の喜怒哀楽

冴子の事情

出演者顔寄せ

狼のエチュード

鏡の中の狼

消えた男爵

ジェーンの部屋

狼の入浴

時の経過

時の経過 2

稽古の後

毒だんご

黒沼の指導

鬼将軍

大沢社長

駅のホーム

マヤと真澄

 

かぜの迷宮

サイトマップへ

 

大沢演劇事務所

黒沼は事務所からあてがわれた配役が気に入らず、一室にこもって

自身で数多くの役者を吟味していた。

 

花とゆめ1983年21号の冒頭はコミックス28巻86pに相当します。

コミックス96pまでは変更なし、しかし次の97p

黒沼の

「見付かったぞ」

「この役を演れる役者が・・・」のあとの中段以降は描き替えになっています。

…………………………………………………………………………………

 

右手で右目を覆って左目を見開いた亜弓のアップ (真っ黒背景)

「私の眼にうつっているのはなに?」

「私の眼はなにをみているの」

「おびただしい血」

「エレクトラ これは夢よ」

「お父さまが死んでしまうなんて・・・」

 

同じポーズで立ち姿

左隣のコマからセリフがかぶる

「博士ドクター あの娘こは狂っているのではありません

「ああして母親のわたしを苦しめているのです !!

 

博士役の男優と母役の女優

「父親を殺したのがわたしだと 狂気を装って

          ああして何度も父親の死を再現しているのです

…………………………………………………………………………………

 

稽古場中央に亜弓  体をくの字に曲げて

フハハ ハハ ハハ

母役女優

おやめ エレクトラ」

手前に他のキャスト

「すごいな亜弓さん 演るたびに演技がさえてくる」

「エチュードでも目が離せない」

 

庭から窓越しに覗いているマヤ

(亜弓さん・・・)

 

マヤ正面アップ

(あいかわらずなんてすごい人かしら)

(亜弓さんの姿をみるたびに身がひきしまる気がする・・・)

 

マヤ左側面アップ

(あたし恥ずかしい・・・)

(行方不明になった月影先生のことや 次の芝居のことであれこれ迷って)

(なんとなく亜弓さんに 会いたくなってきてしまったけれど)

(バカね あたしったら・・・)

…………………………………………………………………………………

 

ガラス越しの亜弓を眺めつつ・・・

(こんな今のあたし 亜弓さんに笑われるだけだわ)

 

中の女性がガラス越しにマヤに気付く マヤも・・・

どき

 

バタバタバタ

逃げ出すマヤ

 

女性

「へんね 今 北島マヤさんの姿をみかけたけれど}

亜弓

「えっ?」

…………………………………………………………………………………

 

門扉まで出てきた亜弓 (劇団オンディーヌ 青年部・通用口の看板あり)

 

マヤの姿はない 風が地面を走る

 

亜弓正面アップ その後ろに女性

「たしかにみたのよ 亜弓さんに会いにきたんじゃないかしら」

 

木枯らしに木の葉が舞う

(月影先生が行方不明だときいているし・・・)

(さぞ不安な思いの日々にちがいないわ・・・)

(なにか話があったのかもしれない)

 

亜弓アップ

(でも わたしはあなたのあとを追わないわ マヤ)

(こんどわたしが あなたの姿をみるのはあなたの次の舞台のときよ)

…………………………………………………………………………………

 

ネグリジェ様の衣装で街角に立つ亜弓 顔に差す日差しを右手で遮りながら・・・

(次のああなたの演技を待っているわ)

(マヤ・・・)

(わたしのライバル・・・)

 

しょんぼり顔で町を歩くマヤ

(つまんない子だ あたしって・・・

(こんななさけない表情 亜弓さんにみせようとしていたなんて・・・)

 

とぼとぼ歩くマヤの足元          (ここからのセリフは採用、絵は描き直している)

(どうしよう せっかくたくさん出演の依頼がきたというのに)

(どの芝居を選べばいいのか あたし迷っている・・・)

 

雲の流れる空

(紅天女まであとわずか)

(月影先生 どこへいってしまわれたんですか?)

(ああ こんなときに先生がいてくれたら・・・)

 

真っ黒バックに決意の表情  セリフはフラッシュモノローグ

(ううん・・・ 自分の運命なんだ)

(自分の運命の道は自分が選びとらなくちゃ・・・・・・

…………………………………………………………………………………

 

アテネ座に詰め掛ける観客達

わいわいわい

 

ぎし   すし詰めの客席

                     5ページ相当のカット

…………………………………………………………………………………

亜弓の稽古

 

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-消えて悲しい名場面(7)- 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

← なんと!! この場面

をTWIN SOULの

ミナさんが描いて

くださいました

-消えて悲しい名場面(7)-

別ウィンドウで開きます

 

 

 

コミックスでは98pからの部分ですが連載時の原稿には入り口にアテネ座の看板と

つきかげ ぷらす 一角獣 「気違いサーカス」 のポスターがあります。

コミックスでは建物の入り口ではなく上のほうの外観に変更しています。

 

・・・カットの理由はこのネーミングのせいでしょうね・・・・・(^_^;)

最初のシークエンス亜弓の次回作も恐らく同じ理由で・・・(^。^;)

微妙な話になるので、多くは語りますまい・・・・・・・・・・・・(-。-)y-゜゜゜

 

この回のラストは110p(失われた荒野出演の意を固めたマヤ)の場面です。

 

柱言葉は  アルディス姫から一転して意外な配役、狼少女の役を

引き受けたマヤ。胸の内は激しく燃える・・・          ・・・でした。

 

かぜの解説 1

 

マヤは狼少女ジェーンへの出演を決めた事を黒沼に告げに来た。

黒沼はマヤに狼の喜怒哀楽の表現という課題を与えた。

マヤは普段の生活を四つ足で行うことになった。

 

花とゆめ22号はコミックス111pの絵から始まりますがこの号は次のページが

見開きで1ページ半が扉になっており左ページの左側の絵は扉もろともカット

してその分新たに描いた同じセリフのコマを次ページに割り込ませています。

「北島マヤが狼少女をやるんだって!?」で始まるコマです。

 

そのアオリでマヤと黒沼の絵がそれぞれ1コマカットされマヤのセリフは大沢

演劇事務所外観のコマに、黒沼のセリフはとマヤと黒沼の俯瞰構図のコマに

集約しています。

 

この俯瞰構図のコマには元々はマヤの「いいえ」黒沼の「ふむ」のセリフのみが

あったのですが「ふむ」はカットされました。

 

この後134p 階段から落ちたマヤが「いてて・・・」 「じゃない」

キャウーン キャウーン   と泣くコマまでは変更なしです。

 

135pマヤの決意は場面つなぎのために入れたコミックスでの加筆。

…………………………………………………………………………………

連載時は泣くコマにひきつづき・・・

 

ペットショップ

 

檻の中の犬達

キュン キューン

 

別の檻の犬達

クン クゥーン

 

とろんとした眼で床にしゃがみこんで檻の中の犬を見ているマヤ

(狼は犬の祖先かあ・・・)

その様子をその後方壁際で見ながらひそひそ話をする女性店員二名

 

檻の中からの目線で犬達とそれを鉄格子越しにみるマヤをとらえたカット

(おまえ達も荒野に育ったらあんなになるのかしら・・・・・・?)

 

        犬の方はマヤに関心がないらしく3匹ともそっぽ向いてます・・・(^_^;)

…………………………………………………………………………………

 

町の中を歩くマヤ 周囲に犬を散歩させる人々 (服装が違うので上とは別の日)

 

ゴミ箱をあさる野良犬

 

小さな犬を抱いたご婦人とすれ違うマヤ

 

ワンワン  キャン キャン  ワン

大型犬と中型犬の喧嘩

 

ワォン 大型犬の一吠えに・・・

キャンキャン 逃げ出す中型犬

 

ワオーーーン

勝利の遠吠えをする大型犬

…………………………………………………………………………………

 

しょんぼりしたマヤ (また違う服装)

(ちがう・・・)

 

(そうじゃないわ あの声はきっと・・・)

頭に事務所で見た狼の遠吠えが・・・

ウオ オオ〜〜〜〜〜〜ン

 

○○○駅 背景にビル街

(犬はやっぱり犬だ・・・)

(人間の世界で育った動物なんだ)

 

思い詰めるマヤの大アップ 背景にビル街のテナントショップと歩行者

(狼・・・)

(野生の狼・・・)

(ジェーン

…………………………………………………………………………………

 

俯瞰構図で歩道を歩くマヤ (また別の服装)

(狼の喜怒哀楽・・・

周囲には信号待ちの人やウインドショッピング中の人、歩行者など大量に居る  

…………………………………………………………………………………

                                                                                  4ページカット

 

という具合に日常生活すべて狼の演技にまっしぐらでした。

 

柱言葉は  狼少女ジェーンの役作りに早くも取り組みだしたマヤ

狼の感情をいったいどう表現するのか!?   ・・・でした

 

 

23号は136pアパートでの具体的な四つ足行動が始まり 141pマヤのイメージの

ジェーンがオオーンと泣くところまでは同じです。

 

142pはコミックスでは部屋の中の場面ですが連載時は・・・

…………………………………………………………………………………

 

紙袋を抱えて商店街を歩くマヤ (上記ビル街ではなくもっと庶民的な場所)

(どうすればいい?)

(どうすれば・・・)

(狼の喜怒哀楽・・・)

 

マヤの目元アップ

(言葉・・・!?

 

ぼうっと佇むマヤ

(そういえば感情を表すとき どんな声を出すんだろ・・・?)

(言葉のかわりにどんな動きをするのかしら・・・?)

 

マヤのイメージ

(怒ったとき)  わんわんわん  吠える大型犬 

(嬉しいとき)  わおん  丸めた尻尾を振る中型犬 

(悲しいとき)  キューン  耳をたれた犬 

(はしゃいだとき)  舌を出した上目遣いのコリー犬 

(すねたとき)  うしろ向きで頭に煙玉の犬 

(あたしは犬しか知らないけれど)

(それでも参考にはなるわ・・・

…………………………………………………………………………………

 

目を見開き頬汗一筋の横顔アップ

(狼の言葉・・・

 

俯瞰構図 通行人5名

(やってみようか 狼になったつもりで)

(人間の言葉のかわりに動きと声で)

(自分の感情を表現してみるんだ・・・

 

アパート外観

 

おたまを後ろ手にした麗 あきれ&あきらめ顔で・・・

「今夜のおかずおいしい? マヤ」

…………………………………………………………………………………

                                                                                   2ページカット

 

次のページはコミックス150pになります (マヤの返事「わぉん !!」)ここから170pまで

変更なしでこの間に狼の擬態シーンと真澄の見合い場面が入ります。

 

従って147p〜149pの(亜弓の稽古場風景)はコミックスでの加筆

この亜弓の描写では次回作の気配もありませんので、美内先生はこの時点で

亜弓は1年間待機させる事にしたようですね。                        ・・・(^_^;)

 

また、142p〜146pの物の匂いを嗅いで回るマヤの場面は本来別の日の出来事です。

 

柱言葉は  生活も狼になりきることによって、その喜怒哀楽をつかもうとするマヤ

一方、真澄は見合いへ!!           ・・・でした。

 

24号は171pつきかげ&一角獣の狼の擬態場面から始まり 181pのまだ見ぬ

スチュワートに想いを馳せる所までは同じです。

 

ここからコミックス142pへ戻り146pの2コマ(布団の上で四つん這い)までは同じ

 

3コマ目はセリフがやや違います。

 

「しかし よくつづくなあ マヤのやつ」

「稽古中はずっと四つ足で人間の言葉をしゃべらないんだから」

「アパートでも地下の稽古場でも・・・」

「それだけ感情表現が豊かになったね」

 

理由は簡単ですね、連載時原稿では別々の日の出来事だったマヤの四つ足生活場面を

ひとまとめにしたので展開の順番がずれた事によってセリフに矛盾がある為です。

 

…………………………………………………………………………………

次ページ

堀田とさやか とカオナシ5名

「どんな狼少女をやるか楽しみだぜ」

 

狼の喜怒哀楽

 

 

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                           上の項目からの続きです(同ページ)

立体交差のある都市風景

 

横断歩道を歩くマヤ (花柄のカーディガン だいぶ寒気が緩んで来た模様)

「いてて・・・ 毎日殆ど四つ足ですごしているから体が痛いわ」

 

ややアオリ気味のカット

(もうすぐ顔寄せかア・・・)

(いったいどんな人たちと共演するのかしら 楽しみだな)

 

台本を開いて見ながら   (ここ以下のセリフは絵を描き替えて181p最下段3コマに収録)

(ジェーンを狼から人間へと教育しようとする青年学者スチュワート) 

(はじめは憎悪していてやがて愛がめばえて・・・)

(この相手役との演技が一番むずかしいわ)

 

(うまく呼吸があえばいいけど・・・) ん?

ふと・・・

…………………………………………………………………………………

                                                                                 1ページカット

ここから182p(ナゾの女連れの真澄との遭遇場面)になります

 

187p(お見合いスパークの後の冴子「ごきげんよう マヤちゃん」までは同じ)

 

188pはやや描写が違い 

 

連載時                          コミックス           (絵は同じ)

(お見合い・・・)                   (お見合い・・・)

(あの冷血仕事虫が・・・)           (あの冷血仕事虫が・・・

                             (結婚ですって!?

 

マヤの足元 (踏ん張る為か足を開いた)                         カット

(あいつが誰と結婚したって関係ないわよそんなこと・・・ )     

 

187p1コマ目の構図と全く同じでやや引いた視点の絵(コピーではない)      カット

 

コマ全体が荒めのトーンで塗りつぶされ眼だけにトーン抜きを施した震えているマヤの

アップ、口元に震えているげんこつを当て見開いた眼の真ん中に黒目が浮いている

                                                  カット

 

真っ黒バックに白目青筋マヤ 荷物を落としている 

                  (連載時は四角いコマ コミックスでは縦長 セリフは同じ)

ヨオオオ オオオオオ・・・

(どうしたんだろ・・・? あたしヘンだ・・・)

(なんだか・・・ 心の中が突然空洞になったみたい・・・)

(どうしたの あたしいったい)

…………………………………………………………………………………

 

連載時は次ページの60%ほどのコマ コミックスでは188pに縮小してまとめている

真っ黒バックにフラッシュセリフ 

(どうしたのよ───!!

 

そのマヤの姿を建物の窓越しに見る冴子 マヤは路上で固形化

 

コッコッコッ・・・

廊下を歩く冴子

 

背景 ロビーの柱

「書類を届けにあがりました」

「どうした 遅かったな」

 

冴子の目元アップ やや青筋

「ええ 途中でちょっと・・・」

 

頬汗一筋の冴子と ふと冴子を見る真澄

…………………………………………………………………………………

 

背景 ビルの構造材              (・・・視線をそらした?・・・(^_^;)・・・)

「ちょっと道路が混みまして」

「そうか ご苦労だったな」

 

手前に冴子、奥に早速書類に眼を通す真澄

(真澄様・・・

(あなたのお心がわたしにはわからない)

 

振り返る冴子 脳裏に直前のマヤと真澄の姿

(あなたとあの子の間をつなぐ道路・・・)

(信号はもう赤ではないことにお気づきではないのですか?)

(もう赤ではないことに・・・

 

書類を読みながら離れていく真澄の姿        ・・・デート中だしね・・・(T_T)

(いま渡らなければ渡るチャンスをのがしてしまうかもしれない)

(信号が変わったことに気づかないまま 

       あなたは渡ることをあきらめようとしていらっしゃるのですか)   

 

ビル街の外観 上空にフラッシュで

(真澄様・・・

 

冴子の事情

 

 

 

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満足したので
元へ戻る1

 

 

                                   計3ページ分のカット

 

連載時の冴子はこの時点でマヤの異変を確認していたんですね・・・(^_^;)

バッグを地面に落として両手を口元で結んでいる情景までも見ているし・・・

 

コミックスでも手の震えにふと気付く部分はありますが、その時点のマヤはまだ荷物を

とり落としてまではいないので、描かれた描写の範囲からでは如何な冴子嬢といえども

信号の色までは確信的に推察(29巻96p)し得ないのでは・・・・と思ったり・・・(^o^;)

 

しかも、そこまでマヤに動揺を与えた決めの一言は冴子自身が発した

「きっと そうなるでしゅうね」だし、このセリフもマヤを試す為に言ったっぽいし・・・

 

なぜこの3ページをカットしてサクラコージ登場シーンを挟んだのか・・・(?_?)

 

かぜの解説 2

 

 

 

 

 

 

 

 

 

満足したので

元へ戻る2 

 

 

 

いよいよ出演者の顔寄せの日が来た。

舞台へむけて本格的な稽古が始まる。

 

空白5コマを差し込んだ大沢演劇事務所外観

「あの 今日「忘れられた荒野」の顔寄せがあるってきいてきたんですけど」

 

ロビー 受付の女性 と軽装のマヤ

「3階のつきあたりです」

「どうも」

 

ふと気をとめる

(ん・・・?)

 

ロビー奥の角柱の横の植栽に人影

 

見られた事にびっくりした人影

 

サッ  柱の陰に隠れた

 

振り返ったポーズのままじっと見るマヤ

 

チョロ・・  柱の陰から再び頭が・・・

…………………………………………………………………………………

 

困惑顔のマヤ 奥の柱に人影

(なんだろあの子・・・)

(つけられてるみたい・・・)

(前にどこかでみたような気がするけど・・・)

 

(気のせいかな・・・)

気になりながらもその場を後に・・・

 

舞のどアップ 憂い顔

…………………………………………………………………………………

 

黒沼正面 (嬉しげ)

「おお 待ってたぞチビ助

 

「チビ・・・」

「どうだ 狼の稽古はやってきたか?」  ははは

「はあ・・・ ま なんとか・・・」

「そうかそうか」

がっくりマヤと頭なでなで黒沼

 

大テーブル俯瞰

「出演者と配役の紹介をしよう」

「ま 席につきたまえ」

「はい」

 

中年男優3名

「やあ 狼少女ジェーン役の北島マヤさんだね」

「はじめまして」

「お手やわらかにたのむよ」

 

ドア越しに

「遅くなりました」

コンコン  

黒沼: 「おっ 最後の一人がきたな」

…………………………………………………………………………………

 

カチャ 扉を開けながら・・・

「紹介します ジェーンの相手役 青年学者のスチュワート」

 

マヤをはじめ注目する役者達

 

マヤの目元アップ

(ええっ・・・!?

 

桜小路登場    (この絵は採用189p、紹介セリフと背景は少し違う)

(桜小路くん・・・

…………………………………………………………………………………

 

頬汗のマヤと黒沼

「桜小路くん 彼女がきみの相手役をつとめる狼少女役の北島マヤくんだ」

 

表情の固いサクラコージ         (この絵はコミックス190pとは別物です)

「よろしく 桜小路優です」

「北島さん●●●●」

 

真っ黒バックに真っ白人物で 手前マヤ 奥に黒沼と桜小路

(桜小路くん・・・

 

覗き見る青筋頬汗の舞

…………………………………………………………………………………

                                                            5ページカットして 3ページ加筆

  

出演者顔寄せ

 

 

 

 

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84年24号の柱言葉  マヤの共演相手は、なんと桜小路 優だった  

真澄の縁談に動揺した彼女の心はさらに揺れる・・・ !!   ・・・でした

 

シチュエーションは188p以降と同じですが絵は描き替え

 

これでコミックス28巻の全ページの検証は終わりです。

 (冒頭は「ふたりの王女編 おまけ」参照、前半は「プラネタリウム編」を参照して下さい)

 

やはりもっとも大きな変更は冴子の行動をカットしたこととサクラコージ登場シーンを巻末

に挿入したことですね。

そして、僅かな差ですがエピソードの順番を替えてクライマックスを後半に集中させた事。

 

マヤが一旦犬の行動に着目し、やがて犬では狼を表現できないと悟る部分もカット

するほど邪魔になったとは思えませんが・・・   ・・・(^_^;)

 

かぜの解説 3

狼少女ジェーン 稽古編  狼のエチュード

 

 

コミックス29巻の扉絵は花とゆめ84年1号より採用。

冒頭1ページ目はつなぎのための新規加筆挿入です。

花とゆめ84年1号は2ページ目からはじまり、ここの最下段マヤのコマも

新規加筆挿入です。

連載時は例によってあらすじコーナーでした。

 

しかし同じなのは最初の2ページだけでコミックス8pに当たる連載時

原稿3ページ目から改稿があります。

 

黒沼の企画説明が終わり

助手 「では休息のあと台本読みにはいります」

がやがや ・・・する会場で黒沼

「ああ 北島くん」

「きみはこっちだ」

「はい」

 

カチャ

 

マヤ 「あ・・・?」

 

廊下に出ると長椅子に座った舞の姿が・・・

 

はっ   として

 

ぷい   と横を向く舞                                ※

 

手前に顔を背けた舞 それを見るマヤ 意に介さず歩き出す黒沼    ※

コッコッコッ                   

 

カッコッカッ

廊下を歩く黒沼 後ろが気になるマヤ                            ※1

(なんだろ あの女の子さっきから)

(あんな所でなにしてるのかしら?)

                     (※記号のコマは採用、※1のセリフはやや違う)

…………………………………………………………………………………

別室 俯瞰構図で入ってくる黒沼

「さあ はいりたまえ」

 

ドカ  椅子を置き

 

カチ   タバコに火を

 

フー   一服目の煙を吐きながら

「さてと」

 

椅子にかけた黒沼とその前に立ったマヤ

「どうだ 狼の稽古はしてきたか?」

「はい すこしは」

 

黒沼アップ

「なら エチュードをやってもらおうか」

「喜怒哀楽の表情」

「“狼のエチュード”だ」

 

いすにかけた黒沼 無論逆座りで背もたれを抱え込んでいる

「ここは荒野だ」

「遊び エサを求め やがて仲間と出会う」

「きみのやりたいようにやってかまわん」

「準備はいいかね」

 

「は はい」

…………………………………………………………………………………

 

「よし はじめ」

パチン  指を鳴らす黒沼

 

マヤアップ  ひざ上の立ち姿

(狼のエチュード)

(ここは荒野)

 

部屋を見渡し

(ここにある全てが荒野のもの)

(緑の野)

(丘に茂みに水たまり)

 

スッ

しゃがみこんだ

 

…………………………………………………………………………………

四つん這いのマヤ

 

クンクン

テーブルの足の匂いを嗅ぐ

 

きびすを返し

 

クンクン

コピー機の匂いを嗅ぐ

 

チョンチョン

前足でインクカートリッジをつつく     ・・・スプレー缶のような形、しかもデカい・・・(^_^;)

 

カターン   倒れた

 

コロコロロロロ・・・

 

ダッ

 

チョン   コロコロ

…………………………………………………………………………………

 

チョン   コロコロ

 

ダッ

 

チョン   コロコロ                            ・・・(^_^;)・・・こればっかり・・・

 

異様に嬉しそうな表情のマヤ

 

咥えタバコで眺める黒沼

 

マヤに何かの気配が・・・

 

クン   匂いに気を引かれた模様

 

白目で停止

…………………………………………………………………………………

 

じり・・・    姿勢を低くし

 

黒沼注目

 

サッ   走った

 

ピタ   テーブルの陰に回り込み

 

くっ   右前足を上げた

 

白目アップ

 

顔を回し視線を90°巡らせた

 

黒沼の後ろ頭 その向こうにマヤ

(目がなにかを追っている)

(あの調子だと獲物でも見つけたか)

…………………………………………………………………………………

 

じり・・・   ソファの方へ

 

サッ   ソファの横へ

 

狙いを定め

 

ダッ   跳んだ

 

バッ   両前足を床の一点へ

 

チャッ   左前足で空を切る

 

突然左に向きを変え

 

ダッ   ダッシュ

…………………………………………………………………………………

 

ダダダダ   部屋中を走る

 

黒沼 (逃がした獲物を追いかけているってわけか)

トントン   灰を床へ落とした               ・・・トーゼンといった感じで・・・(^_^;)

 

ダッ   マヤ長椅子へ跳んだ

 

ダン   長椅子で もうひとっ跳び

 

バン   テーブルの端っこへ右前足から着地

…………………………………………………………………………………

 

ガターン   テーブル傾く 

 

ドターン   落ちた

 

ガランガラン   金属性灰皿が転がる

 

バッ   マヤ起き上がる

 

まんじりともせず見守る黒沼

…………………………………………………………………………………

 

呆然のマヤ

 

まだ呆然

 

ガックリ・・・   肩を落とした

 

のそのそ   歩き出し

 

のそのそ   バケツの方へ

 

バケツに辿り着き

 

ピチャピチャピチャ   飲み始めた                 ・・・(ーー;)・・・いいのか?

…………………………………………………………………………………

 

びく   突然何かに気が・・・

 

黒沼も ふと・・・

 

嬉しげなマヤ

 

ウォン   一吠えして駆け出した

ダダダダ・・・

 

タン   ソファの上に・・・

 

オオーン ウオー オオォーン   嬉しげに・・・

  

オー  ウオ オーーー ン・・・ン  オ オー ーン    哀しげに・・・

 

                               絵がなくちゃわかんねえよ・・・(ーー;)

 

「それまで

黒沼の指が鳴る

…………………………………………………………………………………

 

啼くのを止めるマヤ

 

黒沼 (無表情)

 

「最後のそれは仲間でもみつけたのかね?」

「はい」

 

黒沼横顔

「喜怒哀楽の“怒”がなかったがどうしてだ?」

 

うなだれ気味に

「あの・・・“怒り”っていうのは自分ひとりじゃ湧いてこないんです」

「他の生きものになにかされるとか 別の働きかけがないと・・・」

「だから演れなくて その・・・」

「すみませんでした」

 

終始無表情の黒沼

「ふむ」

「もっともな意見だ」

「きみは正しいよ」

 

あいかわらず無表情の黒沼

「怒りや憎しみはなにもない所からは生まれてこない」

「それはかならず」

「自分の前に立ちふさがる生き物が相手だ」

「嵐や雷や大自然が与えるものはたとえ苦しみであっても怒りではないからな」

 

とことん無表情の黒沼

「よろしい」

「もうしばらく狼の擬態をやってもらおう」

コッコッコッ   歩き出す黒沼

 

「ただしこれの前でな」

 

マヤ横顔アップ

「うっ・・・

 

 

(鏡・・・

 

鏡に映るマヤ

 

(これがあたし・・・

 

(あたし・・・

 

「なにをしている」

「はやく狼の擬態をやりたまえ

 

白目青筋マヤ

(これがあたし・・・

 

「きみは狼だ

「さあ!  はやく演りたまえ

 

 

マヤ横顔アップ 苦しげ

「ううっ・・・

 

鏡に映るマヤ

 

狼のエチュード

 

 

 

 

 

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この号の柱に 減ページのお詫びがあります。

 

柱言葉  鏡を前に狼の演技を要求されて、その場に立ち竦んでしまったマヤ

また新たな課題が生まれる!?   ・・・でした

 

コミックスも同じ場面がありますが絵はほとんど描き替えています。

 

                                    フ〜   しんどかった・・・(ーー;)

 

情景のみの描写を追うのは妙に疲れる・・・見る分にはいいんだけどね・・・

マヤの狼の演技シーンが延々と続くのでほとんどセリフが無い、これは書いてて楽しく

ない。

絵の一部は10p、11pに採用、しかし15pまで含めて殆どが描き直しされている。

ここがカットされた分コミックスではテンポアップし展開の変化や流れがスムーズになった。

 

                                         その分黒沼の気が短くなったようだが・・・(^_^;)

 

かぜの解説 4

 

2号はコミックス12pからになります、13pまでは同じ

 

14pにあたるページはやや違って

 

1コマ目 真っ黒バックにセリフのみ

(あの格好)

(あの表情・・・・・・

(あたしはやっぱり人間だわ)

 

この後は絵は全て描き替えですがセリフは殆ど同じなので省略

 

15pに当たるページ                          コミックスでは

 

「動物がはじめて鏡を見てまっさきに感じるもの」    「動物がはじめて鏡を見てまっさきに感じるもの」

「それはおそらく好奇心だろう」               「それが今後のきみの課題だ」

 

「鏡の中に動めく生き物の姿」                         カット

「それが自分だとわかるまでにどれくらいかかるか・・・」

 

「狼少女ジェーンも鏡を見て驚くシーンがある」           同じ

「よく考えて稽古しておきたまえ」

 

カチャ  扉から入ってきた助手                    カット

「黒沼先生」

「もうすぐあちらで台本読みがおわります」

「おお 今いく」

 

ここから絵もセリフも同じ

 

 

16pに当たるページ 3コマ目までは同じ

 

マヤ

「あら?」

 

黒沼に向かって

「あの あたしの稽古のスケジュール みんなとちがってるみたいですけど」

 

コミックスでは黒沼の方からそれを言うところが変更点

 

以後も絵を描き替えたりコマの配置を換えたりしていますがセリフと筋立ては同じ

なので省略

18pでサクラコージが笑うシーンまで絵はほとんど描き替えています

以降は(肩幅もがっしりして・・・)までは絵もセリフも同じですがコマ割りの配置は違います

 

その次はまた少し違ってコミックス19p3コマ目は絵が描き替えでセリフは同じ

 

4コマ目

「鏡をみせられたとたん 自分の姿に幻滅しちゃった」

「ちゃんと稽古してきたつもりなのに 動物の心まで演技できなかったの」

はははは

          (↑を「そうしたらまだ狼になりきっていないって黒沼先生が・・・」に変更)

 

ここから2コマは同じ 

 

「同じ舞台に立つのははじめてだね」

 

マヤ                                  カット

どきっ

 

次は同じ、舞の乱入もコマ割りは違い、絵が違う部分もあるがほぼ同じ

 

舞の 「飲みに連れて行ってね」 のあとマヤが走り出し・・・ 

                        (このページに新春少女漫画家芝居の告知アリ) 

 

連載 奥の出口へ向かって通路を走る      コミックス 走る足 行き先は見えず

カンカンカン                         はあ はあ

 

出口を出た たぶん守衛に向かって           カット

「おつかれさまあ

 

目を閉じた走るマヤ                          カット

はあ はあ  

 

ビル街へ向かって走る                   カット

はあはあ はあ

 

24p 街中で走るのを止めたところから同じ 絵は描き替えアリ

 

「だめだよ きみのママが心配するよ」まで同じ 絵は描き替えアリ

 

このあと マヤとの事を心配する舞の言葉はコミックスでの加筆

 

連載ではすぐに「さあ帰ろう」 「家まで送るよ」になるが ここの絵も描き替えアリ

 

27p 大沢ビルの場面からは絵も コマの配置もまったく同じ

(主に屋上での狼の動作の稽古と週刊誌の記事に動揺したマヤが真澄に電話)

 

この号最終ページはコミックス40p 

 

 

柱言葉  いよいよ厳しい稽古が始まった。

そんな折、突然、マヤの心に波紋を広げ出した速水真澄の存在・・・    ・・・でした

鏡の中の狼

 

 

 

 

 

 

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このあたりの改稿はマヤ、サクラコージ、舞の位置づけや心理描写がほんの少し変わった

だけで、展開や大筋には変更がないので書くべきことがない・・・(^_^;)

 

3号 冒頭の1ページはカット ただしアオリのページのためセリフは39pとほぼ同じ

絵は殆ど同じ構図の受話器を持つマヤですが新規に描いた絵です。

最下段はあらすじコーナーです。

 

この号には他にカットはありません  ラストは67pです。

内容は、真澄への電話、ジェーンの部屋作り、最初の一声、村人との絡みなどです。

 

 

柱言葉は  激しい稽古の中でジェーンの心を必死につかもうとするマヤ

新たな自分への挑戦は続く・・・!!    ・・・でした

 

 

4号は休載  5号は臨時休載でしたが以下の記事がありました。

ガラスの仮面通信  

BIG NEWS ガラスの仮面テレビアニメ化決定 !!

(NTV系4月より放映予定 詳しくは次号で発表)

告知  

ファンの方、お許しを・・・休載のおことわり

読者の皆様、どうもごめんなさい、連載9年を迎えた「ガラスの仮面」ですが、

この後、マヤたちの活躍をさらに面白くするために、どうしても多くの取材をしたり、

構想を練る時間が必要になってしまいました。

そのため7号お休みさせていただきます。

8号(3/19発売)からは再びスタート、ますます面白くすることを

お約束しますから待ってて下さいね。   

                                                    美内すずえ

 

かぜの解説 5

 

8号は巻頭カラー

 

大沢ビル外観

 

部屋の前 大勢で  ヒソヒソ と・・・

「この中に狼少女ジェーン役の北島マヤがとじこめられているって !?

「ええ 彼女ひとり相手にみんなが順々にはいっていくの」

 

さらに  ヒソヒソ と・・・

「この部屋の中は狼少女ジェーンの世界なんだそうだ」

「鬼の黒沼将軍」

「いったいどんな稽古をやってるんだ・・・?」

 

床をたたくムチ

パッ

 

これらは連載が4回空いたので導入部になるあらすじ的部分です。

 

次のシーンはコミックス68pにあたる部分ですが若干コマの配置が違います。

 

ムチを振るう男 左手に黒沼 右手奥にジェーン

                          (このコマは67pの縮小版、上中段に配置)

「さあさ よってらっしゃいみてらっしゃい」

「世にもめずらしい狼少女だよ」

 

パシ                        (68p上段の3コマを下段に配置)

「父親が人間 母親が狼」

「そのあいだに生まれた狼娘」

 

ヒュン

「四つ足で歩く 生肉しか食べない

 

「月夜の晩には遠吠えして仲間を呼ぶよ」

 

バシ

「さあ みてらっしゃい」

 

…………………………………………………………………………………

68p最下段の絵は加筆です。

 

75p(人間がこわい)までは変更なし

 

76p以降にあたる部分は改稿

 

連載時原稿では

 

真っ黒バックに黒沼アップ

 

パン   黒沼の合図

 

スチュワート登場 ジェーンを囲む人々に

「なにをしているんです あなた方は」

「男爵

 

男爵役男優               ・・・このときの役者は結構男前・・・(^0^;)

「やあ スチュワートくん」

「きみのレディ・ジェーンをみせてもらったよ」

 

天井

「夜 眼を光らせ月を見ては吠える」

「その鳴き声 その動きはなにを意味するか?」

「すばらしい狼の研究ができるじゃないかスチュワートくん」

 

スチュワート

「男爵 なんと皮肉をおっしゃろうとぼくの考えは変わりませんよ」

「彼女はきっとぼくが“人間”にしてみせます」

 

男爵 右上方からの俯瞰

「きみのその学者としての情熱は実にすばらしい」

「だが結果として得られるのは わしの理論が正しかったという証明だけだ」

…………………………………………………………………………………

 

 

男爵 左下からのアオリ

「この地球の動物界で人間だけが特別な生き物ではないのだ」

「人間という名の動物なのだ」

 

手前台本を見る黒沼 奥に役者達

男爵

「人間社会に育ってこそ我々は人間になる」

「形こそ人間だがこの手は野生の狼だ」

「密林から動物園へつれてこられた象やライオンのように」

「この子も人間になれはしない」

「一生を狼のまま過ごすだろう」

 

「まあ頑張ってくれたまえスチュワートくん」

「きみの理論が本当になることを祈っているよ」

「この子のためにも」

 

男爵を見据えて立つスチュワート そばのエレン心配げに

「スチュワート・・・」

 

「それまで

パン

 

ゾロゾロ  出口より出る役者達

 

手前に向こう向きのマヤ その向こうの黒沼

「ジェーン」

 

「おい きみ

…………………………………………………………………………………

 

「ジェーン」

はっ  意識が飛んでいたマヤ

 

黒沼に助け起こされる

「黒沼先生」

「立てるの?」

「は はい」

 

両肩をつかまれて

「大丈夫か 無理するな」

「はい」   よろ

 

「どうだ ジェーンになった気持ちは?」

「あ・・・

 

マヤアップ まだ気持ちが抜けていない

「あの・・・ 人間がとてもこわかった・・・

「なんだかわからないけれど とても」

 

黒沼口元を緩め

フフ

 

「そら チョコレートだ」

「疲れがとれるぞ」

 

手前にチョコをつまみ横向きのマヤ 奥に向かう黒沼

「これからもっと稽古がハードになるぞ」

「心しておけ」  ははははは

「黒沼先生」

…………………………………………………………………………………

 

マヤアップ チョコを口へ

モゴ、

 

ロッカールーム 女優達 マヤの着替えを見て

「わあ すごい」

「あざだらけ

 

先に着替えて帰る女優達 

「おつかれさま おさきにー

「おつかれさま」

 

マヤも廊下へ

「あら

 

舞が居た

「あ・・・

 

マヤ

「桜小路くんならまだ稽古場よ」

じゃ」

 

マヤ笑顔アップ

「またね」

 

「北島さん」

 

外への通用口を出るマヤ 廊下に佇み見送る舞 角からその様子を見るサクラコージ

…………………………………………………………………………………

歩道上

「タイヤキふたつください」

 

歩くマヤの後姿

(月影先生 いまはどこにいらっしゃるのですか?)

(あたし今度狼少女をやることになったんですよ)

 

 

タイヤキを頬張るマヤ

(こんなとき先生がそばに居てくれたら・・・なんて思うけど)

 

町の夜景

(便りのないのはいい知らせですよね)

(きっと)

(月影先生)

…………………………………………………………………………………  

消えた男爵

 

 

 

 

 

 

 

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                                      5ページ半カット

ここで 89p下段(パーティー場面)のコマにつながります

 

従って76p〜80pの上半分はコミックスでの描き替えです。

ビクトール男爵の場面をそっくりカットしてジェーンが人間を怖いと思う感情をマヤが

理解する部分とそれに対する共演者や黒沼の評価の厚みを加えたわけですね。

 

このパーティーで真澄は黒沼と接触しマヤの様子や共演者がサクラコージである事を

知りますが、ここで冴子の「信号はいつまでも赤ではありませんわよ」発言があります。

 

連載では冴子は  ここ  の場面でそれを知ったのですが、コミックスではこの事情は

カットされているので冴子が一層慧眼に見えます。

 

かぜの解説 6

 

 

狼少女ジェーン 稽古編  ジェーンとスチュワート

 

 

この後の描写は採用ページとカットページが混在するのでコミックスでの採用ページと

注釈を本文右側に書いています。

 

連載時はこの後スチュワートとの稽古になりますがここはコミックスの色んなページに

細切れに使われています。

 

コミックス110p、111pの部分がパーティーの直後のページです。

次ページでコミックス6pの回想シーンをサクラコージの視点から振り返ります。

 

110p、111pの部分はセリフと擬音のみ記述 絵はコミックスを参照してください

「ジェーン ここはきみの部屋だ」

「こわがらなくてもいい」

 

「これがイス 座る所だ」

「これがベッド 寝る所だ」

「テーブル ここで物を食べたり本を読んだりするんだ」

 

「でておいで ジェーン」

「ぼくはきみを いじめたりはしないから」

 

うう・・・

「さ ジェーン」

 

 

チッ

 

「ジェーン

 

タッ

 

う〜 うう〜〜

 

マヤちゃん・・・

…………………………………………………………………………………

                                   (ここから情景も描写)

 

半開きのドアから稽古を覗く人々

「すごい あの子」

「とても稽古とは思えないわ」

 

回想シーンの左下方に細目のサクラコージのイメージカット

「いつか一緒の舞台に立ちたいね」

「ええ 桜小路くん」

「きみが好きだよ」

「ごめんなさい 桜小路くん」

 

手前にうなるジェーン 奥に立つスチュワート

うう〜     マヤちゃん・・・

 

スッ   黒沼がスチュワートの前に出て遮る

はっ   回想からさめるサクラコージ

 

「さ スチュワート」

「きみは自分がひきとった狼少女を教育することになる」

「まずはどんなものか様子を見よう」

 

黒沼横顔

「気を楽にしていいぞジェーン」

「ここはきみの部屋だ」

 

「ベッドもある 椅子もある テーブルもある」

「きみの好きにしたまえ」

「他に人はいない」

 

マヤアップ

 

しゃがみこむマヤの後姿をなめて部屋の全景

…………………………………………………………………………………

 

(青年学者スチュワートの屋敷の一室)

 

クン  

 

クンクン   床の匂いを嗅ぐジェーン

 

ハッ   とするスチュワート

 

テーブルクロスを咥えて引っ張るジェーン

 

ガターン

テーブルもろとも椅子も散乱

 

ガジガジ

円テーブルの縁をかじるジェーン

 

ペー   木屑を吐き出した

 

ズズー

テーブルクロスを引きずるジェーン

 

ビッ  

 

ビリリ バリッ   引き裂いた

…………………………………………………………………………………

 

バリバリ   噛み裂き引っ掻いてる

 

サクラコージの左手 震えている

マヤちゃん・・・

 

スチュワート 決意の表情

「いいか ジェーン おぼえていろ」

「ぼくは  きっときみを人間にしてみせる」

 

「どんなことをしても・・・」

…………………………………………………………………………………

 

スチュワート立ち姿 手前にジェーンの頭

「服を着て 2本の足で歩き」

「イスに座りベッドで眠るんだ」

「うなり声のかわりに言葉をしゃべるんだ」

 

ジェーンアップ

「そしてまずおぼえろ

「ジェーン

「これがきみの名だ

 

スチュワートアップ

「スチュワート

「これがぼくの名だ

 

(ここのセリフと絵は12p、13pで使われています)

 

立つスチュワート 見上げるマヤ

(桜小路くん・・・

 

覗きの人達

「すごい あのふたり」

「火花がちってる」

 

 

腕組みして眺める黒沼

 

(桜小路くん・・・)

 

ワイワイ ガヤガヤ

外から覗く人々

 

白目スチュワート

 

(つぎにきみと会うときはいいライバルとして目の前に・・・)

回想するマヤ

(桜小路くん・・・

 

 

スチュワートの斜め後方なめてジェーンの姿

(舞台の上ではライバル・・・

 

 

柱言葉   運命のめぐりあわせか? 桜小路優とマヤの稽古は始まった

緊迫した中、どんな演技が!?

 

ジェーンの部屋

 

 

 

 

 

 

 

 

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花とゆめ9号は稽古シーンから始まります

 

おああ〜〜おぉ

ジェーンの叫び

 

入浴シーン

「気をつけろ かみつかれるぞ

「首ねっこをつかまえろ

キャゥーーン キャゥーーン

「腕をおさえるんだ」

「まあ なんてノミ

「おぼれさせないように 気をおつけ

 

画面右手前に台本を見る黒沼 中央左にスチュワート 奥にメイド達

「ジェーンを風呂にいれるのがまたたいへんでした」

「大の男が3人がかりでおだえつけ」    おああーーーん

「それから腕っぷしの強さが自慢のメイド頭ミス・ベイカーが体を洗ってやりました」

 

スチュワートとメイド達

「右のそでだ

キャーーン キャーーン

「背中のボタンをとめて」

「足をおさえろ」

 

スチュワートに噛みつくジェーン

ガリ

 

「あうっ

腕を引くスチュワート

 

スチュワート 噛まれた場所をさすりながら・・・

「それはまさしく狼の子でした」

「入浴も服を着ることも狼にとっては苦痛でしかなく」

うおおーーーん

「それを与える人間は敵でしかないのです」

 

 

「やめろー  パン

 

黒沼

「なんだ おまえ達は

「それで演技してるといえるのか

「人間の子供を相手しているんじゃないんだ」

 

役者達

「狼の子供を風呂へいれようとしているんだぞ」

「狼の子供に服を着せようとしているんだぞ

「そんなあたりまえの表情をするな

 

黒沼と男優

「おい おまえ自分の名前をいってみろ

「は? 森本一彦・・・」

「そうじゃない 役の名だ

 

俯瞰

「ジョンです」

「名字は?」

「台本にないからわかりません」

「歳は?」

「それも台本にないので・・・」

 

「ばかやろう

バシ   (台本を投げつけた)

「ひっ

 

 

黒沼 指差して

「おまえ台本にないと自分のやっている役の年齢もわからないのか

「いったい何年 役者やってるんだ

 

黒沼アップ

「台本に書いてあることがすべてじゃないんだ

「そこから想像して自分の役を作り上げていくのが役者の仕事だろう !?

 

マヤアップ

(黒沼先生)

 

手前に役者達 奥に黒沼

「はじから自分の役の分析をしてみろ

「さ やってみろ

 

さっきの役者

「ジョン・・・ マクドナルド」

「年齢は35 職業 召使い」

「性格は少し短期だけど温厚・・・です」

「根は陽気です」

 

若手の役者

「クリス・・・ カーソン 年齢28 召使いです」

「まじめで実直 小心者です」

 

女優

「アン・ベイカー メイド頭です 年齢は41 独身」

「男まさりで勝気 世話好きです」

 

サクラコージ

「スチュワート・レッドウェイ 年齢24」

「まじめで忍耐力があり研究熱心です」

「やさしくナイーブな面もあり そのため悩みます」

 

サクラコージと黒沼

「よろしい ではスチュワートにきくが ジェーンの世話を彼らに命じたのはなぜだ?」

「は?」 

 

スチュワート横顔

「はい それは・・・ 力のない女ではジェーンを扱えないと思ったからです」

「召使いの男達の中でもとりわけ力のある者でないと」

 

「というわけだ ジョンにクリス」

「したがってきみ達は腕ッぷしが強いということになる」

 

「ところで召使い達にきくが はじめて狼少女を見た感想をいってくれたまえ」

「は?」

 

クリス

「あ・・・ おれはその・・・ なんだか気味悪い感じがして」

 

 

ジョン

「ただ びっくりです」

 

アン

「哀れですわ」

 

マヤ (床でポカンとしている)

「よろしい

「ではさっきの稽古をもう一度やってもらおう」

 

おーーん

おおーーん

うぉーーー

 

ジョン

「気をつけろ

「かみつかれるぞ」

「首ねっこをつかまえろ

 

クリス

「腕をおさえるんだ

 

アン

「まあ なんてノミ」

「おぼれさせないように 気をおつけ

 

マヤ

(いい

(さっきよりみんなずっといい

(役が生きてる

 

 

覗いている出番待ちの役者

「へえ さっきよりずっと演技が生きいきしているわね」

「ん・・・」

 

スチュワート

「ジェーンに便器を使っての排便を教えましたが無駄でした」

「部屋の中はいつも動物園のオリの中のように臭いのです」

「掃除人は牙を向いた狼と戦う覚悟がいりました」

奥に掃除人とジェーン

おどおど      ううーー・・

 

 

「ジェーン おいで 食事だよ」

「逃げなくてもいい」

「さあ お腹がすいただろう」

 

「わかった ぼくはいくよ」

「そのあいだに 食べるといい」

 

「毎日の食事を運ぶことで まずきみにぼくが敵でないことをわかってもらうつもりだ」

 

「それから時間をかけてゆっくりと慣れさせる」

 

「そしてなつかせる」

 

「人間としての教育はそれからだ」

 

 107pと108pは描き替え

 

狼の入浴

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「よし」  パン

 

黒沼、スチュワート、ジェーンの俯瞰構図

「このあとスチュワートはジェーンをなつかせるため一日三度」

「毎日食事を運ぶわけだが きみ達に時の経過による変化をやってもらおう」

「え?」

 

黒バックに真っ白黒沼

「まずは1週間後だ」

「それから1か月後」

「そのつぎが2か月後」

「それから3か月後」

 

「これから30分の休息をとるが そのあとやってもらうことにする」

バタン   扉から出て行った

 

サクラコージとマヤ

(時の経過・・・)

 

 

「むずかしいわね 時の経過なんて・・・」

「うん」

 

「台本の中では2か月後くらいになれてきたとあるけれど ほんのわずかなシーンだ」

「なぜわざわざこんな稽古をやらせるんだろう?」

 

マヤ

「1か月後 2か月後」

「3か月後」

「どう変化していくのかしら?」

「一日三度食事を運んでくる人間に・・・」

 

「ぼくの変化はきみしだいだな」

「あズルイ」

 

「いつまでも唸ってばかりいられちゃ近づけないだろ」

あはは   「そうね」

 

女性スタッフ?                            この場面は88pに採用↓

「コーヒーの差し入れもってきたわよ」

「ああ ありがとう」

 

「ちょっとのぞきみしてたけどハードそうね」

「黒沼先生完璧主義者だから」

「はい」

「サンキュー」

 

 

紙コップをマヤへ

「はい マヤちゃん」

 

「ありがと桜小路くん」

 

マヤ眼を閉じ・・・

(なつかしいな)

(桜小路くんのマヤちゃんって言葉のひびき)

 

手前コーヒーを飲むマヤ それを白目で見るサクラコージ 奥に湯を注ぐ女性  88p↑

 

 

わいわいわい   人だかり

「かわった稽古するんですって」

「時の経過による変化とか」

「ジェーンがスチュワートに慣れるまでをやるんですって」

 

黒沼

「さ 稽古をはじめるぞ」

 

(ここは109pと同じですがその次のページはまた少し違っています)

ぱん

「1週間後」                                  109p↓

 

カチャ

バタン

 

カチャ

「おい みせろよ」

「頭よけろよ」

 

「食事を持ってきたよ ジェーン」

「さあ 食べにおいで」                             109p↑

 

 

サクラコージ

(ん?)

(ジェーン)

 

「あら あの子唸らないわ」                         117p

「前はあんなに唸っていたのに」

 

真っ黒バックに真っ白ジェーン                        117p

 

カタン  ドア近くの床に皿を置いた                      116p↓

 

奥のソファの後ろにジェーン スチュワートゆっくり近づく

「少しはこの部屋に慣れたかい? ジェーン」

「いいだろうここも」

「野山とちがって冷たい風は吹かないし」

「自分でエサをさがす必要もない」

 

スチュワート横顔

「今はひとりぼっちで淋しいかもしれないが きみさえその気になれば」

「ぼくがまず一番の友達になろう」

 

「ベッドはいいぞ」

「床よりはるかに寝ごこちがいい」

 

「四つ足でしゃがみこむより椅子に座る方がずっと楽だ」

「今にきみもわかるだろう」                          116p↑

 

 

ササッ                                        117p

ジェーン ソファの後ろを回り込む

 

ガタン                                       ※117p

スチュワート椅子にかけた

     

ジェーン見る                                    117p

 

マヤソファの後ろからスチュワートを窺う                   117p

(どうすればいいんだろう)

(こんなときジェーンは)

 

目線を皿の方へ                                  117p

(食べることが狼の仕事)                            セリフカット

 

(時の経過・・・)                                セリフカット

 

(1週間後・・・)                                セリフカット

 

 

サササ  ソファの後ろから出た                        118p↓

 

ピタ  皿の前で止まった

 

スチュワートと目が合う

 

サッ  逃げた

 

ピタッ  テーブルの下へ

 

皿を見る                                      118p↑

 

 

スチュワート                                    119p↓

「それから人間は狼とちがって言葉が豊富だ」

「会話が出来るようになると楽しいよ ジェーン」

 

スチュワートを窺いながら皿へ

 

ハグ   食いついた

 

黒沼アップ

 

ハグハグ

 

黒沼

「立ち上がって スチュワート」              このコマはカットし代わりに

                                ↓スチュワートのコマを拡大

スチュワート

「え?」

 

ガタン                                       119p↑

 

 

ダーーーーー     脱兎の如く逃げた                120p↓

 

バッ  物陰へ

 

スチュワートを窺う

 

パン

「よし 帰りたまえスチュワート」

「つぎは1か月後だ」

 

スチュワート 扉を出ると人だかり

 

(あの目 あの反射神経)

(それほど警戒心はないが まだ気を許してはいない)         120p↑

 

 

(あの動きで・・・)          → (さすがはきみだよマヤちゃん・・・ ) 121p↓

パン

「1か月後」               →             「2か月後」

 

スチュワート皿を持って入る

 

ジェーン 床にちょこんと座っている

 

スチュワート

どき                                        121p↑

 

 

薄白目で見上げるジェーン                         122p↓

 

(ぼくを待っていた・・・?)

 

(そうか 足音)

(ドアの開ける音)

(ジェーンはぼくだとわかっていたんだ)

(そして食事のくることが)

 

(だからここで待っていたのか)

(これが一ヵ月後なんだ・・・)           →   (これが2か月後なんだ・・・

 

 

覗きの人々

ガヤガヤ                                    122p↑

 

 

コトン  皿を床へ                                123p↓

 

足元に皿を置いて

「さあ 食べにおいでジェーン」

 

グルル・・・・・

 

グルル・・・   うろうろ   スチュワートと2メートルぐらいの距離をとって回る

 

グルル・・・   姿勢を低くした

 

「どうした 食べにおいで」

「きみの大好物の鳥肉だ」

 

ダッ   跳んだ

 

チャッ   肉を掠め取った                           123p↑

 

スタ   少し距離をとり                              124p

 

ガツガツ                                      125p

(あの動きと距離がジェーンの今の心だ)

 

(1週間後も1ヵ月後もぼくには変化はない)                 カット

(あるのはジェーンの変化だけだ)

 

(彼女の中で確実に時が変化している・・・)                カット

 

サクラコージ横顔稲妻 アップ                          125p

(負けられない・・・・・・

「つぎ 2か月後」                →     「つぎ  3か月後」

 

 

時の経過

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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コミックスでは上記カット部分やセリフの書き替えによってスチュワートの演技に黒沼が

合格点を与えたような印象に変更しています。

 

つまり、カット分の困惑するスチュワートの演技をうまくできている形にして125p上半分の

シ−ンに置き換えたわけです。

 

このことは次の項目で具体的に明らかになります。

ストーリー展開上この後に挟む隙間がないので先にバラす事になりますが131p中下段

と132pはこれらの変更に伴う加筆です。

 

 

柱言葉   鬼演出家・黒沼のもと、ますます白熱するマヤと桜小路の稽古。

複雑な思いを胸にどんな演技が!?    ・・・でした

 

かぜの解説 7

 

花とゆめ10号 冒頭は9号ラストを繰り返しています。

白目のスチュワートアップ

(時の経過による変化・・・)

 

床にポツンとジェーン

(1週間後 1ヵ月後)

(確実に変化しているのはジェーンの方で)

(ぼくはそれにひきずられているだけだ・・・)

 

(こんな・・・

 

サクラコージ横顔アップ

(マヤちゃん)

(負けられない・・・

 

黒沼

パン  「つぎ 2か月後」

 

バン 一旦外に出るサクラコージ

ざわ 見物の人々

 

(2ヵ月後・・・) サクラコージ

ひそひそ   見物の人々

 

(2ヵ月後のジェーンがここにいる)

(狼少女ジェーンが・・・)

 

(2ヶ月のあいだ毎日 食事を運んで しだいに慣れてきたジェーン)

(足音で自分を待つほどになっているジェーン)

(そしてスチュワート ぼくは・・・?)

 

カチャ

 

真剣なまなざしのジェーンアップ

 

 

見物の人々                            129p↓

ざわざわ

 

黒沼 真っ黒バックに真っ白横顔

 

サクラコージアップ 床に皿を・・・                

「おいでジェーン 食事だよ」

 

ジェーンの足(前後とも)                      カット

タッ                                  

 

スチュワートの足元の皿へ                    カット          

 

ジェーン横顔                          縮小して採用

かぷ

 

足元でエサを食べるジェーン                 縮小して採用

はぐはぐ

スチュワート

(ジェーン)

 

 

スチュワートアップ                          カット

(これが・・・)

(2ヵ月後なんだ・・・)

 

スチュワートしゃがんで                      129pに縮小して採用

(ついに足元でエサを食べるようになったのか・・・)    

 

手を伸ばす                             129pに縮小して採用    

(ジェーン・・・)

 

触れる                                129pに縮小して採用

 

バッ 突如飛びのくジェーン                    130p↓

 

白目ジェーン

うう〜〜っ

 

 

手前ジェーン 奥スチュワート                   130p↑

(ジェーン)

 

黒沼の目に光が・・・                        131p

バン 「3ヵ月後!」

 

サクラコージ 見物人            ここからコミックスは描き替え(上記解説参照)

ザワザワ

 

(台本ではこの頃からやっと慣れるとある・・・)

(よし・・・

 

ガチャリ 扉に手を・・・

 

サクラコージ

(3ヵ月後・・・

 

 

座っていたジェーン立つ                       127p↓

 

タッタッタッ 歩み寄り

 

スチュワートの前へ

 

スチュワートを見上げて

クーーーン

 

スチュワート皿は持ったまま

「・・・・・・」

 

「ご機嫌よう  ジェーン}

「いい子にしてたかい?」

 

ジェーン

クーーン クーーン

 

スチュワート                              127p↑

「だめだめ 少しはお行儀をおぼえなくちゃ」

「おあずけだよ おあずけ

 

 

バッ                                   128p↓

 

ジェーン スチュワートに飛びつき

キューーン キューーン キューーン

 

ジェーンアップ

キューーン キューーン

 

サクラコージアップ

(マヤちゃん・・・

(これが3ヵ月後か

 

ジェーン横顔アップ

キューーン キューーン キューーン          128p↑

 

 

白目で固まるサクラコージ ジェーンの変化を想い起こしつつ・・・

(ジェーン・・・)

キューーン キューーン キューーン

 

「やめい

パシ サクラコージの首を丸めた台本で叩く

はっ

 

詰め寄る黒沼 青筋サクラコージ

「おまえ デクノボウか

「誰だ おまえを若手のホープといったのは」

「なんだ 今の演技は

「時間の経過が感じられんじゃないか

「想像力だ 想像力を働かさんか バカ者

 

「1週間後 1ヵ月後 2ヵ月後 3ヵ月後」

「ジェーンとのつきあいがどう変化していくか 役者は想像力が大事なんだ

マヤ ポツンと座り・・・

(桜小路くん・・・)

 

 

黒沼はサクラコージの胸を台本で小突きつつ

「ここが変化しなきゃだめなんだよ ここが

「心ン中がな

 

「すみませんでした もう一度やらせてください」

「ああ 何度でもやってもらおう」

「さ もう一度はじめから

 

サクラコージアップ 頬汗一筋

「はい・・・」

 

建物外観 夜                                      98p

 

帰る人々                                        98p

「おつかれさまあ」

「おつかれさま」

 

「桜小路くんに北島さんの稽古すごいわね」                   98p

「黒沼先生のしごきだもんなあ」 

「夜になっても終わらないとは思わなかったな」

「おかげで別の稽古がなにもできなかったわね」

 

ここで126p 舞が桜小路家に電話する場面になります。

このペ−ジ最下段は下記セリフからの変更です。 それ以下はカットされた部分です。

 

背景は天井

「ようし  いい演技になってきたぞスチュワート

「2ヵ月後をもう一度

 

 

スチュワートの手のアップ

(ジェーン)

(狼の育てた少女・・・)

(ぼくがこの手で人間にしてやる)

 

スチュワート 一コマに4シーン

(この部屋は慣れたかい?)

(人間の食べ物の味が少しはわかるかい?)

(ぼくだよ スチュワートだ)

(足音でおぼえたね えらいえらい)

(きみはいい子だよ ジェーン)

 

マヤアップ

(桜小路くん・・・)

 

(いい子だよ・・・

 

 

パン

 

手前に黒沼笑顔で 奥にマヤとサクラコージ

「ようし 合格だスチュワート」

「ジェーンもよくやった」

「いい演技になってきたぞ 2人とも

「スチュワートのジェーンに対する思いがよく表現されとった」

 

建物外観

「明日もその調子で頑張ってくれ

「は はい」

「長い時間 ありがとうございました」

 

時の経過 2

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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バシャバシャ

顔を洗うマヤ

 

タオルでふきながら・・・

ふう

 

ロッカールームで着替え

 

 

サクラコージとマヤ

「やあ」

「いっしょに帰らないか」

「桜小路くん」

 

「きょうはぼくのためにつきあってくれてありがとう」

「きみまでこんな遅い時間になっちゃって」

「ううん 慣れてるわ」

 

ふたり

グー

「おなか減ったね」

「なにか食べにいこう」

「ぼくがおごるよ」

「ん・・・」

 

 

ここから すかい5(レストラン)での食事シーンになります (97p下段)

多少の圧縮編集や絵の描き替え はありますがセリフは同じです。

102p中段からやや違います。

 

ホームの情景

「あ 電車が来たよ」

ゴーー

 

 

サクラコージと笑うマヤ

「こわがらなくていいんだよジェーン」

「これは電車という乗り物で怪物じゃないからね」

「かみついたりなんかしたら歯が折れるよ」

「あははは」

 

車内のマヤ ホームのサクラコージ

「じゃあ また明日 ジェーン」

「ウォーーン」

 

サクラコージアップ                               104p↓

「舞台の上ではライバルだね」

 

マヤアップ

「桜小路くん」

 

サクラコージ正面アップ

「いい舞台にしようね」

「ぼくはきみに負けないよ」

 

 

キョンマヤと白目サクラコージ

「桜小路くん・・・

 

フ・・・

サクラコージ 微笑みの目元アップ 

 

バン  ドアが閉まった

 

ゴー  走り出す車両                              104p↑

(桜小路くん・・・)

 

この後 106pまでは同じ (コミックスではここから時の変化になります)

 

連載では・・・

 

 

「どうしたの舞」

「いいかげんにはやく寝なさい」

 

電話の横に座り込んで

「いやよ ここで桜小路くんの電話をまつの」

 

不安げ舞アップ

「一週間も連絡くれないなんてはじめて」

「でもきょうはきっとかかってくるわ」

「それまでまつの」

 

手前に舞の母 奥に座り込む舞

「きっとかかってくるわ」

「舞」

 

舞 引いてシルエット

(桜小路くん・・・)

 

 

車窓から外を見るマヤ を外からの視点で・・・

(紫のバラの人)

(こんどあなたが狼少女を演るとしったら驚くでしょうね)    ←あたしが の誤植

ゴトン ゴトン

 

窓外風景

(相手役は昔いい友達だった桜小路くんです)

(演出家の黒沼先生はおっかないけどすばらしい先生です)

 

上(天井)を見上げるマヤ

(いつかあたしの夢がかなう日がくるかしら?)

(一度でいいからあなたにお会いしたいのです)

 

ここから133p(真澄と英介の会話)になります。   136p最後のコマは変更しており

連載時原稿では細長いコマでランの花描写の次のコマは・・・

 

 手前サクラコージの後ろ頭 奥にマヤ

(舞台の上ではライバル)

(そうね桜小路くん)

 

稽古の後

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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                                                              (次ページ)

(あなたはスチュワート)

(あたしにやっかいな人間の規則をおしつけようとする)

 

ふたりのシルエット

(あなたなんかきらい

(大きらい

(でも いつもエサをくれる)

 

ドアから覗く人々

「すごいわねあの2人 連日火花を散らしてるみたい」

「でも すごく呼吸があってるわよ」

 

黒沼横顔アップ

「ようし

「ねずみ殺し用の毒だんごをあやまって食べて死にそうになるジェーン

パン

 

マヤアップ 苦しげ                           ここから185p↓

ああーーー

 

 

スチュワート立ち姿

「ジェーン

 

その奥にジョンとジェーン

「たいへんですスチュワートさま」

「ねずみ殺し用の毒だんごをジェーンがあやまってたべてしまって

ぐえーーーー

 

黒沼と心配げな助手の女性

「吐け もどすんだジェーン

「水をもってこいそれから医者を!」                     185p↑

 

助けおこすスチュワートとジェーン                       186p

「ジェーン しっかりしろ ジェーン

「ジェーン

 

 

苦しげマヤのアプ

はあ・・・

 

サクラコージ目元アップ                              186p

(マヤちゃん・・・)

 

スチュワートとジェーン                              187p

「死ぬな ジェーン

 

きつく目を閉じるスチュワート                          187p

「ジェーン」   

 

 

覗く人々                                      188p↓

 

別の覗く人々

 

グッ

 マヤの肩をつかむサクラコージの手のアップ

 

(桜小路くん・・・ !?)                             188p↑

 

 

187p最下段のマヤはコミックスでの加筆です。

 

この号のラストシーンはコミックス29巻のラストシーンと同じです。  

 

 

毒だんご

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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この号には柱言葉がありません。

ビデオカセットケース全員プレゼントの告知アリ

 

コミックス29巻は何冊もの連載時原稿から小刻みにエピソードを切り貼りしている

ことがお分かりいただけたかと思います。    ・・・読んでる人いるかな・・・(^_^;)

 

鬼将軍 黒沼龍三はコミックスで描かれているほど甘い演出家ではなかった訳ですね。

そして、実は29巻はこれで終わりではないのです。

 

あまりにもあちこちにエピソードが散らばっているので、書き出してから気付くことも多く

書き出さなくてもいい部分も書いていますがそこはご勘弁を・・・(^。^;)

 

11号冒頭はコミックス30巻ではなく、上の場面の続きです。

 

かぜの解説 8

 

1ページ目には前回のラストカットと同じポーズの “マヤを抱きしめるサクラコージ” の

場面がありますが絵は微妙に違っており新規に描いたようです。

(桜小路くん・・・

 

「それまで

パン

 

俯瞰 3人

「よし ふたりともきょうはこれまで」

「明日はこのつづきをやってもらう」

 

「ジェーンはもう帰ってよし

「スチュワートはこのあと他の人物とのからみをやってもらう」

「1時間後に2階の稽古場にきたまえ」

「はい」

 

黒沼部屋を出て・・・

「なんだおまえ達は 稽古をさぼってこんな所でなにしてるんだ

ひえ

「他の場面の稽古をしろといっておいただろう

 

手前マヤ 奥サクラコージ

(桜小路くん・・・ へんだわ気のせいかしら)

 

(さっき・・・桜小路くんに抱きしめられたような気がした・・・)

(病気のジェーンを心配するスチュワートじゃなく・・・)

(ううん 考えすごしよね)

 

 

真っ白サクラコージ薄白目アップ 奥に向こう向きのマヤ

 

翌朝

 

画面中央に向こうむきの黒沼 右手にサクラコージ 左手に役者

「どうですか先生ドクター」

「だいぶ熱が高い」

「食べた物はほとんど吐きださせたが毒に対する抵抗力がないからの」

「このまま熱がさがらなければあぶない」

 

心配げ スチュワート

死ぬんじゃないぞジェーン

今死ねばきみは狼のままだ

目覚めれば人間の少女として生きられるんだ

ジェーン助かってくれ

 

ジェーン

は・・・あ

 

スチュワートとジェーン

熱がさがった・・・

神よ あなたに感謝します

 

真っ黒バックに真っ白黒沼 見ている

 

「ジェーン水だ さあ お飲み」

 

衰弱したジェーンに水差しで・・・

 

 

コク  飲んだ

 

スチュワート笑顔

「ジェーン

 

額に手を・・・

 

ジェーンのアップ

 

スチュワートと女優

「アン すごいぞきいてくれ ジェーンがついにぼくの手から水を飲んだんだ

「頭にさわってても おとなしくじっとしているだけだ

「うなりもしないんだよ」

 

スチュワート嬉しそうに

「それからスープを飲んだんだ ぼくがさしだしたスプーンで」

「ジェーンはぼくを信頼してるんだ」

 

 

「それから少しでもぼくが離れると  心細がっていかせまいとするんだ」

「スチュワート」

「ぼくの服のすそをくわえて離さないんだよ」

 

真っ黒バックに真っ白黒沼 斜に構えて・・・

 

ジェーン頭をもたげて スチュワートのズボンの裾を咥え・・・

クーーン

 

黒沼激怒

やめろー

 

 

びっくりサクラコージ

 

びっくりマヤ

 

「おまえら学芸会の舞台に立つ気か

「くだらん演技はやめろ

「つきあっちゃおれん

「自分達でもっと演技を考えるんだな

 

傍らの役者へ

「ドクター、アンあっちで稽古だ」

「他の連中の稽古をつけにいこう」

「はい」

 

サクラコージ

「まってください黒沼先生

「どこがいけなかったんでしょうか おしえてください」

 

黒沼

「ふ・・・む

 

「ジェーン もう一度病気になってみろ」

「え? はい」

 

ここからコミックス81pの場面になります86p上段のジェーンが息をするコマまで同じ

 

黒沼の「できたじゃないかジェーン」とマヤの最初の  はあはあ  のコマは加筆

見物人もコミックスの設定です。

連載時原稿ではここに居るのはドクターとアンのみです。

従って87pは全て描き替えです。

 

では、連載時原稿では・・・

 

息を吸うマヤ

はっ!

 

黒沼

「いいぞ 今の調子を忘れるな

はあはあ

 

スチュワートとアン

「マヤちゃん・・・」

「すごい 2分半も息を止めてたのね あの子」

 

「というわけだ スチュワート」

「きみはこのジェーンを看病するんだ わかったな」

「は はい」

 

マヤ

(そう・・・か 今の感じ・・・)

(あれが毒を飲んだジェーンの状態・・・)

 

拳骨を作り

(つかんだ・・・

 

「ジェーンは毒いり肉だんごを誤って食べあわや死にかける」

「だがスチュワートのつきっきりの看病のおかげで一命をとりとめる」

「ずっとそばにいて介抱してくれるスチュワートに

                           ジェーンがはじめて心ひらく大事なシーンだ」

 

チャッ  ドア開けた

「ふたりとももっとおれを納得させる演技を研究したおくんだな」

 

パタン

 

黒沼の指導

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ここから一気にこ30巻の8pに飛びます。

コミックスでは回想シーンになっていますが連載時原稿では上の場面からの一連の

稽古場面ですからコマの角が丸まっていません。

また回想場面に使われたコマにも加筆とカットがあるので全く同じではありません。

 

10pの発声練習まではコマの角が丸い事以外は同じです。

腰の曲がった年寄りの件はコミックスでの加筆。

その分女優が泣き出す件はコマの配置がずれています。

 

連載時原稿では

 

高山氏が発声をするコマの直後のコマ

助手                 

「さすが黒沼鬼将軍だ この調子じゃあちこちでトラブルぜ」 

               → 黒沼の発したセリフ 「しっかり歩けよ!」に変更

 

わー   泣く女優  怒鳴る黒沼  ここまでで1ページ

 

灰皿をぶつけるコマで2ページ目終了 次のページは・・・

 

バタバタ  女優逃げ出した                  ここはカット

「わーーっ」

 

夜の公園 

(黒沼先生が納得できる演技・・・)

 

ブランコに乗るマヤ サクラコージの事を回想・・・

(明日からふたりで稽古しよう)

(桜小路くん)

抱きしめシーンの回想・・・

 

横顔アップ

(思いすごしよね きっと・・・)

きい・・・

 

 

翌日 大沢ビル              (ここの発言者は不明)

「おはようございます」

「おはようございます」

 

マヤと他の役者

(いつになったら他のみんなと一緒に稽古をさせてもらえるのかしら?)

 

部屋の前の廊下 マヤの足

「そうじゃないといったろう

「もういちどやって

 

覗くマヤ

 

中央にエレン役の女優 周囲に黒沼ほか

「ジェーンジェーン」

「きょうもジェーン あすもジェーン」

「ジェーンがぼくをみた ジェーンがぼくに吠えなくなった」

「ジェーンが頭をさわらせてくれた」

「ぼくの手からエサを食べた」

「ジェーンがはじめて座った」

「スチュワートあなたったらジェーンのことしか眼中にないみたい」

 

黒沼

「そうじゃないと何度いったらわかるんだ

「気どりを捨てろ

 

「ここはな 恋人のスチュワートが研究のため

        ジェーンにつきっきりでじぶんにかまってくれない」

「口では彼の立場を認めたようなことをいっていても内心は不満だ」

「ジェーンの存在に嫉妬すらしている」

 

「スチュワートがドアの外へ出て行った」

「ひとりきりになって思わず本音を吐く」

 

しょんぼりエレン

「だがおまえさんのは本音じゃないんだ」

「妙に気どってる」

「きかせよう 自分をみせようという意識が演技にみえるんだ」

 

手前に他の役者達 奥に黒沼と女優のシルエット

「ここはひとり言だ」

「舞台の上だということを忘れろ

「人に見られているんだということを忘れろ

 

見物人

「あれでダメなんですって」

「けっこういい演技だったけどなア・・・」

 

黒沼とエレン

「酒は飲めるか?」

「はい 少しは」

 

 

コップを持つ手つきで差し出す   スッ

「よし ここに酒がある」

「これを飲め

 

エレン

「え?」

 

「は はい」

クイ  飲んだ

 

黒沼とエレン 周りに見物する役者たち多数

「飲んだか?」

「はい飲みました」

「どうだ気分は?」

「は?」

ザワザワ

 

黒沼とエレン俯瞰

「体があったかっくなってこないか?」

「は はい そういえば」

「頭もポーッとしてきたろう」

「ええ」

 

黒沼台本でエレンの肩をポンと

「さ すこうし 酔っぱらってきた」

「体中リラックスしている」

「心も軽い」

ひく

 

見物人の後ろから覗くマヤ

「いったい何をさせる気なんだ黒沼先生は」

ガヤガヤ

 

 

マヤの目のアップ

「さ もう少し酔ってきた」

「気分がいいぞ」

「心をぱーっと解放した」

 

台本をポンと・・・

「さ 笑ってみよう 気分がいいぞ」

 

エレン

ぎゃあははは

ギャラリー   わ!

 

笑うエレン

あはははは

 

黒沼

「ああ 愉快だ 心はどんどん解放されてくる」

 

「こんどはちくしょう と叫んでみよう」

「気分がスッとするぞ」

 

 

エレン

ちくしょうー!

 

耳を押さえる黒沼 キーーン  とエレン  ずっこけるギャラリー

「さあ いい気分だ」

「さっきのセリフをいってみよう」

「ええ」

 

マヤ注目

 

エレン

「ジェーン ジェーン」

「きょうもジェーン あすもジェーン」

「ジェーンがぼくをみた ジェーンがぼくに吠えなくなった」

「ぼくの手からエサを食べた」 

「ジェーンが座った」

 

「スチュワート」

「あなたったらジェーンのことしか眼中にないみたい」

 

 

エレン やや上向きで歩きながら・・・

「わたしがあなたを見ても 吠えなくても 

     頭をさわらせてあげてもこんなに喜んでくれないでしょうね」

「わたしとはじめてキスしたときだってこんなに大騒ぎしなかったわ」

 

下向きで

「パーティーはどうなるの」

「舞台だって連れて行ってくれる約束だったのに・・・

 

素早く振り返りながら

「勝手にすればいいわ

 

パン

 

「よくなった やっと本音が出たな」

「本音をいうって気分のいいものだろ」

「いまの調子を忘れるなよ」

「は はい」

 

驚きのマヤアップ

(よくなった・・・

(さっきよりずっと・・・

 

 

パチパチパチパチパチ

嬉しげに拍手するマヤ

 

ジロ  黒沼すかさず振り向き

 

「狼少女がこんな所でなにをしてるんだ

「さっさといけー

 「は はい」  マヤ逃げた

 

逃げマヤ アップ

「(ああ 驚いた)

(でも さっきの稽古 はじめのよりずっとよくなってる・・・)

(黒沼先生ってやっぱりすごいんだ)

 

鬼将軍

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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大沢社長と部下 社長室

「忘れられた荒野の稽古がなかなか進まないときいているが・・・」

「はい 社長」

「黒沼さんが一人一人の演技にずいぶんきびしくあたっているために」

「稽古が先へ進まないようです」

 

部下

「きびしすぎてついていけない役者も何人かいるようで」

「稽古場では毎日誰かが悲鳴をあげているようです」

「先日もひとりやめたいという子が出まして・・・」

 

社長

「全く困ったものだあの鬼将軍にも」

「こんなことで無事上演にたどりつけるのかね」

 

「いざというときのことを考えておいたほうがいいかもしれんな」

「はっ

 

カチャ

 

サクラコージ

「やあおはよう」

「きみを待ってたよ」

 

「桜小路くん はやいのね」

「きのうのつづきからだ」

「やろうか」

 

「うん」

 

パタン

 

緊張のマヤ

(桜小路くんとふたりきりで稽古・・・)

 

 

サクラコージアップ

 

ポジションにつく二人

(ふたりきりで・・・)

 

今回も柱言葉はありません。

 

 

12号 

ヒソヒソ  

「桜小路くんと北島さんふたりきりであの部屋で稽古だって?」

「しかたないだろ黒沼先生の命令では」

「でもあのふたり前につきあっていたって噂よ」

「いいのかしら ふたりきりにしておいて」

 

 

真っ黒バックに白目マヤ

(桜小路くんとふたりで稽古・・・)

(ふたりきり・・・)

 

(ううん 意識なんかしちゃだめ)

 

(ここは狼少女ジェーンの世界)

(ジェーンの部屋・・・

 

(目の前のあの人間は・・・)

 

マヤ白目アップ

(スチュワート・・・

 

サクラコージ

(マヤちゃん・・・)

 

サクラコージも白目アップ

(ジェーン・・・

 

ここからコミックス29巻137p(舞が台本を見る場面) になり143p3コマ目までは連載時

原稿と同じです。

143pは一番下のコマに加筆でサクラコージの口元と「マヤちゃ・・・」が追加されています。

144p1コマ目のマヤがバッと下を向くコマも加筆です。

 

連載時原稿では143pの4コマ目と5コマ目に当たる位置に

 

サクラコージの横顔

はっ   びっくり眼のサクラコージ

 

スッ   立ち上がるサクラコージ                    144p3コマ目と同じ

                       ・・・がありました。

 

この後も微妙に描き替えがあります。

 

コミックス144p相当の連載時原稿では

 

真っ黒バックに真っ白サクラコージ

「ごめん」

「・・・・・・」「ちょっと疲れてるみたいだ」

 

キョンマヤ

「桜小路くん・・・」

 

マヤ立ち上がり 

「いいよ」 「休けいにしようよ」

サクラコージテーブルへ・・・

「そうだね コーヒーでもいれよう」

「あ あたしがやる

 

扉の隙間から見えるマヤとサクラコージ                 145p↓

「お砂糖入れる?」

「少しだけね」

 

覗く舞

 

マヤの後ろで  コトン

 

音の方を見るマヤ                              145p↑

 

 

廊下                                      146p↓

 

サクラコージ

「どうかしたの?」

マヤ

「ううん だれかいたのかと思って」

 

ドアのマヤ 手前の壁際に身を隠す舞

 

不安げ舞のアップともやもやフラッシュで

(桜小路くん・・・)                             146p↑

 

大沢社長

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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以上の通りコミックスでのマヤのドキドキする描写も全て加筆でした。

こういう部分の心情描写の変更は今後もたびたびあります。

 

些細なことですがサクラコージの方が先に理性を発揮したわけです。   ・・・(^_^;)

また、マヤはサクラコージの変化をさほど気にしてもいないようです。

 

コミックスでの描き方はマヤの方もサクラコージの態度に不安を覚えている描写に

なっていますが、連載時原稿ではあくまでサクラコージ一人がおかしいのであって、

マヤはそのことに鈍感なキャラという扱いです。

                   ・・・むしろそれでこそマヤだと思いません?・・・(^0^;)

 

実は、はるか後のことですが、サクラコージの気持ちについては黒沼からのチェックが

入るのですがこれもカットされています。

 

そして黒沼と大沢社長の対立の構図もコミックスでの子供の喧嘩のような単純なもの

ではありませんでした。

 

かぜの解説 9

 

次のページはカットされました。

 

歩道を歩くマヤとサクラコージ 通行人10名 俯瞰

「また帰りがいっしょだね」

「うん」

 

サクラコージとマヤ並んで・・・

「毎晩こんなに遅くなってみんな心配しない?」

あは・・・

「平気よ なれっこになっちゃってるわ」

 

「狼少女ジェーンを教育する若き学者・・・か」

「むずかしいな」

「あたしも・・・ 感情表現がとてもむずかしい」

「おもわず人間の表情をとってしまいそうになるの」

 

駅舎の外壁

 

ホームへの階段                      102pの絵と同じ構図

「わ 電車が出る

ピーーー

 

 

階段を駆け上るふたり  ピーーーー                  103p↓

「はやく マヤちゃん」

ダダダ

 

手を引かれるマヤ

(桜小路くん・・・)

 

握った手

(スチュワートじゃないこの手は・・・)

 

ふたりの側面描写

(桜小路くんの手・・・・・・)                      103p↑

 

 

このページは絵は同じものですがサクラコージとマヤの服を描き替えています。

連載時原稿ではサクラコージは白いTシャツと白いジャケット、マヤも白っぽい

ブルゾンでした。

結局連載時原稿の2回の駅の場面をコミックスでは1回にまとめたわけですね。

 

次のページ

 

「すべりこみセーフ

ジリリリ・・・

 

左手を上げて微笑むサクラコージ

「じゃあ またあした

 

電車の窓

「桜小路くん・・・」

 

マヤアップ 街の夜景を背景に

(───またあした───)

(スチュワート・・・)

 

ここのセリフは104pにもありますが絵は全く違います。

 

 

次のページ

 

朝日の射す大沢ビル

「おはようございます」

「おはよーございまーす」

 

サクラコージとマヤ

「おはようジェーン」

「あ

「あはようございまーすスチュワート」

 

「準備体操からやるか」

「うん」

 

シルエットで体操するふたり 手前に他の人々

「最近あのふたりいつも一緒ね」

「いつもふたりで帰ってるみたいだしな」

 

「昼ごはんも一緒にとってるみたいだし」

「休けい時間もいつもぴったりくっついてるわよ」

「この前駅で手をつないでるとこみちゃった」

「えー ほんとう?」

 

部屋に入るふたり

「いい気なもんだ」

「あの部屋で稽古してるのかデイトしてるのか」

 

バタン

 

腕組みする黒沼

 

ヒソヒソ

 

次のページはコミックス149p(紫のバラと化粧ケースを贈られたエピソード)

に相当し154pまで連載時原稿と同じです。

また、この号の最終ページもこのページです。

 

柱言葉は  マヤと桜小路優のふたりだけの稽古がユづく。

それぞれに想いを秘めつつ、演技は白熱してゆく

 

155pの絵(街の俯瞰)は恐らく場面転換のための加筆。

 

駅のホーム

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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13号は156p(化粧ケースをアパートに持ち帰ったマヤ)から始まるので上記流れの続き

で、180pまで全く同じです。

 

内容はヒジリンとマスミンの高層エレベータでのミッションの場面です。

 

181pに当たるページはやや変更があります。

 

缶ジュースを両手に持つサクラコージ

「どうしたのマヤちゃん 元気がないね」

 

1つは腰掛けているマヤに・・・

「桜小路くん」

「そう? 別に・・・ なんでもないわ」

 

 

サクラコージ両手を広げ       (181pの絵とは違います)

「おいで ジェーン」

 

次の3コマは181pと同じなので情景は省略します。

 

(きらいだ あんなやつ・・・・・・

「後足で立って歩くんだ

「さあ おいでぼくの所へ

 

(冷たくて非情で仕事のためならどんなひどいことだって平気でする悪人なんだから)

 

(そうよ 母さんのかたきなんだから・・・

よろよろ

 

181p最下段の黒沼のいるコマも加筆。

 

次ページ 1コマ目は同じ。

 

目を閉じたマヤ 縦長のコマ

(そうよ あんなやつ あたし大っきらいいなんだから・・・

 

次のコマは速水邸の描写が縦長で入り、その次のコマで立ち姿ではなく椅子に座った

状態で真澄がアルバムを見ている描写になります。

 

(マヤ・・・)

(おれに嫉妬している・・・?)             セリフも違いますね・・・(^_^;)

 

次ページも違っていて

 

マヤの写真 

(まさか・・・

 

(パックの笑顔の写真ですがコミックスの写真とは違います、もっと控えめな笑顔です)

 

次のコマは

 

マヤのひたむきな目元アップの横顔

「もういちどやらせて

「おねがい 桜小路く・・・・・・」

「いえ スチュワート!」

 

手前マヤ奥サクラコージ

「オーケー何度でも」

「おいで ジェーン」

 

サクラコージ両手だけのアップ                    183p

「おいで

 

次ページはコミックスにそのまま採用、一応書いてみます。

 

手前にサクラコージの両手 その間の床に白目のジェーン   184p↓

(スチュワート・・・

 

サクラコージアップ

(マヤちゃん・・・

 

白目真澄 アップ もやもや背景

(まさか・・・)                              184p↑

 

マヤと真澄

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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この号には柱言葉はなく 以下の告知があります。

アニメ化記念(はあと)ガラスの仮面ダイジェスト版6月29日緊急発売

 

というわけで、183pの絵もサクラコージの手以外は全て改稿です。

 

ふー (^。^;) これでやっと29巻の改稿が解明できましたね。

 

主に改稿のポイントになっているのは、サクラコージとマヤ、舞の心情描写にかかわる

部分の変更と、脇役の演技場面や黒沼の指導場面のカット、サクラコージへの指導

などを減らすことによるマヤ登場場面以外の稽古シーンの大幅カット、サクラコージと

マヤの絡む場面のストーリー全体の単純化といったところでしょうか。

 

読んでいただくと判るように相当数のページがカットされています。

いかがでしょうか? 照合しながら読むだけでも大変でしょ?

よくもここまで連載時原稿を再構成したものだと思います。

 

稽古場面や舞台場面で大幅なカットや大量の加筆があったふたりの王女編に比べると

あまりカット&加筆はないように思われがちですが、実は細かくエピソードをカットして

話を繋ぎ替えている事がお解かりいただけるかと思います。

 

しかも狼少女ジェーン編の改稿はこれだけではないのです。

 

劇中劇の本編としては「ふたりの王女」がその項目で述べたとおりもっとも長い期間に

渡って描かれましたが、「忘れられた荒野」に関してはその物語の全容は稽古の場面

のみで描かれ、舞台本編はそのダイジェストだったものです。

 

黒沼登場から連載時原稿13回分(390p)の改稿解説がここまでに述べた分に当たり

ますが、まだ、稽古部分も7回分(190p)残っていますし、役者が入れ替わった後の

通し稽古も当時花とゆめ誌で6回(160p)に渡り描かれたもので、ここからも多くの

場面がカットされています。

さらにそこから開演にこぎつけるまでの紆余曲折が14回分もあり、また10回で描かれ

た舞台本編の開始から千秋楽までもかなりの変更があります。

 

「ふたりの王女」がキャスト決定から稽古の終了までが15回、舞台開幕から千秋楽

まで16回、総ページ数およそ930ページだったのに比べ「忘れられた荒野」は黒沼

登場から千秋楽まで実に50回に及ぶ連載ですからなんと2年以上の期間に渡った

わけで、もし全く改稿がなければそのページ数は1500ページに達するものです。

 

これはコミックス一冊185ページで換算するとなんと8巻分の原稿があったということ

になりますが、実際に刊行されたものは5巻と半分相当に過ぎません。

従って2巻と半分、およそ460ページに及ぶカットがあることになります。

 

そこまで辿り着くのはかなりの時間がかかりますので改稿ファンの皆さまはどうか

気長にお待ちください。

 

コミックスでは採用されることのなかったすばらしく奥行きの深い世界と散りばめられた

多くの細かいエピソードによりはるかに大きな感動を知ることができます。

 

かぜの解説 10

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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